クラシック音楽

『進』 2024.0327

おかげさまで前回の日記は様々反響を頂き、多くの方とお話しできました。

さて今回は、具体的なことに触れていきます。

 

まず、指揮ができるオーケストラって。どんなの?どうやってやるの?ということ。

オーケストラの奏者は基本的に私の友人たち。長いこと一緒に演奏の現場でやってきた人たちやその友人仲間が中心です。普段はプロオケや映画・CMのレコーディング、後進の指導などで活躍している方々です。

 

そして、どうやってやるのかということについて、私が考えていることは

①クラウドファンディングで資金を集めて

②いろんな人が指揮をできるように有名オーケストラ作品を私が指揮しやすいようにアレンジをして

③楽譜が読めなくても指揮できちゃうくらいにする!

 

こんなふうに考えています。

 

①については、クラファンは資金全額が集まったら実行する(足りなかったら実行せずに返金する)パターンと、一部資金でも実行するパターンとあるのですが、今回の場合は前者を考えています。

②については、もう金管とか打楽器大活躍するような、これぞオーケストラ!って作品をなんと!アイティ得意の3分仕立てに編曲し!

③更にそれを動画で簡単解説、耳コピできちゃえば指揮できる!

 

と、やってみようと考えています。

 

アイティお得意の3分仕立ての例として、モーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』全20分ほどの作品を3分仕立てにしたアレンジがありますので、よろしければご視聴ください。

 

この演奏は、私のヴァイオリンで多重録音しています。実際にこの企画で行う際はもうちょっとオケっぽい音にしたい!けどお金も技術もないからどーしよ!って思っているところです。

 

で、今はまずアレンジに手をつけているところ!私一人で弾くんなら簡単なんだけど、ちゃんとした譜面(オケの演奏用)にしていくことを考えると非常に非常にとてもたいそう時間と手間がかかって遠回りを3歩歩いて2歩下がるかのように歩んでいるところなのですが、幸いわたくしはこういったアレンジなんかも嬉々としてやっちゃうようなタイプなのでそこは一人で大変喜びながらやっております。

あとは、これを動画にしていって、クラファンにして……となるといつになるのか全く分からない、読めないけどまぁ何か月かしないうちに何か発表できたらな、と思います。

 

それで、体調のほうは

生まれつきの低血圧と自律神経失調症を煩わしいほど患ってしまっているのですが、原因のほとんどが音楽的でない作業や会合、やり取りだと分かっているので、今後はできるだけそれらを省いて周囲にも手伝ってもらいながら進めようと準備しているところなので、平気だと思います。現在、これをできるように体力増強、普通の生活目指して毎日頑張っております!

 

というわけで、応援してね。

このオーケストラ、「あなたのオーケストラ」→「Your Orchestra」→略してユアオケです。

速く、皆様にお目にかかれますように。

 

写真は、絶賛アレンジ中の様子激写。

 

ともよさんとみやびちゃん

8/26『原宿仮面舞踏族  Dear Amadeus』共演ピアニストの堀部ともよさんとパーカッションのみやびちゃん。

 

まず、ともよさんのご紹介。

東京生まれ。4歳よりピアノを始める。北鎌倉女子学園中学校音楽科、高等学校音楽科卒業。東京音楽大学器楽科ピアノ専攻卒業。同大学院鍵盤楽器専攻室内楽研究領域修了。 ピアノを日比谷友妃子、武田真理、花房伸江、青柳いづみこに師事。室内楽をクラリネット奏者の吉田誠に師事。 2006年よりマリンバとデュオで演奏活動開始。毎年リサイタル開催中。2009年ピアノデュオリサイタル開催、2017年、自身主催のサロンコンサート「クラシック日和」、2020年9月より作品や時代背景まつわるエピソードをとことん語る演奏会「おはなし!クラシック」を開催中。 2019年デビューCD「ともよあずさ」発売。サブスクなどでも発売中。2020年〜世田谷区にあるガーデンカフェときそらの音楽ディレクター兼ピアニスト。月一回のクラシックイベント開催中。2022年1月〜「吉田誠 室内楽セミナー」専属ピアニスト。

 

みやびちゃんのご紹介。

2000年12月1日生まれ。小学校3年でドラムに興味を持ち、打楽器を始めるきっかけとなる。北鎌倉女子学園高校音楽家卒業、現在東京音楽大学4年在学中。これまでに打楽器を西久保智広、村瀬秀美、杉山智恵子、佐藤直美に師事。バンド活動など、ドラムをメインに活動中。

 

 

