ヴィターリ

『国』 2019.0915

11月24日のデュオコンサート『美会夜会』の曲目を練習している。

今回は、様々な国や地域の曲たちでプログラムを考えた。

 

クライスラーはウィーンで、ベートーヴェンはドイツ。ヴィターリはイタリア。

グラナドスはスペインだし、ウィニアフスキはポーランド。

 

こうすると、一番の違いを感じる。それを表すのが最も難しい、と。

 

それは、国の違い。

 

言葉が違う。韻が違い、ステップも。それから温度も湿度も何もかもが違う。

譜面のどこかからか、色濃く伝わってくるそれを、

 

表す。

 

これは、本当に、

 

全身表現だ。。。すごい運動量を感じる。

そのぶん、疲労も激しいのだが、逆に面白さも同じだけある。だから、音楽は面白いってものだな。

 

そんな、今日でした。

写真は、山で見かけたかかし群。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

『色』 2019.0914

時々発言していることなのだが、

練習っていうやつは、基礎の基礎みたいなところを時間を忘れて丁寧にやるのが、

一番楽しいんだよねぇ。

 

それは例えば、

 

絵も描かずに絵の具で遊ぶとか、

私の趣味で言えば、ただ単に辞書を読み耽るだとか、

 

一見、目的がないように見える。ただの遊び。

 

もちろん、曲をさらうのは楽しい。楽しいに決まっているんだが、

 

ある程度やると、基礎の世界に戻りたくなるんだよなぁ。

 

基礎ってのはさ、何も描かれていない真っ白なキャンバスに、

ぽーん、と

色がのった。

 

真っ白な空間に響き渡る色たち。

オレンジや青、茶色にピンク。。。

 

キャンバスがより白く、背景らしくなればなるほど、

色たちは、より綺麗に映る。

 

そうすると、色をのせる筆遣いもより洗練されてくる、っていうものだ。

 

そんなイメージを持っているのだから、

ベートーヴェンの物凄い油絵や、グラナドスのあまりに淡い印象派風の流麗な世界、クライスラーはそうだな、カリカチュアのような気がしないでもない。ヴィターリはもちろんルネサンス絵画のようだ、

という色に囲まれているうちに、

ただのキャンバスが、恋しくなってきてしまう。

 

もっと、いい色味を出せますように。

 

そんな、今日でした。

写真は、修学旅行中の姪っ子が送ってきたもの。

 

 

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』