歴史に残るヴァイオリニストと言えば、まずその名前が挙がるパガニーニ。
実は、クラシックギターの名手でもありました。
この度、パガニーニが残したギターとヴァイオリンのデュオによるオールパガニーニプログラムをご披露します。
ヴァイオリニストにとっては、パガニーニは特別な存在。なぜなら、私たちが子供の頃から練習する日々の練習曲(エチュード)の最高峰「24のカプリス」を書いた人だから。
音大の頃には「バッハ(の無伴奏)とパガニーニは常に同時に練習していないとだめだ」と言われ、「あぁ。。なんて難しい世界なんだ。。。」と感じていたのだけど、今となってはやはりそれは必須であるな、と思う。
パガニーニの難しさ。
単純に、右手と左手の両方が難しい。サラサーテやウィニアフスキとも違う。一番難しいと私の先生もおっしゃるくらいだ。。。
比べたらイザイはずっと気持ちよく弾ける。なんのためにこんな難しいことをしているのか、当時の私にはあまり理解できなかった。
でも、ちょうど去年の初めにギターのとみーと出会ってから、
ギターの発音、音の消え方、なんといってもヴァイオリンとは違う音の並び方。
それらをそばで聴いているうちに、
なんとなく、私にもパガニーニが見えそうな気がしてきた。
カプリスの不可思議なアルペジオの謎が解き明かされてきそうな気がしてきた。
だから、私はギターとパガニーニを弾くのが好きだ。もっともっと彼がわかりそうな気がしてくるのだから。そうしているうちに、きっといつの間にか彼を好きになって、そのうちにバッハも他の作曲家の作品群もとても上手く弾けるようになるに違いない!
そう、確信できるようになってきた。
クラシックギターのとみーは、本名富川勝智(とみかわまさとも)。いつも、とみーと呼んでいる。とても、いいやつだ。なんてったって、お弟子さんたちとの会や、作曲家ギタリストの松岡滋さんの個展でもヴァイオリンが必要なときには知り合ったばかりの私を呼んでくれた。お弟子さんたちも私に親しく接してくれる。
とみーは、よくふざけたまねをする。おかしなTシャツ着たりさ。
でも、頭の中身は物凄い膨大な知識と教養でいっぱいだ。ヴァイオリンの曲だって一通りどころじゃなく詳しく知っている。さすが音大の先生だ。(で、おからが好きなんだよね。)
オールパガニーニなんて、技巧派じゃない私にはとても難易度が高いのだけど、とみーのギターとだったら、がんばれる。
そんな気持ちで練習しています。
演奏会詳細はこちら
2019年6月9日(日) 18時開演(17時半開場)
出演 : ヴァイオリン 田中幾子
クラシックギター 富川勝智
入場料:2500円(当日3000円)ドリンク料別途 ※大学生以下1500円ドリンク料別途
会場:東京・世田谷「エムズ・カンティーナ」
世田谷区上馬4-4-8 新町駒沢ビル2階
(東急田園都市線・駒沢大学駅 徒歩1分)
ご予約&お問合せ:「エムズ・カンティーナ」03-6450-8111(留守番電話対応)
予約フォーム:https://ws.formzu.net/fgen/S13353355/
主催:moment
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。