このお二人は北鎌倉女子学園音楽科という学校から東京音楽大学に進学された大先輩と後輩、なのだが。

実は今回初めて知り合ったんだな。

 

私がともよさんと知り合いで、みやびちゃんとも知り合いで、なんとなく(このお二人ならアイティアレンジにお付き合いしてくれそう……)という勝手な妄想から共演を頼んでみたら二つ返事でOKで、しかも実は高校から大学までまるで同じ、みやびちゃんが習ったピアノや打楽器の先生もともよさんもよくご存知、ものすごい繋がりがあるお二人だったのだ。ちなみに、クラシック音楽界だと師弟関係というのは自分自身の音楽そのものを師匠に育まれて初めて弾けるようになるものだから、とても濃密。”先生と生徒は恋人同士のよう”と言われるほど音楽を通じて深く精神的な間柄となるものであるから、我々の世界では自分の師匠という方は死ぬまで師匠、あの世の向こうでだって敬愛する先生、なのだ。

 

原宿の町の中で出会った、偶然なのに濃い繋がり。

そこに居た私も、驚いている。

 

そんなともよさんとみやびちゃんを写真でご紹介しよう。

 

ともよさん

 

みやびちゃん

 

あら、ずいぶん違う世界で生きていそうね!

 

なんだけど、アイティの手にかかればきっと楽しい音を奏でてくれるに違いない。ベースに同じものを持ったお二人だからね。

それは8/26『原宿仮面舞踏族  Dear Amadeus』会場にて、お確かめ下さい!

 

 

 

『遠』 2021.0923

文章を書きたいという欲があるのであれば、物語を構築することはするべきだな。

私は今日も寝込んでいた。以前住んでいた目黒区ではない青葉台の部屋が肉体の力を損なわさせると感じ急遽身を寄せた親元の家。ここは非常に遠い。都心だけでなくそのあたりに出るのだって所要時間を要する。元々地方出身で地方から地方(例:佐賀県から福岡県博多)へ毎週レッスンで通っていたからこそ可能であって耐えられる。なのだが、半端ではない疲労、そうかあのときは親の送迎ひたすら車だった。それに特急電車に高速バス。特急電車はもちろんあれ、小田急ロマンスカーみたいなやつですよ。

おかげさまで、家にいることでの肉体のマイナスは解消されているが、欲深い女の私はこの機会に体力増強と創作に励んでおり、それによって常に疲労に苛まれている。速く強くなりたい。

それで、長時間の移動による疲れというのは、私の場合熱が出たりなどであって、だいたい1日2日寝ていれば事足りる。

 

1日2日寝るだと!??そんな暇ない、親元にいる間に精一杯努力して肉身も表現も作り上げさっさと切り上げて出ていくべきではないのか。そうして、親に仕送りをするというのが本当ではないのか。己がいかにていたらくでいたということは関係ないのだ。これはこの世で生きる真理、じりつしかないでしょ自立、言い聞かせる自分の相手も自分。

 

じゃあー、どうするかって

 

省庁によるコロナ禍支援策の事業者向けうんたらかんたらやってちゃんとユア・オーケストラの準備を行い、私の次の構想である新曲リリースについて考え、そして愛するロックミュージシャンたちと次のライブのことを話し合うのだ……こういうの全部お布団の中からやるの、偉くない?偉い、偉いんだ。お布団。

 

速く、物語のお話を言いたい。言えますように。写真は、練習のお供、母お手製によるものです。そんな、今日でした。

 

 

 

『駄』 2021.0903

おかげさまで、先週8/27『原宿仮面舞踏族』も無事開催できたし色々な方々にお聴き頂くことができた。

音楽に身を置いているとつくづく感じることだが、

 

この世界は自分自身が鏡のように返ってくる。つまり、自分の生き様がそのまま返ってくるということだ。

そう思うと、半端なことはできないし常に自分が良いと思うことをやらないといけないのだが、なかなかそうならないのもまた然りであるし、そうしたときにどうするかというところで四方八方が鏡のような気がしてくるのだ。尋常じゃいられないような感覚だが、それがまた良いんですよ。だって、私が演奏している音楽というものはそこがもっとおかしくなるくらい純粋に保たれていて、だから時を超えて聴き続けられているのでしょう。バッハ、そしてヘンデル。ベートーヴェン。

 

なんでこんなことを書いているかって言うと、

つい先日デヴィッド・ボウイのことを教えて下さりマイルス・デイヴィスや大物アーティストの来日ツアーでケータリングを依頼される原宿の名レストランもみの木ハウスの店長山田さんが拙作『我儘なソリスタⅡ』に付している我が駄文を褒めて下さって、それが心底嬉しいからなのです。山田さん曰く「これは素人の文章じゃないよ、作家だ。」「小説は書かないんですか」ですって。

