人には得意不得意があって、基本的には得意なことだけをやっているといい、と思う人間である。
例えば、私であったら、
事務作業は、苦手。メール一本送るのにも躊躇したりする。
まぁ、このへんはある程度は自分でしなければならないものであるので、仕方ない、と諦めてもいるのだけれども。
演奏に関しては、そうはいかない。
指が弱いのだ。
握力もない。細い。
じゃあ、何をすべきか。
私が出した答えは、
極力、押さえない。というものだ。
3の指なんて、しっかり押さえるのは無理だ。全身が硬くなっちまう、それよりも、むしろ甘く押さえて力を抜く。そうするとさ、3の指、私の薬指からは独特の音色が生まれ出てくるのさ。。。
それで今日は、ふと思いついて、曲の指使いを大胆に変更することとした。
「普通は、順当に行けばこういう指使いとなるよね。」というのを、
出したい音色で全ての指を考える。
そうすると、わりと有り得ない運指も生まれるのだが、案外楽に力が抜けた様子で弾けるので、技術的にうまくいきにくいということもなく、思っていた以上にスルスルと弾けるようだ。しかも、より芸術に没頭できる。
かの、ハイフェッツはリスクを好むから有り得ない指使いにしていたそうだが、私のは逆だな。
身体がちっちゃくて弱いから、真っ当なことができやしないからなんだよ。
というわけで、これから全ての曲の指使いを変えたもので身体に叩き込んでいくこととなった。これはこれで、リスキーかな。
写真は、昨日訪れた日比谷公園。緑の奥には公会堂が。
そんな、今日でした。
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