Notes

『募』 2019.0614

今度のソロコンサート「青の時代」でなにをどう弾こうか、考えている。

一つ、思っているのは夏っぽい曲を弾きたいなぁ、ということ。

 

夏っぽい曲と言えば、私のイメージはドビュッシーの「海」なんです。ボストンにいたときにジャンルに関係なく夏にまつわる作品が入っていたCDがうちにあった。その中でとても印象的だったから。

でも、これはさすがにヴァイオリンソロには向いていない。

それで、なにをやろうか考えているわけです。

 

ここで、皆様にお尋ねしたいことがあります。

『あなたにとって「夏」といえばこの曲』を3つ教えて頂きたいです。

もちろんジャンルは問わず、エピソードなども教えて頂けたら嬉しいです。

 

夏になったら聴きたい曲、いつかの夏を思い出す曲、夏と関係ないけれど夏を思い描く曲。。。白い砂浜や青い空のような爽やかな夏、蝉の鳴き声とべったり汗がまとわりつくむんむんとした夏、冷たいコーヒーとエアコンで冷えすぎてしまう夏。

 

お返事は、FacebookやTwitterのコメント欄やダイレクトメッセージで頂けると嬉しいです。

いろんな音楽を知りたいから、この日記はこれから7月7日まで何度か投稿することにしようかな。もちろん、シェアも大歓迎。

 

そこからアイディアがわけば、7月7日の舞台で結果発表できるかもしれない。

 

私は私で、自分が弾ける夏の曲を用意しよ。早速、練習しないと。本番がうまくいったら、ミントのきいたモヒート飲みたいな。

 

そんな、今日でした。

 

夏の田中幾子はこちらにて。

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『軍』 2019.0613

最近、軍手が気になっている。

山に行くのに、それがあったほうがなにかと便利だよな、と思っていたから。

 

そうして、軍手のことを考えているこの数日です。

 

今日も、Yuuki くんのリハーサル。本番前の最終仕上げという日。

パーカッションのユキさんが手にささくれができたという会話で、「爪と指の間に保湿クリーム塗ると指先が荒れにくいらしいですよ。」と、先の冬に仕入れた美容知識を教えて差し上げた。なんでも、コンガやカホンをケースから出し入れするときに余計擦ってしまうということだった。

「でね、最強なのは」

私の熱弁は続く。

 

「それを塗った状態で軍手はめて寝ること!!」

「ぐ、軍手??」

あ、間違えた軍手じゃなかったよ~。木綿の手袋でした!

 

と、アホな会話に付き合わせてしまいました。

 

演奏は、皆さん素晴らしいです。

 

写真は、リハーサルスタジオから見える首都高、見下ろすと246。こういう人の往来が感じられる光景が好きだ。

 

そんな、今日でした。

ヴァイオリンは素手で弾きます。ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『志』 2019.0612

このところ志賀直哉の作品を読んでいる。といっても、移動中の電車内で数分読むくらいだったりするのですが。遥か昔に読んだはずの「暗夜行路」や「小僧の神様」などを読んでいる。

不思議なのは、以前の読後感とは全く違う感想を抱くことだなぁ。

 

そういえば、ヘミングウェイの「老人と海」なんかもそうだった。10年ほど間を空けてまた読むと、以前とは違うものを感じ、私は恐ろしく感動したのだった。

 

それにしても、こういう簡潔な文体の物語はいいな。あのロシア文学だったりフランス文学だったり一向に終わりそうにない文体と長さは、終わりにたどり着く前に、ついていけなくなってしまう。

いつかは読破してみたいんだけど。「失われたときを求めて」は。

 

そんな、今日でした。写真は、先日の移動中。

エッセイはお配りしますが文豪のような素晴らしいものは当然書けません。ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『幻』 2019.0611

梅雨の晴れ間の本日。私は、今日も山へ行った。

 

写真をご覧いただけばお分かりになるかと思うのだが、実に幻想的な光景である。正に、ファイナルファンタジーの世界だ。。。と思いながら山中を彷徨っていた。

 

そう、私はよく彷徨うのだ。

 

音楽の中も、音の中も、言葉と言葉の狭間でも。そうして、現実の世界へ生きて戻ってくることができるのか不安を抱えてゲシュタルトは崩壊し夢想世界の住人のままになってしまいがちなのだ。

と、よくわからない気分になっていました。

 

