カプリス

『奮』 2019.1023

昨日は『パガニーニ・ミーティングス』の3回目だった。

3回目だし、今までしていないことをやろうと、私が決めたのは『24のカプリス』から2曲弾くこと。

昨日は、13番と24番を演奏した。

 

13番は、今まであまり弾いたことがない。(というか、カプリス全体そうなんだけれど。)でも、出だしの柔らかな曲調と中間部の激しさのコントラストが好きなんだよな。

あと、練習していて気が付いたのは、この13番は私のテクニックに合っていること。だから、弾きやすい。

 

パガニーニの、ギターとのデュオ作品において言えることは、簡単そうな曲が弾きやすいとは限らないということだ。なんかリズムが変なところに来たりする。

それよりも、この13番のほうがずっとすんなりと自分の中に入ってくる。超絶技巧曲なんだけれどもね。

 

しかし、このところ路上演奏も始めたせいなのか、一人で弾くときの自分のテンションが手に負えないほどだ。高すぎる。心拍数はまるで全力疾走しているかのようで、実際にはそこまでではないのであろうが、体感的にはそこまでいっている。

だから、昨日もカプリス2曲弾き終えたあとはガクッときてしまっていた。

お客様には、「悪魔のようなパガニーニ」を感じて頂けたようで何より。

 

それと、昨日の発見は舞台上でとみーを先生、と呼び始めたこと。なんか、自然にそうなったんだよね。

そんな、昨日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

2019.1022『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

2019年10月22日18時より、「オールパガニーニ」なコンサートを開きます。題して、『パガニーニ・ミーティングス vol.3』!

では、前回の内容を軽くご紹介しましょう。出演は、ヴァイオリン田中幾子とクラシックギター富川勝智(以下とみー)の2人です。

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『慣』 2019.0805

不思議なもので、何度も行っていると慣れるという事象が生じる。

恐らく、脳の働きのメカニズムによるものなのだろうと思うのだが、それでもやはり不思議なものである。

 

というわけで、

 

とみーと私はあの恐ろしいパガニーニのデュオに慣れてきた。

 

前回からおよそ2ヶ月経つし、その間我々は互いに連絡も取り合わない。リハーサルの日程と内容の相談を数回メッセージしただけだ。

 

それでも、人は慣れるものなのだなぁ。

まぁ、本番というものの力はそこにあるかもしれない。特に私はかなり緊張がひどいほうだから、尋常ではない状態で披露したものは魂の記憶も強いのかもしれない。ちなみに、私は互いの緊張感を共有し合える人との共演が心地よい。なんか、戦友って感じがするんだよね。

 

写真は、これも若干慣れてきた自撮り。

ぼっちヴァイオリンにも慣れてきた。ソロコンサート。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

『終』 2019.0731

こんばんは。もう、田中幾子はおしまいです。終わりです。

なぜなら、

 

暑いから。

 

この絶望的な暑さの中、だいぶ生命力も落ちているので、今日は山以外の運動も控え、ひたすらパガニーニを練習していた。

正に、体力の全てを掛けて練習した、と言っていい。

 

とみーと私が弾いている、パガニーニのヴァイオリンとギターのための2重奏曲は、どの曲も、大体おかしい。どこか変である。ゆったりとした曲なんか、メロディはとても美しいのだが、ふとしたところに普通ならいれないようなものが入る。なんか、トラップがあるんだな。美女の罠、とでもいうか。甘い罠ならいいんだが、そうじゃなくていきなり山葵がツーン!という感じ。

まぁでも、日本じゃ演奏されたことのないというそれらを練習していると、カプリスも面白くなってくるし、どんどんイメージがわいてくるからいいのだ。

ですので、8月11日お昼はぜひ駒沢大学駅すぐのエムズカンティーナにお越しください。私たち2人でないとできないものをお聴かせします。

 

そんな、今日でした。写真は、去年の夏に焚いていたお香の箱。

こっちはまだまだ終わらない。ソロコンサートシリーズ「青の時代」ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

『辛』 2019.0716

パガニーニを練習している。今日も彼の作品に向かうことが楽しみだった。

とにかく、ものすごい運動量なのだ。カプリスを弾いているだけで、すごく運動したような気分になる。(実際には決してそんなことはないので、きちんと運動もしないと別の意味ですごい身体になってしまう。)

今度の『パガニーニ・ミーティングス vol.2』では、音楽的な内容と技術的な内容のバランスをうまくとりたいと思っていて、パガニーニはそここそが面白い人物ではないかと推測するがゆえに、その方向での準備をしているわけでありますが、

 

「あ、これは辛味だ。」と、弾きながら思った。

 

私は辛党なんだよな。激辛は苦手だが、辛口が好き。

 

パガニーニを練習したくなるのは、まるで辛いものを欲して口の中で火傷を楽しむようなものなのだ。この、刺激が気持ちいいんだよね。

 

で、そのあとは先日来取りかかっているピアノソロの新曲『夜の工場地帯(仮)』の全体像ができあがってきて、これもなかなか面白い。私の作曲のポイントは「己のピアノ技術で弾けること」でありその最重要課題をクリアすることがなかなか難しいのだけれど、それなりにかっこいい作品になりそうで嬉しい。

 

写真は、今日見かけて思わず買ってしまった桃。雅な香りがするなぁ、君は。

そんな、今日でした。

こっちはこっちで辛味な音楽。ソロコンサートシリーズ「青の時代」ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

 

『奮』 2019.0609

今日はとみーとのパガニーニ・ミーティングスの演奏会でした。恐ろしく楽しかった。

いい写真や動画も撮れたので、コンサートのプログラムとともに改めて記事にしたいと思っていますが、私はカプリス24番を弾きながら物凄く興奮して、大変だった。

 

休憩中は控室で放心していた。

 

後半にも、またかなりの難曲があったけれど、それはカプリスより楽しく弾けた。

 

楽譜スライドショーを背景に流すのも、なかなか素敵だった。それに、とみーのギターソロがすごく良かった。やっぱりとみーは、ソロが一番好きだな。そんなことを思ったりしながら聴いていた。

 

興奮のせいか、今夜はすぐ寝付ける気がしない。でも、明日もリハーサルで楽しい日だから、きっと大丈夫だ。それに、この私たちの「パガニーニ・ミーティングス」はシリーズ化できそうで、2回目の日程は間もなくお知らせできる。あぁ、嬉しいな。

 

そんな、今日でした。お越しの皆さま、ありがとうございました。とみーもありがとね!