時々発言していることなのだが、
練習っていうやつは、基礎の基礎みたいなところを時間を忘れて丁寧にやるのが、
一番楽しいんだよねぇ。
それは例えば、
絵も描かずに絵の具で遊ぶとか、
私の趣味で言えば、ただ単に辞書を読み耽るだとか、
一見、目的がないように見える。ただの遊び。
もちろん、曲をさらうのは楽しい。楽しいに決まっているんだが、
ある程度やると、基礎の世界に戻りたくなるんだよなぁ。
基礎ってのはさ、何も描かれていない真っ白なキャンバスに、
ぽーん、と
色がのった。
真っ白な空間に響き渡る色たち。
オレンジや青、茶色にピンク。。。
キャンバスがより白く、背景らしくなればなるほど、
色たちは、より綺麗に映る。
そうすると、色をのせる筆遣いもより洗練されてくる、っていうものだ。
そんなイメージを持っているのだから、
ベートーヴェンの物凄い油絵や、グラナドスのあまりに淡い印象派風の流麗な世界、クライスラーはそうだな、カリカチュアのような気がしないでもない。ヴィターリはもちろんルネサンス絵画のようだ、
という色に囲まれているうちに、
ただのキャンバスが、恋しくなってきてしまう。
もっと、いい色味を出せますように。
そんな、今日でした。
写真は、修学旅行中の姪っ子が送ってきたもの。
2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。
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