小説

ふうあーゆー⑤

。。。どうやら、このケイタって男はいいやつのようだ。。。捺美ちゃんが急に俺を連れてきても文句も言わないし、俺に対しても親切に接してくれる。。。しかも、名門大学の学生だろ?

くっそぉ、俺が人間だったとしても、何も敵わないじゃないか。。。捺美ちゃんが好きになる男がいい男なのは嬉しいが、でもあまり嬉しくないぞ。。。

 
出された牛乳を前にすると、俺はまた心底悲しくなった。

 

なんで俺はこんな這いつくばって皿を床に置かれて飲まないといけないんだ。。。

亡くなった母さんはテーブルマナーにも厳しかったようで、親父は俺と二人きりになったあともそれだけは俺に躾てくれた。スプーンもなく飲むだなんて、俺は前世でどんな罪を積んだんだ。。。

 

その様子を見ていたのか、ケイタは

「そっか。。。寂しいんだな。悪かったよ。無理に飲まなくていいよ。あとで、いいもの買ってきてやるからさ。ちょっと待っててくれよ。お前を悲しませると、捺美が悲しがるからな。」

あ、そっか、捺美ちゃん。。。俺が悲しんでいると捺美ちゃんも悲しいのか。。。と、思ったけれど、身体は全く動かなかった。

「いいよ、好きにしてな。なんか、おもちゃになるものないかなー。あ、これがあった。」

 

ケイタは部屋の奥から何やら毛糸の塊を持ちだした。

「捺美が編み物しようとしてできなかった残りだよ。お前、捺美好きだろ?」

情けないとしか言いようがないのだが、捺美ちゃんの匂いだけが俺を保ってくれるたった一つの精神安定剤だった。

 

とりあえず毛糸に顔をうずめる。はぁ、なんてことだ。。。

「じゃ、俺買い物行ってくるから。慣れないと思うけど、悪いな。」

 

 俺は一人になった。

 

『枝』 2019.0815

今日は、連載中の小説『ふうあーゆー』のテーマ曲の下書きができあがった。

下書き、といっても書き留めていないので全ては頭の中だ。

自分の曲は、書くのが面倒で、書いたとしてもメモ程度しか残さないことが多い。今のところ、なので将来どうなっていくかはわからないが。

 

なんか、思いついたメロディや進行、その印象のまま覚えているから書きとめないままなんだよなぁ。それで忘れるかというと、そうでもない。これも今のところ、ですが。

そのうち、年間に100も200も書くようになる予定なのですが、そうなったらさすがに書き留めないと忘れちゃうだろうな。

 

それにしても、練習と創作とどちらもできると非常に清々しい。ちゃんとやった、という気になれる。これで、もうちょっと体調が戻って熱も出なくなれば完璧だから、そこまでがんばろうと思う。

 

写真は、夕飯に茹でた枝豆。塩をまぶして冷ます。

そんな、今日でした。

新曲はここでお披露目。ソロコンサート「青の時代」ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

『良』 2019.0814

今日は、自前の小説第4話を公開した。結構読まれているようだが、皆さんどうだろうか。楽しんで頂けていると良いのだが。

 

で、今日は来週末にせまったソロコンサート『青の時代 vol.4』の準備に取り掛かっていた。最近パガニーニしか弾いていなかったから、いろいろな音楽が新鮮だ。正確にいうと、ずっと熱であまり練習時間も取れないから『パガニーニ・ミーティングス』が終わるまではそれにかかりきりになっている、という状態であった。

体感的には、バッハもコンチェルトも久しぶり。弾いていてすごく気持ちが良かった。

今度は、このシリーズを始めてから眠らせていたイザイをやろう。バッハと関連付けてやりたい。そんな練習をしていて、ソロコンサートで最近弾いているバッハのフーガもひと月ぶりに取り出すと、また感触が違っていて、楽しかった。

 

