コンサート

『湊』 2019.1004

昨日は、個人的な用事で半日ほど神田のあたりにいた。

帰りも遅くなったので、たいしたこともせず寝入ってしまったのだが、

 

今日も今日とて、

 

たいしたことは、していない。

 

何をやったかな、山には行った。私の行く山には、まだ蝉が鳴いている。彼らは、一体いつまで鳴いているのだろう。

こおろぎを、初めて現物を見た。今まで鳴き声しか知らなかったのだ。

 

田んぼの収獲の様子を愛でながら、うまい空気を吸う。

 

練習なんかもしたのだけれども、それ以上に最近楽しくて仕方がないのが読書であって、隙あらば本を読んでしまう。

今日、新鮮な発見があったのは湊かなえさんの作品。恥ずかしながら、今まで一度も読んだことがなかったのだ。

これは、私には大きな驚きだから、もうちょっと読み返そう。

端的に言うと、男性の描写がうまかった。私にはそう思えた。

 

誤解を恐れずに言うと、女性的な作品があまり得意ではなくて、マンガで言えば戦闘シーンがバンバンあるような熱い少年マンガが好みなので、どうも小説にもそれを求めてしまうようなのですが、

今回の作品は、恋愛ものなのに、面白かった。

 

小説面白い。小説面白いよ。みんなもっと小説読んだほうがいいよ。

 

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

演奏動画

『墨』 2019.1002

今日は、人と弦楽四重奏について話していたら、無性に弦楽四重奏の中に入りたくなってしまった。

 

中に入る、とは私の感覚そのままで、一般的な表現でないので申し訳ないが、

 

弦楽四重奏や、オーケストラで演奏していると、

本当に音の中に入っているかのような、響きの渦の中に自分は浸っていて、和音の中の一つとして存在できているかのような、そんな無上の幸せを感じられるんだよなぁ。。。

 

ソロで弾いているときとはまた違う幸福感。

 

で、弦楽四重奏って、わりと地味な分野で、絵画に例えるならば墨絵のような世界。

でもって、私はまたこの墨絵が大好きだときたもんだ。

 

墨一色って、格好いいじゃあないですか!

 

その潔さ、奥深さ。

 

たまに、植物の絵を描くことなんかもするのだけれど、これも鉛筆一本だけでやることが、実は一番好きなんです。濃淡がね、楽しいよね。

 

とまぁ、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の話しをしているとここまで頭の中で膨れあがってしまって今に至る。

もし、聴いてみたいというお方がおられたら、ベートーヴェンのラズモフスキー第1番作品59をお聴きになってみてください。その他にも、山ほどあるけどね。

 

そんな、今日でした。写真は仕事の帰り。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

 

『竹』 2019.1001

生来、身体が丈夫でないので

今年の春になってから、山歩きを始めた。

 

最近は、週に一度くらいしか行けていないが、行けるときは連日通うなどしている。

 

元々、アウトドアは得意でもなんでもないんだけど。

 

でも、

 

自分が好きなのは、竹が奏でる音なんだ。

そう気がついたのは、ずっと昔に遊びに行った箱根の森でだった。

 

竹が奏でる風の音は、他の木々とずいぶん違う、まっすぐな節、さらさらとした葉、あまり強い音でないのに、実際の風はまっすぐに私の肌をめがけてくる。

 

あの音を聴くだけでも、

 

あぁ、ここに来た甲斐があった、、、。

 

そう、思えるのです。

 

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

 

『懐』 2019.0930

先週末はクローズドのコンサートで、チェロとデュオ演奏をしていた。

その日のメインの曲は、ヘンデル作曲ハルヴォルセン編曲の『パッサカリア』という曲。これがなかなか手強い技巧的な作品なのですが、久しぶりのチェロとのデュオは楽しかったな。

 

最近、いろんな編成で演奏することがあって、

一番多いのは自分一人っきりのヴァイオリン一本。次にとみーのクラシックギターとのデュオ。それから、フルート四重奏やポップスのサポートなんかが今年はあった。カホンと歌、なんかも面白かった。ピアノと思いっきりデュオ演奏するのは11月24日『美会夜会』で久しぶり!という感じだ。

 

それにしても、いろいろな編成でやっているとそれぞれの楽器の特性、音の出方や響き方なんかがそれぞれ全く違っていて、それが実はアンサンブルにも大きな影響があることに気が付いてくる。

