『根』 2021.0307

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極めてプライベートなことなのだが、私の家は佐賀ではない。

こういうと、「??なにを言っているんだろう、この人は」となりそうなのだが、

 

私は佐賀で生まれ育ちましたが、うちの両親の生まれ育ちは東京と北海道、2人は首都圏の大学を出て知り合った。結婚して最初は中野のアパートに住んでいたのだ。佐賀に行ったのは、父の赴任先となったから。そこで私は生まれた。

 

「出身はどこですか」

と尋ねられるたびに、この上述のことを説明しないといけない。

 

何故ならば、我が家の親類縁者はみな東京から北海道におり、西の方面には一切いないのだ。だって、赴任先だったから。

ちなみに、一番親戚が多い土地は両親共に青森だ。ついで北海道、新潟。そして首都圏。

 

もうちょっと辿ると、父の家は青森の出なので実はうちのお寺は青森県にある。母の家は新潟の出。母方の祖父は秋田の人だったらしい。母は北の最果て、稚内出身です。

 

なので、「お父さんは九州男児なんですね!」「九州だから顔立ちが濃いんだ~」「九州なら焼酎?」

といった九州関連の話題には総じて「あ、いや、えっと」と狼狽してタラタラ説明してしまう。焼酎も呑むしワインも日本酒もビールも大好物です。豚骨ラーメンは苦手です。

 

そんな感じだから、とうとうプロフィールから生まれ育ちについては消してしまった。ボストンにいた時期は短いのだが、私にとって音楽を育んでくれた土地だから載せている。

そういや、自分の根っこがどこにあるのか宿題に出されて国際電話かけまくって調べたな、何代も前まで書き記すファミリーツリー。移民だらけのアメリカの人たちは自分たちの祖先を大事にしているからびっくりしたんだった。そんな私の根っこはどこだろうな。音楽かな。

 

写真は、読書好きの私に知人がくれたチェコの栞。文学も私の根っこだから。

そんな、今日でした。

 

 

 

 

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