きっと、パガニーニに集中して、それから他の作曲家。という巡りがいいんだろうな。やはりヴァイオリニストはパガニーニとバッハのような芸術性の高いものを必ず同時にやるべき、と言われる所以が身をもってわかった気がする。

こうして、また私は音楽とヴァイオリンについて語ることが今宵も増えた。

 

幸せな、良い日。

そんな、今日でした。

 

写真は、春過ぎた山の中で。紫陽花だと思うんですが、いかがでしょう。

ソロコンサートシリーズ「青の時代」ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

 

『盆』 2019.0812

お盆ですね。

 

今年のお盆は、いわゆるお盆らしいことをしない。信仰心がないと言われそうだが、私の言い分としては「がんばって活動するから、供養はそのあとでするからちょっと待ってて!」というところである。

 

何をするかというと、

 

熱で動けなかったぶんの練習。

熱で動けなかったぶんの作曲、小説。

熱でうごけなかったぶんの運動。

 

もう、これだけで予定はいっぱいだよ。。。今年の夏には花火なんてないよ、あ、そういえば夏祭りなら先月弾いたよ、ソロコンサートでジッタリン・ジンの『夏祭り』を弾いたんだった!

 

また、帰省については、父亡きあとの佐賀には親類縁者が元々おらず、母も東京で暮らしているため、生きているご先祖様を喜ばすのなら都内のデパート巡りが一番効果がありそうである。ちなみに、生きているご先祖様とは母本人の言である。そういう人である。

 

幸い私の熱は少し下がってきた。数日内には通常運転可能なのではないかと思われる。ふっ、くれぐれも目を離さずにご注目下さいませ、大変な働きをお目にかけますから。(予定は未定。)

 

写真は、きれいなところを見つけたから。

そんな、今日でした。

ヴァイオリン一本ソロコンサート。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

 

ふうあーゆー④

「おぉ、ほんとだ、猫だ。」

 

俺たちが着いたのは、どうやらあまり広くない感じの造りのマンションの一室だった。

とにかく、今の俺は身体が小さすぎて全貌が掴めないのだ。

でもどうやらここはワンルームとか、そういう間取りだろう、と思った。ケイタ、と呼ばれた男は俺たちより年上のようだ。

ずいぶん捺美ちゃんと親し気だな。従兄か何かか?

 

「なんか、気になっちゃって。啓太くん、猫飼ってたって言ってたから。それに、うち飼えないし。」

 捺美ちゃんは部屋の床に無造作に置かれた大きめのクッションに座りながら膝の上で俺の背中を撫でている。

「そう、前の花子もいいやつだったんだよなぁ。それにしても、こいつの首輪はなんか変わってるな。」

ケイタは、俺の首元の鈴に手を触れた。あれ?この音、なんか聞いたことがあるぞ?

「なんか、変わった音色だよね。風鈴みたい。」
「そうだな、夏でもないのに風鈴を聴いているみたいだ。不思議だよなぁ、金属に見えるのに。」

「じゃ、名前はふうちゃんにしよっか!」

「風鈴のふう?いいな。よし、お前は今からふうだぞ。と言っても、もしかしたら誰かのペットかもしれないし、拾ったところの住所とこいつの写真撮ってSNSに載せるとかしたほうがいいかもしれないな。あ、あと獣医にも連れてかなきゃ。病気とか怪我してないか診てもらわないと。」
「そうだね!さすが圭太くん!」

 

 それは確かにいい考えだ、このケイタって男は信用できそうだ、と思った瞬間、信じられない出来事が俺の頭上で起こった!

 

「う。。。ん」

 

 なんと、なんとなんとなんと捺美ちゃんがケイタとキスしている!こいつは、俺のライバルだったのか!というか、俺、どうしようもなく負けちゃってるじゃないか!!どうしたらいいんだ!!

