11月24日のピアノとのデュオコンサート『美会夜会』で演奏予定の、とある難曲がある。
ウィニアフスキという、ポーランドの人のそれはそれは格好いい曲なのだが、私は実はこの人の作風が好きで、技巧的な音列の奥にある歌心、ピアノとのやり取り、こういったことにとても胸が躍るのです。
実は、何年か前に本郷にある輸入楽譜専門店「アカデミアミュージック」という、クラシック音楽の世界の人なら誰でも知っている名店なのだが、そこでこの曲の楽譜というより、注釈書に近いようなものを見つけたのだ。
それは、セヴィシックという、ヴァイオリンにおけるハノンのような教則本を書いた人による、それの練習本。
セヴィシックの教則本は、子どもの頃からそれこそ大好きである。楽しいんだよね。まるで辞典を読んでいるようで。(私の過去エッセイSecret logに『読む辞書、弾く辞書』というのがあります。セヴィシックと辞書のお話し。)
だから、見かけた途端に一目散にレジに向かい購入してしまった。それがいかほどの難曲であるかということも重々承知していながら、である。
で、昨日からその内容を練習している。わずか2小節のために数十種類の練習法が書いてある。あぁ、すごいな。セヴィシックは本当にすごい。
つまり、遊んでいるようなものですよ。感動もするし、上達もするし、最高のひと時ではないか。
『美会夜会』は、久しぶりのクラシック演奏会の形なので、曲目は近々全て発表致します。
写真は、山の里芋。こいつはこいつですごいなぁ。
そんな、今日でした。