 

とみーのギターに慣れてきた私は、チェロとやると懐かしさで胸がいっぱいになる。

 

あぁ、チェロってすごくいい楽器だな、もっともっとやりたいな。

そう、思う。

 

そのうち、ヴァイオリンとチェロのデュオ曲を何か書くかもしれない。だとしたら、それはその大好きなチェリストとのためだ。

早く、また一緒に弾けるといいな。

 

そんな、今日でした。写真は、神田明神の近く。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

『肌』 2019.0926

今日は、ギターのとみーと『パガニーニ・ミーティングス vol.3』のリハーサルだった。

相変わらず、面白いやつだ。

 

例えば、音楽用語でもあるイタリア語。パガニーニの時代で用いられていたときの意味合いと現代では違うとか(我が国の古文と現代文が違うようなものか?)、楽譜の造りが悪くて見にくいからやりづらい、うんたらかんたらとか、とみーでないと出てこないようなことがいろいろ口をついて飛び出してくるのだ。

 

こう考えてみると、とみーと私にはきっと多少の共通点があって、

2人とも音楽記事の執筆をしていることや、音楽全般への知識への欲求があることなんかがそうかな、と思う。

あいつは大学の先生だし、私は亡き父がそうだった。

加えて、哲学科出身の母や法学を学んだ姉は常に物事の背景や理由を踏まえ理路整然とした物言いをする女たちだし、

私の育った環境も、学者肌のとみーにはそれこそ肌が合うのかもしれないな、と思った。

 

ま、なんにせよ

 

いい音楽。そして気持ちがいい2人でいること。

これが一番だな。

 

そして、私的本日のハイライトはやつのセリフ。

「(これ)毎日さらうから。」

 

どう考えてもやれるはずがない癖にそんなこと軽々しく言っちゃった瞬間が面白かった。実際やらないらしいです。そりゃ、無理でしょ。

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

『動』 2019.0924

元来、出不精だし一人で過ごす孤独が好きだ。

 

読書好きの私は、家に閉じこもって一人きりでひたすら読み耽りたくなる。そのようにして、一人で大作曲家のスコアを眺め、ピアノで弾いてみて。。。という遊びとも研究ともつかない時間に身を任せたい。

 

それでいて、その欲求が過ぎればただ単に身体を動かしたくなる。

 

山の空気を吸い、家ではバレエを練習する。楽器の練習はそのあとだ。運動で身も心も軽くなった幾子のほうが扱いがいいからだ。

 

そういえば、自転車は乗れない。

 

危ないから乗るのをやめて、と家族に懇願された。

 

傍から見ていて危険を感じるくらい、下手くそな乗りようだそうだ。

 

走るのも、苦手。

 

得意な運動は、なんだろう?子どもの頃は障害物競走が得意だった。あれだけは、2位。1位になることは滅多になく、逆に3位以下になったことはなかったような気がする。

 

虫や両生類、爬虫類が怖くて仕方ない性分だから、山も長いこと避けて生きてきたのだけど、人より年月を生きる木々と、彼らが奏でる風の音に私の全てが洗われるから通うしかない。

 

こうしてみると、最近は動と静のありようが変わりつつあるようで、まだその変化に慣れないでいる。

まぁ、そうして私も生きている、ということで。

 

そんな、今日でした。山で見かけた彼岸花。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

 

 

 

『原』 2019.0923

どうもロシアものには親和性を感じる。

と言っても、一方的な片思いであるし、ロシアものならなんでも好き、とは口が裂けても思うことすらできないのであるが

ここで言う、ロシアものとは

 

ロシアのクラシック音楽。

 

つまり、チャイコフスキーやボロディン、グラズノフ、などと言った面々の音楽についてである。

 

もちろん、他にもたくさんいますよ。ムソルグスキー、スクリャービン、ラフマニノフ、キュイ、リムスキー・コルサコフ。バラキレフという人の「イスラメイ」なんて、とてつもなく楽しい音楽だな。あ、ピアノ曲です。

 

そんな中で、私が最も心惹かれるのが子どもの頃から変わらない。チャイコフスキーだ。

 

きっと理由は単純で

チャイコフスキーの音楽にのってバレエを踊ることが最高に楽しかったから!