 

そうして私は音楽を作成したり弾いたりする行為によりコロナ禍でもコミュニケーションを取ろうと思うのです。

直にご一緒すると酷く変人で皆お困りになる。そんな怪獣のような人間だから。

 

音楽でだったら、多少耐えられるかなと。私自身、言葉で説明できずにいることが多い。聴いて、どうか聴いて分かって下さい。私はどうしようもなく私でしかいられないのです。それを望んだことも願ったこともないのですが、私でいること以外で私はいられないこのことは私にとってもこの上なく付き合い辛い事実そう、数々の選択肢が自分にはないのだと思い知ったし、何と言っても私という女は私自身にも非常に扱いづらいのです。そのくらい、私には何もない。何か、何かがあるとすればそれは何でもない。気力と根性。それだけです。

 

そんな駄目なヴァイオリニストですが、9/26に私主催でのブッキング出演があるのでぜひ。ツイキャス配信もあります。私の前後にはラヴェルのようなセンスで歌うシンガーソングライターと同じラヴェルでもボレロのような大きさのシンガーソングライター。真ん中の私にはラヴェルはきっといないだろう。それは皆様がご判断下さい。

 

 

@神田THE SHOJIMARU 東京都千代田区神田須田町1-4-6 吉川ビルB1 HP:http://shojimaru.main.jp/
・完全予約制 ご予約はfukumaru.rec@gmail.comまで、 公演日9/26、お名前、お電話番号、ご予約人数、I.T Violinと明記のうえ、お送りください。返信をもってご予約完了となります。 <SHOJIMARUからのお願い> ・店内ではマスクの着用をお願い致します。 ・入場時にアルコール消毒、検温のご協力をお願いします。 ・ご予約完了された方でも、体調のすぐれない方のご来店はお控えください。ツイキャスはこちら
 
 
 
 
 

『楽』 2021.0727

思うに私は、その音を現すのに自分の理想とする鳴り方でそこにぴったりくる身体イメージで弾くことができるようになる、そのことだけに費やしてきた今までの軌跡が恥も外聞もなくこのサイト上でも残っているのだが、

この春から始めたトレーニングと追求方法がとても良くて

やっとそのポイントを掴めるようになってきたようだ。

 

そうすると、今までのレパートリーももっと自分のイメージ通りに弾けるようになりそうだし、そこを得ることが楽になってきている。

 

うん、楽だ。

 

とは言え、この楽な状態にいることは決して楽ではない。むしろ苦しい。

何故なら、バレエのトレーニングや立ち方、ストレッチがまず恐ろしくハードだし、歌の練習も相変わらずしんどい。身体を造るというのはとても手間と時間と労力とあらゆる精神力とが必要で、そのバランスが少しでも崩れるとすぐさま寝込んでしまうような羽目になってしまう。身体を造るのに寝込むというのはおかしなことのようだが、己の肉体組織を超えたところを求めようとするとそうなるのだろう。求めると言っても、ほんの一歩先だ。それ以上はとても望みようがないから。(楽器の練習以外は専門家の指導のもと行っているのでご心配なく。)

 

それでも、今日はこうして駄文をしたためることができるから随分と余力が出てきたような気がする。ところで、駄文をしたためるとは不自然な表現ですね。しかし私のこれは正にしたためるという行為そのものであると感じているし、そもそもこの恥知らずな日記が駄文でなくてなんなのだろうか。私を知る人以外の人が読むなら、きっと冒頭で脱落するに違いない。「思うに私は」で始まる文章なんて、よほどの文豪のでなかったら誰が読むものか。ちなみに、音を現すというのは本当に音そのものが在るように弾きたいということである。

 

ま、間もなく今年下半期のコンサート予定を詳しくお知らせできると思うので、そのステージの用意に精一杯だということです。

 

写真は、広尾の神社。ここには芸術の神様が祀られている。

そんな、今日でした。

『体』 2021.0717

昨日はPaganini Meetings10でした。緊急事態宣言下の中、お越し下さいましたお客様方、主催のmoment、心より御礼申し上げます。

 

で、アイティは新たな感覚を身につけたな、と思う。パフォーマンスにより集中できる肉体。そして精神。

そういったものが得られるようになってきたと思う。

 

