低血圧なので血行が良くないから食事量をあまり取れないと医師の診断で判明してから、まぁ普通の半人前ほどのボリュームで栄養価やカロリーがありそうな食事を心掛けているんですけど、
実際、これまでも一日に林檎一個しか食べられなかった時期とか、食事以前にスポーツドリンクしか喉を通らなかった時期を乗り越えてきているのと、我が家はみなあまり食べる人たちではないのでわりあいその状況はすんなりと受け入れられている。
母も低血圧並びに貧血症かつ胃腸も弱いうえに大昔胃癌で胃を半分取っているからやはり半人前生活。姉は母より食べない。今の私はそれより食べられない。
が、我が家は元来大変に食べること大好き家族である。以下、我が家における上手いものラインナップを見よ。
・子供のときのおやつは手作りケーキやクッキー、アイスクリーム。誕生日に2段ケーキが出てきたときは感動した。
・雑炊には海老や帆立、海産物が必ず3種以上
・パンはもちろん手作り
・梅干し、味噌も手作り。父が存命中は梅酒も。あと苺のシロップというのも毎年作っていました。佐賀は苺が美味しいからね。苺のババロアも美味しかった。
・豚肉を3日間燻製しベーコンにする
・鶏ガラを3日間煮込み、ラーメンのスープにする
・フレンチのコルドンブルーのレシピでミートソースを3日間以上煮込む
・牛テールのスープで蕪を煮る
・きんぴらや卯の花は丼に盛る量で作る
・そういえば伊達巻も作っていた。たぶんカステラはない。
・ここまでしておいてマックのポテト再現もやった。確か低温調理が肝要だったはず。
要するに、母は我が家の家族構成員がみなわりと食べられない人種であるから丁寧に作っていたのだと思う。
だから、私もねぇ。
ほんの一口のためにあれこれやりたくなるんですのよ。
ドン〇でオーストラリア産バターを塩入、なしと双方買い込んで、熟れに熟れた洋梨でいわゆるカトルカールを焼き、昨日はクレープを焼いた。レーズンをブランデーに浸けておいたものをレディーボーデンのバニラアイスと和えて添える。粉砂糖。コーヒーには気分でウィスキーを垂らしても良い。
朝食は、味噌汁とご飯。八丁味噌ベースの合わせ味噌です。利尻昆布でとった出汁に鰹を加え、豆腐とお揚げ。白菜やエノキの他、気分で牡蠣を加える。小葱で完璧ではないですか。
その他、鶏ガラ玉葱と人参でフォンドボーを作っておきスープやちょっとしたものに加えたり、サラダ用オリーブオイルはワンランク上のものにしたり。行きつけのスーパーは魚介類が豊富なので、刺身を買い込んだり。刺身と酒以上に旨いマリアージュというのはなかなかないのではないだろうか。チーズとワインが旨いのも知ってるけどさ。ブルーチーズ食べたい。
母は、稚内の製麵所「北海屋」の娘なので、食べるものには詳しく、また厳しい。北海屋、ご愛顧頂いてたのですが叔父逝去につき数年前に閉めました。
その母は、北海道と佐賀とボストンと、それぞれ美味しいものを探す嗅覚に長けており、あ~ボストンでロブスターをポン酢で食べたのは最高に美味しかったな!現地でのアドバイスによりフレンチのソースも試したのだが、生きたロブスターをそのままきゃあきゃあ叫びながら熱湯の寸胴鍋に突っ込み、適当なところで取り出してポン酢。いやぁ日本の醤油はオンリーワンだね。あのボストン時代、母が日本からキットを取り寄せて作った豆腐の旨さといったら、さすが大豆を蒸すところから作る豆腐というような格別な品はそれ以後も食べたことがないほどの旨さであった。
要するに、私は旨いものが食べたい。それだけです。あとコンサートもしています。
写真は先日訪れた海辺の風景……スーラの点描が目の前で展開されたんだよ、来春ここでコンサートやるんだよ。
誰もやっていないパガニーニ。オケよりこのギターとのデュオのほうが遥かに難しい。