 

東京から招かれたプロのダンサーたちと、チャイコフスキーの「眠りの森の美女」や「くるみ割り人形」の華やかな最終幕を踊る。夏休み中リハーサルだったこともあったな、あの年はドリーブの「コッペリア」だった。時の精の踊りと音楽にうっとりした。

ある意味、私の原点かもしれない。

 

でもなぁ、どうしても文学はだめなんだよ。長いんだよ。最後まで読めたのはツルゲーネフとトルストイの短編だけ。どうにかしてくれよって気分になってしまう。

 

ただそれだけの、話し。

写真は、先日見学した横浜ハリストス正教会。楽しかった。

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

『髪』 2019.0922

気が付いた頃には、髪の毛が長かった。

いくつくらいだったか、覚えていない。

ただ、母がいつも出掛ける前に私たち娘の髪を様々なスタイルに結わえてくれるのと、バレエを習っていたから習い始めた頃にはお団子ができるくらいの長さになっていたのだと思う。

 

前髪は、生まれてこの方、作ったことがない。

 

肌が弱いので、髪が皮膚に当たると出来物が生じたりするからだ。

 

人生の中で、たまにボブヘアにしたり、カラーやパーマをかけたこともあるけれども

 

結局のところ

 

この黒髪ストレートに落ち着いている。ま、これが一番いろんなスタイルにしやすいということですな。

 

だから最近は、巻き髪を作って思い切りアップにしたりすることも始めた。バレエやっていると、自分で髪を上げるので多少のことはできるようになるのですよ。

そのぶん、本番じゃないときは、ところん下ろしてリラックスしたり。

 

最近、三つ編みはやってないなー。またやろうかな。と、去年の写真を見て思ったさっき。

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

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『弦』 2019.0920

昨日は、リハーサル三昧だった。

 

来週末、チェロとクローズドコンサートがあるので、メインとなるヘンデル/ハルヴォルセンの『パッサカリア』などを合わせて、

その直後はギターのとみーと『パガニーニ・ミーティングス vol.3』のリハーサル。

 

チェロの友人もとみーも付き合いの長短はあるものの、とても大好きな仲間だし、それぞれの音に合わせて音を考えていくことも気持ちいい。

チェロに合わせるのと、ギターに合わせるのでは、様々なことが違う。

 

昨日、如実に感じたのは音程の違いかな。

 

ギターは、フレットに当たった音がするから。ほんの少し金属的な音がする。

チェロは、ヴァイオリンに近い。

 

それだけでも、音程の取り方が変わってくるので、調弦も変わってくる。

 

実は、私は

とみーとやるとき専用の調弦の仕方、というのを持っているのだ。

 

とみーと付き合うようになって、いろんなギタリストの方々の演奏を聴かせて頂いたり、ご一緒したこともあるのだけど、

あいつの調弦の響き、ってもんがあるんだよね。

 

それにしても、こういうことをやっていくというのは非常に面白いものだな!

願わくば、このままずっとこれを追求していけますように。

 

写真は、日比谷公園の向かい。

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

『色』 2019.0914

時々発言していることなのだが、

練習っていうやつは、基礎の基礎みたいなところを時間を忘れて丁寧にやるのが、

一番楽しいんだよねぇ。

 

それは例えば、

 

絵も描かずに絵の具で遊ぶとか、

私の趣味で言えば、ただ単に辞書を読み耽るだとか、

 

一見、目的がないように見える。ただの遊び。

 

もちろん、曲をさらうのは楽しい。楽しいに決まっているんだが、

 

ある程度やると、基礎の世界に戻りたくなるんだよなぁ。

 

基礎ってのはさ、何も描かれていない真っ白なキャンバスに、

ぽーん、と

色がのった。

 

真っ白な空間に響き渡る色たち。

オレンジや青、茶色にピンク。。。

 

キャンバスがより白く、背景らしくなればなるほど、

色たちは、より綺麗に映る。

 

そうすると、色をのせる筆遣いもより洗練されてくる、っていうものだ。

 

そんなイメージを持っているのだから、

ベートーヴェンの物凄い油絵や、グラナドスのあまりに淡い印象派風の流麗な世界、クライスラーはそうだな、カリカチュアのような気がしないでもない。ヴィターリはもちろんルネサンス絵画のようだ、

という色に囲まれているうちに、

ただのキャンバスが、恋しくなってきてしまう。

 

もっと、いい色味を出せますように。

 

そんな、今日でした。

写真は、修学旅行中の姪っ子が送ってきたもの。

 

 

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』