2019年10月22日18時より、「オールパガニーニ」なコンサートを開きます。題して、『パガニーニ・ミーティングス vol.3』!
では、前回の内容を軽くご紹介しましょう。出演は、ヴァイオリン田中幾子とクラシックギター富川勝智(以下とみー)の2人です。
第2回となった前回は、相変わらずの超絶技巧にギター伴奏がくっついた「いやぁな感じ」の2重奏曲をメイン、そしてヴァイオリンの難曲「24のカプリス集」から、24番をヴァイオリンのソロで、そして抜粋でギターと交互に弾く、という実験的な試みも取り入れました。
以下、曲目です。★は、超絶技巧曲。
チェントーネソナタ第1番(Vn・Gt)
ソナタ・コンチェルタータ(Vn・Gt)
カプリス24番(Vn)★
43の小品集「気まぐれ」より12番、38番(Gt)
ソナチネ1番(Gt)
オペラ第6番(Vn・Gt)
カプリス9番、14番、20番(Vn・Gt)★
バルカバ変奏曲よりムタ2(Vn・Gt)★★
2回目となって、とみーと気が付いたことが二点ある。
①パガニーニは変態で、際立つような流麗なメロディ(似たようなものが大量にある)と、ど変態なリズムや和音、と両極端な音楽性である。
②言葉の使い方がいい加減すぎる。
なので、プログラムの”コンチェルタータ”や、”オペラ”、”ムタ”、”ソナタ”、云々。。。「普通はこういった意味合いではあまり用いないですよね?」と思うものが多い。彼の言う”ソナタ”なんてすごい。こんなに短くてかろうじてABAの3部形式を保てるだけのギリギリの内容、というものは私は他に知らない。
例えばヨーロッパの民謡で「かすみかくもか」というような小さい感じ。あれよりはいくらか長いくらいのものを、”ソナタ”って呼んじゃう。
で、超絶技巧曲「バルカバ変奏曲」のギター伴奏はすごくいやぁなタイミングで伴奏のリズムが奇妙に入る。すごく、いやだ。決まれば面白いんだが、慣れるまでが、もういやんなっちゃうよ!そんな感じ。
で、カプリスを交互に弾いたというのは、曲をヴァイオリンとギターで弾き分けてみました。ヴァイオリンが映える部分はヴァイオリンで、ギターが弾きやすいところはギターで、というこれまた妙なやり方。こんなことやるのは我々しかいないんじゃないかね?と、思っている。
とは言え、皆さまにとても喜んで頂けたようなので、次回もがんばります。
パガニーニの変態ぶりについては、いずれ改めて記事を書こうかな。ちょっと専門的になりそうです。
では、当日の詳細はこちら!
日時:2019年 10月22日(祝火)
17:30開場/18:00開演
出演:田中幾子(violin)、富川勝智(guitar)
会場:東京・世田谷「エムズ・カンティーナ」
世田谷区上馬4ー4ー8 新町駒沢ビル2階
(東急田園都市線・駒沢大学駅 徒歩1分)
料金:予約 2500円/当日3000円 (自由席・ドリンク代600円別途必要)
ご予約&お問合せ:「エムズ・カンティーナ」03-6450ー8111(留守番電話対応)
予約フォーム:https://ws.formzu.net/fgen/S13353355/
主催:moment
ちなみに、初回の様子はこんな感じ。背景は、パガニーニの直筆譜やイタリアの画像を流しながらやってます。写真は、才能豊かなソムリエWataruさん。
そんなわけで、皆さまのご来場をお待ちしておりますよ!