その後バスに乗り、無事帰宅致しました。

 

そんな、今日でした。

 幻想の世界もお伝えできるかもしれない ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

 

『呑』 2019.0610 

首都圏はなかなか激しい雨が降っている本日ですが、今週末に行われる Yuuki くんのコンサートのためのリハーサルに行ってまいりました。

例によって、ヴァイオリンとピアノを弾くのであります。

ちょっと、昨日までのパガニーニによる凄まじい楽譜に浸りきっていた状態から明けてコードだけの楽譜なので、少し切り替えがやりにくかったのですが、まぁこれも慣れるだろうな、と思っている。ト音記号とヘ音記号の違いのようなもの、というふうに捉えています。目下の課題は音程の取り方を変えることです。

 

で、今日の私はこれから盟友ピアニスト藤井麻理ちゃんとさしで呑むのだ。

 

麻理ちゃんと呑むのは去年以来だなぁ、確か2月頃に呑んだときは、同日に2回呑むという離れ業を二人で行ったのだ。午後から新宿で呑んで、夕方に一旦解散して夜に目黒のバーヴァルスで呑んだんだった。「やっぱ、このくらい吞まなきゃね!」って言ったのは、私のほうだった。

 

こうやってリフレッシュしたら、明日からはまた猛練習と創作の日々でございます。「雨女」のことも考えているよ。がんばるぜ!(お酒じゃなくて、練習を。)

 

写真は、今日のリハーサル。エアコンが効いていて寒かったから帽子まで被ってピアノを弾いていた。

そんな、今日でした。

帽子は被りません。

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『奮』 2019.0609

今日はとみーとのパガニーニ・ミーティングスの演奏会でした。恐ろしく楽しかった。

いい写真や動画も撮れたので、コンサートのプログラムとともに改めて記事にしたいと思っていますが、私はカプリス24番を弾きながら物凄く興奮して、大変だった。

 

休憩中は控室で放心していた。

 

後半にも、またかなりの難曲があったけれど、それはカプリスより楽しく弾けた。

 

楽譜スライドショーを背景に流すのも、なかなか素敵だった。それに、とみーのギターソロがすごく良かった。やっぱりとみーは、ソロが一番好きだな。そんなことを思ったりしながら聴いていた。

 

興奮のせいか、今夜はすぐ寝付ける気がしない。でも、明日もリハーサルで楽しい日だから、きっと大丈夫だ。それに、この私たちの「パガニーニ・ミーティングス」はシリーズ化できそうで、2回目の日程は間もなくお知らせできる。あぁ、嬉しいな。

 

そんな、今日でした。お越しの皆さま、ありがとうございました。とみーもありがとね!

『江』 2019.0608

飽きもせず、日々山へ向かっている。

今日も、練習して散歩して練習して体操して練習してお昼ご飯を食べて練習して山に行き練習して夕食、そして現在へと至る。

 

よくもまぁ、こんなに山へ行くものだ。

もう、田中幾子ではなく、山江幾子だ。

 

そんなつまらないことを思いつく余裕は、まだあるらしい。

明日のパガニーニ、がんばります。

写真は、夕食のもの。キャンベルのクラムチャウダーに野菜を加えて、冷蔵庫の中身をあらかた使いました。私はこの手の料理を、冷蔵庫料理と呼んでいる。そこに小物として無関係なレモンを添えてみたところがあざとい女である。

 

そんな、今日でした。

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『違』 2019.0607

おかげさまで、今日も充実した一日でした。

おしまい。

 

とでも言いたいくらいもう眠いのである。

 

パガニーニのような難しいものをやっていると、頭の使い方も身体も、尋常ではなくなるからかもしれない。右手も左手も同時に忙しいんだもの。全身大運動会、といった感じである。音の行き来もちょっと変なところがたくさんあるし、相当神経使っていると思う。

昨日の朝、 Yuuki くんの音源を聴いていて思ったのは、ポップスはまるで映画を見ているようだな、ということ。比べたら、クラシックは難しい教科書を理解して覚え込むところから始まり、それを自分の理解として語ることができるようになるまで血肉にするのだから、頭の使い方がまるで違うんだな。パガニーニに限らないけど、クラシックにはこの難しい教科書というものがたくさんあって、その内容がまた普遍的で素晴らしいんだよな。ポップスに感じた「映画の音楽化」とは、同じ音楽と呼ぶには全く違う要素だな、と思う。この違いが面白いけどね。もし、同じような要素の音楽だったら、こんなにたくさんの活動を同時に行うことはできないだろうな、と思う。

