『楽』 2021.0727

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思うに私は、その音を現すのに自分の理想とする鳴り方でそこにぴったりくる身体イメージで弾くことができるようになる、そのことだけに費やしてきた今までの軌跡が恥も外聞もなくこのサイト上でも残っているのだが、

この春から始めたトレーニングと追求方法がとても良くて

やっとそのポイントを掴めるようになってきたようだ。

 

そうすると、今までのレパートリーももっと自分のイメージ通りに弾けるようになりそうだし、そこを得ることが楽になってきている。

 

うん、楽だ。

 

とは言え、この楽な状態にいることは決して楽ではない。むしろ苦しい。

何故なら、バレエのトレーニングや立ち方、ストレッチがまず恐ろしくハードだし、歌の練習も相変わらずしんどい。身体を造るというのはとても手間と時間と労力とあらゆる精神力とが必要で、そのバランスが少しでも崩れるとすぐさま寝込んでしまうような羽目になってしまう。身体を造るのに寝込むというのはおかしなことのようだが、己の肉体組織を超えたところを求めようとするとそうなるのだろう。求めると言っても、ほんの一歩先だ。それ以上はとても望みようがないから。(楽器の練習以外は専門家の指導のもと行っているのでご心配なく。)

 

それでも、今日はこうして駄文をしたためることができるから随分と余力が出てきたような気がする。ところで、駄文をしたためるとは不自然な表現ですね。しかし私のこれは正にしたためるという行為そのものであると感じているし、そもそもこの恥知らずな日記が駄文でなくてなんなのだろうか。私を知る人以外の人が読むなら、きっと冒頭で脱落するに違いない。「思うに私は」で始まる文章なんて、よほどの文豪のでなかったら誰が読むものか。ちなみに、音を現すというのは本当に音そのものが在るように弾きたいということである。

 

ま、間もなく今年下半期のコンサート予定を詳しくお知らせできると思うので、そのステージの用意に精一杯だということです。

 

写真は、広尾の神社。ここには芸術の神様が祀られている。

そんな、今日でした。

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