「!」
ハッと目が覚めたら自分のベッドの上だった。
あ、あれ。。。なんで、俺ここで寝ているんだ?
「お、起きたか?」
入ってきたのは、なんと、親父だった!
「あ、え、あれ、俺。。。あの。。。」
「祐樹、お前3日間も寝ていたんだよ。医者に来てもらったけど、なんの別条もないって。」
「え、えぇっ!?」
「今、見舞いにお前のおばさんが来ているよ。」
「え、え、あ。。。」
親父の声は普通だった。普通に聞こえた、ということだ。
猫の聴覚じゃなくなったのか?
手足を見ると、もう普通の人間に戻っているようだった。俺は、戻ったのか?
あれは、夢?で、でも3日間て?
叔母さんが部屋に入ってきた。
「ふーちゃん、大丈夫~?」
え、え、俺また猫の呼び名!と、思ったら叔母さんはふっと笑った。
「なーに、3日ぶりに起きたからびっくりしてるの?ふーってのは、君のパパとママの昔の猫の名よ。」
「ね、ねこ。。。」
「あの二人、若いときに一度別れてたらしいのよねぇ。勉強や就職のためって。」
そ、それって。。。(第13話終わり)
小説『ふうあーゆー』テーマ曲~時空の音色~ 作曲・演奏 Ikuko Tanaka
第一話からはこちら 小説『ふうあーゆー』