蔓延防止等重点措置を受け、この公演は中止となりました。
クラシックギタリストのトミーとのユニットにもとうとう名前がついた。『天響 Ten Note』です。
格好いいでしょ?
これにはいろんな意味が詰まっている。例えば、ギターとヴァイオリンの弦を合わせた総数とかね。
さて、我らが『天響 Ten Note』の、たいそう久しぶりとなるパガニーニ以外でのリサイタルのお知らせです。
4月25日(日) 『天響 Ten Note』リサイタル・茅ケ崎ベルソー
14:00開演(13:30開場)
入場料 3000円 高校生以下1000円
お問い合わせ 藤本辰也 090-3695-5450 shonan.classic@gmail.com
会場 スタジオ・ベルソー
この日のプログラムは、ギターソロにヴァイオリンソロ。そして現代の作曲家近藤浩平氏の作品などです。もちろん、我々にとっての定番パガニーニもあるよ。
その他、山田耕筰の歌をデュオで弾いたり、私はバッハに宮城道雄の『春の海』も弾く。山田耕筰、良いんだよな。北原白秋が書いた詩が何とも言えない。
で、私が今強く強くお伝えしたいことは、
「ミ」の音についてだ。
ミの音と言われても、なんのこっちゃ? と思われるであろうが、
実はギターの調弦は、高いほうから「ミ・シ・ソ・レ・ラ・ミ」となっている。ギターを演奏なさる面々には当たり前のことだが。
ね、この調弦の音列の一番高いところ、一番低いところにあるでしょ? 「ミ」の音。ヴァイオリンの一番高い弦も「ミ」だ。
そう、この日私が弾くソロの曲の調もこの「ミ」を主体とした音列となっているのだ。
バッハの無伴奏曲からはパルティータ第3番ホ長調のプレリュード、そしてガヴォットとロンド。ホ長調のホとはドレミのミです。もうね、プレリュードはひたすらミの音が鳴り響くんだよ。
春の海はほら、あの有名な出だし「ミ、シレミラシラミ……」ですよ。ミにまみれている。
こうして、この日はとことんギターと合う音を弾いては混じり合う。ヴァイオリンとギターの一番良い響き。
このホール、ベルソーはそういう響きを出すのにぴったり。繊細さからパガニーニのパシッとしたリズムまで奏でてくれるホールです。間違いなく、ここでないと聴けない音がある。
感染対策もバッチリ、入場制限ありですのでご安心してお出かけ下さいませ。
そうそう、この日はオープニング・アクトに地元の将来有望な若手ギタリスト小橘田ひろみさんが出演されるとのこと。皆さん、サインを求めるなら今のうちですよ!
このようなご時世ではありますが、皆様が心身ともに音に包まれる豊かな時間となりますように努めます。会場でお会いできれば幸いでございます。