ところで、クラシックには即興的なところはない、と思われがちなのですが、そんなことはなく、実は正に即興であるメロディをある曲の中で弾くつもりです。楽譜上、そうしても良さそうなんだよな。

 

明日も、練習しよ。

写真は、今日の午後の山。田んぼになっていた。

 

そんな、今日でした。

 

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『指』 2019.0606

こんばんは。田中幾子のお時間でございます。

 

えぇ、本日はだいぶ疲労が蓄積しておりまして、この時間にしてもう既にグデグデという感じというか、数時間前からずっとそうだよ。パガニーニと暑さでやられちゃってますね。

 

そんな今日は、昨日予告したとおり Yuuki くんのリハーサルでした。世田谷区のリハーサルスタジオで執り行われました。執行したのは、彼の他に打楽器プレイヤー、ベーシスト、そして私である。

 

ふと、会話にこんな単語が飛び出てきた。

 

「指パッチン」

 

あ、指パッチン!

 

指パッチンと聞くと、同時に思い出すのは口笛である。

 

私、どっちもできたことがないから。

 

それだけの話である。

 

そんなふうにして、楽しいリハーサルは進み、来週の彼のコンサートまであと2回ある予定だ。

それにしても、打楽器は楽しいなぁ!繊細で軽やかで、打楽器という楽器群を扱うのは相当センスがいると思われる。そんなセンスを目の当たりにできるから、打楽器の人との共演は大好物だ。

 

そんな、今日でした。パガニーニは朝練習した。

写真は、共演の打楽器プレイヤー中山ユキさんの楽器群。奥には主役の Yuuki くん。

打楽器も指パッチンもございませんが ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

 

『明』 2019.0605

今日は、とみーとパガニーニ・ミーティングスの最終リハーサルだった。

とにかく、今回は二人とも曲が難しい。幸いにして、「二人とも同時に難しい」曲はないため自分のやることに集中していられるが、これがこの内容で同時に難しかったら大変なことになる。

デュオで二人とも難しい曲といえば、私の一番の思い出はベートーヴェンのクロイツェルソナタだなぁ。あの1楽章には恐ろしい箇所がある。(これ、今年11月24日に盟友藤井麻理ちゃんと共演予定なので、よろしければお越しください。)

 

とはいえ、今回の曲にも「私は難しく、とみーはやりにくい」ものがあるから、それがわりと恐ろしい。何しろ、この辺りには私は正直パガニーニの狂気を感じている。だが、相手は歴史的偉人だ。文句は言いようがない。まぁ、腕の見せ所ではあるとも言える。そこは、とみーを信じて任せるしかないんだ。こんなのは、任せられるやつにしか任せられない。だから、あいつは戦友なんだ。

という、やりがいたっぷりな今回なのですが、

 

今日のリハーサルも気持ち良かったな~。

 

とみーのスタジオは、うちと違ってお日様の光が燦々と入ってくる。

 

パガニーニの持つ、イタリアらしい明るい美しい旋律を奏でながら、自然の日の光を感じて、あぁ私は音楽しているなぁ、と心から思えた。

 

それでいて、私の明日は先日サポートした歌の Yuuki くんのコンサート(来週末だ)のリハーサルで、またピアノも弾くから、夜はハノンと音階とバッハをさらっていました。これはこれでいいんだ。パガニーニ漬けで頭も身体も疲れているところにちょっとしたリフレッシュになる。ピアノを弾いていると、ピアノってすごい楽器だなぁと心底思える。ここから出てきたはずの無数の名曲たちをもっと知りたいという欲がいくらでも湧いてくる。ピアノにおける今の私の目標は、ピアノでもっと音楽的な演奏ができるようになりたい、だ。

 

で、明日はそれのあとに、パガニーニの曲の中でテクニック的には難しくないところを練習するつもり。もっとこう弾きたい、という自分の願いを叶えるために。

 

写真は、とみーのスタジオ。私は本とCDは極力買わないようにしているけど、あいつは結構買うんだな。私はこういう本棚に囲まれて過ごしたいぜ。

 

そんな、今日でした。

ヴァイオリニストたるもの、ソロコンサートでもパガニーニを弾かなければいけないかもしれない

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」