 思わず膝の上で頭を抱え込もうとバタバタしてしまい、二人はそれ以上の行為を続けることをやめた。

「なんか、人間味あるなぁ、こいつは。」

 

俺は、あっさりとケイタに抱きかかえられる。

あぁ~、嫌だ、嫌だよ、離せよちくしょう!暴れても一向に自由にならない。

捺美ちゃんがふふっとあの可愛らしい笑顔で笑いかけた。

 

「ふーちゃん、ケイタくんはペットにも優しいし、ここでならまた会えるから、ワガママしないでいい子にしててね。」

 捺美ちゃんに言われちゃあしょうがない。。。俺はあきらめるしかなかった。

 

「じゃあ、私は塾に行くから。獣医さんとか、お金かかるよね?大丈夫?」

「大丈夫大丈夫。そのくらいはバイトで稼いでるから。万一かなりかかりそうだったら友達に相談するよ。獣医学部に行ってる人、知り合いにいるからさ。」
「さっすが名門!私も目指してがんばろーっと!」
「捺美の成績なら大丈夫だよ。」
「うん、あとでまたラインするね。」

 捺美ちゃんは出ていき、俺はケイタと二人きりとなった。

「さて、と。まずお前の写真撮らなきゃなー。この鈴と首輪もよく写るようにしなくっちゃな。黒猫なのはみりゃわかるだろ。」

 

ケイタはクッションに俺を座らせてスマホで何枚も撮影した。

さっきまでの捺美ちゃんのいい匂いがぷんぷん漂ってくる。

俺は感覚も猫になってしまったらしい。捺美ちゃんのいい匂いを感じられることは嬉しいんだが、でも、嬉しくない。
 

 

そこからケイタは知り合いに電話し始めた。

「はい。。。はい。うん、見た目はそんな小さくないのと、元気そうなんですよね。じゃあ、予防接種と、去勢手術くらいですかね?。。。あ、そっかぁ。飼い主がいる場合がありますね。。。わかりました。ありがとうございます。」
 

きょ、去勢手術ぅ!!?そんなことされて俺、人間に戻ったとき大丈夫なのか!!??

 

俺のドギマギが伝わったのか、電話を切ったケイタは人懐っこい笑顔で俺に話しかけた。

「なーんだ、お前も男だから気にしてんのかぁ?大丈夫だよ。とりあえず飼い主さんを見つけるまでは手術はしないさ。首輪してる猫は飼われている可能性が高いらしいからな。3か月はそのまんまだ。」

さ、三ヶ月。。。三ヶ月経ってもこのままだったら、俺、去勢されちゃうってこと!!?まだ、まだなんにもしてないのにぃぃ!!!

「だーいじょぶだって!それより、予防接種は行くぞ。このへんの大きな動物病院調べなきゃな。そこでお前の元の飼い主さんが見つかるかもしれないし。あ、なんか食いたいよな?とりあえず。。。牛乳しかないな。それでいっか?あとで買い物行ってくるから。」

 

 

ふうあーゆー③

「?」

そこに映っていたのは、猫だった。

「??」

 

びっくりして鏡を触ろうとしたら、鏡の猫も同じ動作をする。

 

へ?これ、俺?

改めて自分の身体を見渡すと、確かに毛で覆われている。

足の裏には肉球もある。

なにかしゃべろうとしてみた。口から出たのは「みゃあーん。」

 

え、ちょっと待って、俺ほんとに猫になっちゃったの!慌てて世界を確かめようと玄関から表に飛び出た。ちくしょう、なんでいちいち跳び上がってドアを開けなくちゃいけないんだ、なんなんだ、これは!

