ここのところ、「音楽以外のこと」にあまり力を注がないように気を付けていて
そうすると、少し余裕が出てくる。
で、今日は久しぶりに本を開いた。
「相聞」近藤富枝著。
相聞というくらいだから、男女間のことを書いてあるのだけど(私が苦手なやつだ)この人は徹底的にジャーナリストなんだな。驚くほど緻密に事実を調べてあることと同時に、その格調の高さに恐れ入る。こういう本を読むと私は間違いなく眠れなくなるんだ。だから、読むのは少しだけにした。
なんでこの本を持っているかというと、坂口安吾のことが書いてあるから。安吾の「堕落論」は私の気に入りの一冊。
ちなみに、私は小林秀雄がよくわからない。少し紐解いてもさっぱりわからない感じがするから、結局のところ読まずじまいになってしまって、私が読む小林秀雄の文章と言えば、安吾の随筆に出てくるもの数行、といったところです。
いつかは、小林秀雄も読めなければ一人前とは言えないのではないかと思っていたけれど、
そんなことない。他に読めるものはたくさんあるものだ。
と、思えるようになった最近。
今日の一冊もそんなうちの一つだ。こんな凄い仕事をした女性は、そうそういまい。
尊敬。
そんな、今日でした。
ソロコンサートのお知らせ 2019.0505 「青の時代」 Vol.2