『内』 2020.1114

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私、最近はソロが多いというか、なんでもヴァイオリン一本で弾いたりギターとパガニーニやったりという活動をしているのですが、実のところはクラシックの中でも一番地味なような伴奏や渋いアンサンブルがすごく好きなんです。

曲名を挙げるだけでもウットリしてしまう、ベートーヴェンの最後のほうの弦楽四重奏曲とか、「モルダウ」が有名なチェコのスメタナって人の弦楽四重奏曲「我が生涯」とか。モーツァルトのクラリネット五重奏曲とかね。シューベルトの最後のピアノソナタも最高に好き。

 

オーケストラ曲でもそうで、クラシックファンでないと知らないようなブルックナー(ドイツの大聖堂でオルガン弾いていて即興の天才でもあって、ものすごく長大で宇宙的で聖書の一節のようなオーケストラ曲をいくつも書いた)なんか聴いているとほんとに号泣するよね。マーラーも死ぬほど好きだしワーグナーは最低な奴だけどあの音楽聴いているともうひれ伏するしかない。

あと、世間的には有名でないけどベートーヴェンは第8交響曲が好きです。あと6番「田園」。

 

それともっと言うと、チャイコフスキーのオーケストラ曲で好きでないものは一曲もないと思う。バレエで親しんだからか、彼のロシア訛りなフランス語が好きなのだ。滅多に演奏されない交響曲1〜3番のあたりとか。

 

あの、こういうのってワインみたいなものなんだよね。

 

弦楽四重奏曲はよくワインに例えられる。ラベルが第一ヴァイオリンで、ボトルがチェロ。そして美味しい中身は第二ヴァイオリンとヴィオラさ。

私は、酒場の安ワインも好きだし良いものももちろん良いよ、ハードチーズとワインで合わせたらいっちゃうよね。

 

こういう音楽たちで私の内側はできている。改めてそう思った次第でした。

 

 

写真は実は未読だったファウスト。めちゃくちゃおもろいよ。古典最高。

そんなアイティのガツガツパガニーニ

 

 

 

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