 

 

表に出て辺りを見回すと確かにそこはうちの近所のままだった。

普段と何も変わらない。そう、大きさ以外は。

 

いてもたってもいられなくて、そこら近所を走り回った。

なんだ、なんなんだ、何が起こったんだ!気が付いたらうちから人間だったら徒歩20分弱くらいの距離のところまで来ていた。何も状況は良くならないどころか、ただ無駄に疲れただけだ。なんてことだ。。。

 

精神も肉体も疲労困憊して、俺は電柱にもたれかかった。

 

世間は普通なのに、なんで俺だけこんなことになっちまったんだよ。。。はぁ。。。

とため息を漏らすも、それも「みぃ。。。。」と出てきやがる。泣こうにも涙は出てこないし、あぁ、俺は本当に猫になったのかよ。。。
 
 

「どうしたの?」ふと、聞き慣れた声に顔を上げた。

そこには捺美ちゃんがいた。今の俺からみたらビッグサイズの捺美ちゃん、そう、捺美ちゃんだ!びっくりして声に出たのは「みゃおーん!」な、情けない!

 

「なんか、気になるなぁ。捨てられたの?」

 

 捺美ちゃん。君はこの姿の俺にも優しい声をかけてくれるんだね。。。私服も可愛いと思うんだけど、大きすぎて今の俺にはあまり全貌が見えないのが残念だ。。。

「うーん。。。なんか誰かに目が似ているような気がするんだけど。。。」

 俺はただただ情けなくて、目を伏せていた。口から洩れる声は猫の鳴き声だった。

捺美ちゃんが手を伸ばして喉の下を撫でてくる。あぁ、捺美ちゃんの手、指、気持ちいいよ。。。

 

「。。。」

 

捺美ちゃんは、黙ってしばらくただ俺を撫でていた。

ふいに、俺のわきの下から手をくぐらせた。

俺は好きな子に抱っこされてしまった!

「うん、いい子だね。」

 

頬ずりされてしまうと、

そうでもなくてもいい匂いの捺美ちゃんなのに、更に更に甘い匂いでいっぱいになって俺はクラクラしてしまいそうだった。

一旦また降ろされたと思ったら、捺美ちゃんは大きめのリュックからスマホを取り出した。

 

「あ、もしもし啓太くん?今さ、塾の前に寄っていい?猫拾ったの。」

え、俺拾われちゃったの?ていうか、ケイタって誰?親父心配するよなぁ、でもこの姿を見せたらもっと心配するよなぁ。

これは捺美ちゃんに未来を託したほうがいいのかもしれないな。

俺はそう思って、おとなしく再び捺美ちゃんの腕に身を任せることにした。

 

ふうあーゆー②

ふと目覚めたら、俺は椅子の上で丸くなっていた。

「うーん。。。ずいぶん寝ちゃった気がするなぁ。。。」

と伸びようとしたら、なんか、変だ。

なんで、俺は椅子から降りられないんだ?

というか、世界が全て大きくなってしまっているぞ?

あれあれ?テーブルに手が届かない。床も、飛び降りないと降りられない。なんだこれは?

 

オーブンの様子も見えないけど、やたらいい匂いがするな。普段、こんなに強烈な匂いじゃなかったけれど、今日のレシピだとそうなっちゃうのか?そんなはずはないんだが。

よくわからないから、とりあえず椅子から飛び降りてみた。

すとん、と降りられた。

 

「?」

なんだ、この感覚は?

 

降りて少し歩いてみても、世界が大きいことに変わりはない。

おかしいなぁ。俺はまだ夢を見ているのか?

オーブンの様子も気になったけど、ずいぶん高いところにあるからそこまでどうやって行けばいいのかわからない。

困ったなぁ、と思いながら尿意を催した俺はトイレに行くことにした。

トイレに入るにも、ドアノブに手が届かない。勢いつけてジャンプ、ドアノブを両腕で掴みぶら下がったところでグイっと壁を蹴っ飛ばした。

そしてまたすとん、と降りたはいいが、便器が大きすぎて困ってしまった。

仕方なく便座にしがみつきながらなんとか用を足し、手を洗うのもまた先ほどまでと同様に洗面台に跳び上がって。。。とやっていたところで、ふと鏡に映ったものを見た。

 

『始』 2019.0803

小説を書き始めた。

今回公開したのは、1、2週間ほど前に一晩で書き上げたもの。自分としてはいわゆるライトノベルというジャンルに属するような出来ではないか、と思っている。

なぜ、これを書いたのかというと、

 

