照明にびっくり

先日出演した二子玉川Gemini Theaterでのこと。

まず、演奏した曲目をご紹介します。

 

ドヴォルザーク 4つのロマンティックな小品Op75より第2曲
バッハ 無伴奏パルティータ第2番よりシャコンヌ
IKUKO TANAKA モーツァルティーナ
バッハ 無伴奏パルティータ第3番よりブーレ、ジーグ
イザイ 無伴奏ソナタ第3番「バラード」
他、ヘンデルやフィオッコなど演奏しました。

(写真はサウンドチェック中。暗譜の確認。キーボードが出ているのは、他の出演者の方のためです。)

 

演奏中にとてもびっくりしたのは、照明。

今からシャコンヌを弾きます、と構えた瞬間に暗転して真っ暗!あ、真っ暗で見えないわ、と思ったのですが、

そういえば、私、シャコンヌ弾くときはいつも目を瞑って弾いていたわ、と思い出したのでした。

そのあとも、変奏ごとにどんどん照明の色が変わっていくことで
「ここは、こういう印象なんだ」と、
会場のスタッフさんが曲に抱くイメージを感じられるなど、とても面白い体験でした。

それにしても、
舞台で一人で演奏したりお話ししたりすることにまだ慣れなくて
(特にお話しのほう)、時間がわからなくなってしまい、
持ち時間をオーバーしてしまいました。関係者の皆さまごめんなさい。
反省。

クラシックの演奏会では、持ち時間というものがなかったり、
お話しするようなカジュアルな雰囲気の演奏会を行う場所は時計が見えていた(要するに部屋のようなところで行っていた)など、
いろいろと違いがあるのですね。
私がまだ慣れないので、それらの背景を慮って下さる皆さま、ありがとうございます。

 

あと面白かったのは、

ライブハウスというところは、
クラシックのコンサートホールと違って、会場の音響設計の概念が違う。
今まで、会場の反響で音の響きを聴いて弾いてきたのですが、
ライブハウスでは、PAさんがその響きを作るのですね。
これも聴こえ方が全く違うので、
最初は戸惑ったけれど、逆にお任せすればいいんだ、とわかってからずいぶん安心して弾けるようになりました。

当たり前といえば当たり前のことなんだけど、
実際に体感するとまた違うものですね。

終わってから、
ディレクター兼マネージャーさん(この方がまた大変なクラシック好き!ヴァイオリンもかなりお詳しい)といろいろお話ししていて、
こういった場所でクラシックを聴いてもらうための実践的なアドバイスをたくさん頂いて、

「あー、こういうライブハウスというところは、音楽をやる人を育てる場所なんだなぁ。」

と、本当に実感しました。

 

などなど、面白かったことと反省することと悲喜こもごもな今のお話しでした。
お越し下さった方々、ありがとうございました。