作曲も手掛けているヴァイオリニストなのですが、私の作曲はまずピアノで行う。

というか、今のところピアノ以外では作曲をしていない。

 

というのは、音楽全体を見渡すのにはやはりピアノという楽器が私には都合がいいからである。恐らく、ベートーヴェンやモーツァルト、ブラームスといった元々ピアニストだった作曲家の作品を勉強し続けてきたことが大きいのだと思う。特に、ベートーヴェンは勉強になるから、彼のピアノ曲はうまく弾けずともやらないといけない。

それと、常に自分が演奏する曲のピアノ伴奏部分も必ず弾くようにしているのも大きい。ピアノ伴奏譜には、ピアノの音とヴァイオリンの音の両方が印刷されてあるから、曲がきちんと見えてくる。こうしてピアノの動きも頭に入れたうえで自分のパートを覚えている。

 

で、こういった作業がまるで読書に近いようなのです。

だから、生来の活字好きで本の虫であるはずなのに、音楽をすればするほど本が読めなくなる。

 

こんなジレンマを抱えていたのだけれども。

 

このところ、アルバム作成などで作曲のペースが上がったからなのか、日々即興も発表し創作行為に身を置いているからなのか、

 

作曲しながら、読書も楽しめるようになってきました。

これは、非常に喜ばしいことであるから、こうして日記に記している。感覚が戻ってきて良かった。

 

ちなみに、私は文庫本が好きです。枕元でも出掛ける鞄の中でも、身近にいられるから。

写真は、読みかけのロシア文学。トルストイの「アンナ・カレーニナ」とお気に入りの栞。あぁ、この読み耽る時間の楽しいことよ。

 

そんな、今日でした。