本来取り掛かるべき私の『雨女』が難航しているから。

 

仕方ない、これまで小説というものをまるで書いたことがないんだもの。そう思って、一旦離れて全く違うものを書いてみよう、と思った。そうしたら20分くらいでテーマと内容がイメージできて、あとは書くだけとなった。

子どもの頃から、創作するときにはこうやって完成図が見えていると楽に簡単にできるんだよな。しかも、いいものができやすい。

 

ただ、最近作曲も取り組むようになってからは、時間をかけて練っていくやり方でも案外いいものを作れるようになってきた。いろんなやり方に慣れていきたいです。

 

で、これのテーマ曲のイメージも半分くらいできあがっているから、細部を仕上げて練習してお披露目できるようにしたいと思っています。

 

パガニーニシリーズやソロコンサートと含めて、いろいろと楽しんで頂ければ幸いである。

そんな、今日でした。

テーマ曲はこちらでお披露目予定。ソロコンサート。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

 

『休』 2019.0801

案外知られていない事実だが、音楽家には耳の休息が必要である。

これは、ほかの分野の方々はどうなのだろう。画家は眼を休めたり、小説家は書物から離れたりするのだろうか。私はよく知らない。

 

プロの音楽家はきっとみなそうなのだと思うのだけれども、音楽を耳にした瞬間に無意識のうちにかなりのことを考えてしまうから、聴覚というより脳が働くんだよね。弾き方、アンサンブル、バランス、テクニックと芸術性、録音物なら録音の仕方、どういう人に向けた音源作成なのか等々。ちょっとしたBGMだってそうなってしまう。

 

で、最近気がついたのは、

山歩きは最高に耳の休息となる、ということ。

 

まず、街中の音が聴こえてこない。アスファルトをこするタイヤの音、電車の音、店屋から流れ出る音楽や宣伝文句、これらがこの首都圏ではアスファルトと更に建築物により互いに反響しあって大音量となっているものが、入ってこない。

 

聴こえるのは、鳥の鳴き声、虫の羽音。蝉の大音量だって山の中ではたいして反響しない。土は音を吸収するのだ。全ては柔らかい音となる。

これは都会に生きる音楽家には必要なことなのではないかな、とも思うようになってきた。

 

というわけで、本日も大変幸せな田中幾子なのです。こういう時間があるから、パガニーニも創作もがんばれる。今夜は、お遊びで書いた小さい小説が思いのほか面白い出来となったから、公開できるように準備しよ。

 

写真は、淹れたいからわざわざこういうのを探して買う、麦茶。

そんな、今日でした。

こちらは田中幾子の音でいっぱいである。ソロコンサート。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

『悦』 2019.0714

最近の私の目下の課題は、以下の事柄を一日に全て成し遂げることであった。

・練習(ヴァイオリンとピアノ両方)

・運動(散歩、山歩き、逆立ちやでんぐり返し、バレエの動き等)

・作曲

・小説の執筆

 

これらをすべて行い、かつ社会との接点を持ち、仕事場でもある住まいを快適かつ合理的に保つことはしばらくの間難しかったわけであるのだが、この数日それが可能となってきて、とても喜んでいる。

そう、喜んでいるのです。やったぁ!!てな気分なの。

 

案外家事というのは気分転換にとても良いから、この活動を始めてから家事がよく進んでいる。判断も速くなるし、そのぶん勉強したいことや合間の読書もできるようになって素晴らしい。

で、今日はこれまで訪れたことのない、普段とは違う別の山へ行った。雨でぬかるんでいたけれど、たいそう楽しく散策してきた。で、思った以上に疲れちゃったから、おうちに帰ってきてお昼ご飯はとりあえずビール。私も休日気分だった、ということで。

 

そんな、今日でした。

聴いてる方を「やったぁ!!」と思わせたい、ソロコンサートシリーズ。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』