それは、歌の練習とバレエのトレーニングによるものが大きい。それと、音階もバッハもエチュードも丁寧に練習でき、ピアノも音階とアルペジオ全調練習できているようなことが私の精神を落ち着かせるのだと思う。とにかく、練習ができないのは駄目だ。すごく孤独に苛まれる感覚に陥る。本当ならば、全ての練習やトレーニングを今の3倍くらい毎日できるとより良いのだが、それには恐ろしく体力が足りない。何故ならば

バレエができる身体で楽器を弾き、歌う。それが自分の理想のステージを創り上げるだろうと思うので、ではその最初のステップであるバレエの身体に向き合い、その姿勢で音楽をやろうとすると今までと重心の位置や感覚、身体の中心線なども変わってくるため僅か1時間ほどの練習でも過酷と感じるほど疲弊してしまうのだ。当たり前だ。バレエも歴史的な大芸術であるからだ。

 

でもまぁ、おかげさまで昨日の超絶技巧の嵐も自分の理想に向かうための礎となるものにできたな、と思うし弾き終えた直後に聞こえた讃美の声は本当に嬉しかった。ありがとうございます。

 

本当は、毎日語りたいことはたくさんあるんだ。でも語る間に人生が終わってしまうから伝えられない。だから、全てはパフォーマンスに注ぎ込むよ。そこで私は会話したいんだ、私が命懸けで弾いた音とあなたが感じたこと、それを知りたい。それこそが幸せな友人同士のような間柄になれるような気がしている。

 

写真は、昨日飲み干したポカリスエット900ml。

そんな、今日でした。

4/25 天響 Ten Note リサイタル・茅ケ崎ベルソー

蔓延防止等重点措置を受け、この公演は中止となりました。

 

 

クラシックギタリストのトミーとのユニットにもとうとう名前がついた。『天響 Ten Note』です。

格好いいでしょ?

 

これにはいろんな意味が詰まっている。例えば、ギターとヴァイオリンの弦を合わせた総数とかね。

 

さて、我らが『天響 Ten Note』の、たいそう久しぶりとなるパガニーニ以外でのリサイタルのお知らせです。

 

4月25日(日) 『天響 Ten Note』リサイタル・茅ケ崎ベルソー

14:00開演(13:30開場)

入場料 3000円 高校生以下1000円

主催 湘南クラシック音楽を愛する会

お問い合わせ 藤本辰也 090-3695-5450   shonan.classic@gmail.com

会場 スタジオ・ベルソー

 

この日のプログラムは、ギターソロにヴァイオリンソロ。そして現代の作曲家近藤浩平氏の作品などです。もちろん、我々にとっての定番パガニーニもあるよ。

その他、山田耕筰の歌をデュオで弾いたり、私はバッハに宮城道雄の『春の海』も弾く。山田耕筰、良いんだよな。北原白秋が書いた詩が何とも言えない。

 

で、私が今強く強くお伝えしたいことは、

「ミ」の音についてだ。

 

ミの音と言われても、なんのこっちゃ? と思われるであろうが、

実はギターの調弦は、高いほうから「ミ・シ・ソ・レ・ラ・ミ」となっている。ギターを演奏なさる面々には当たり前のことだが。

ね、この調弦の音列の一番高いところ、一番低いところにあるでしょ? 「ミ」の音。ヴァイオリンの一番高い弦も「ミ」だ。

 

そう、この日私が弾くソロの曲の調もこの「ミ」を主体とした音列となっているのだ。

バッハの無伴奏曲からはパルティータ第3番ホ長調のプレリュード、そしてガヴォットとロンド。ホ長調のホとはドレミのミです。もうね、プレリュードはひたすらミの音が鳴り響くんだよ。

春の海はほら、あの有名な出だし「ミ、シレミラシラミ……」ですよ。ミにまみれている。

 

こうして、この日はとことんギターと合う音を弾いては混じり合う。ヴァイオリンとギターの一番良い響き。

このホール、ベルソーはそういう響きを出すのにぴったり。繊細さからパガニーニのパシッとしたリズムまで奏でてくれるホールです。間違いなく、ここでないと聴けない音がある。

 

感染対策もバッチリ、入場制限ありですのでご安心してお出かけ下さいませ。

そうそう、この日はオープニング・アクトに地元の将来有望な若手ギタリスト小橘田ひろみさんが出演されるとのこと。皆さん、サインを求めるなら今のうちですよ!

 

このようなご時世ではありますが、皆様が心身ともに音に包まれる豊かな時間となりますように努めます。会場でお会いできれば幸いでございます。

 

 

 

 

 

 

『戻』 2020.0613

作曲も手掛けているヴァイオリニストなのですが、私の作曲はまずピアノで行う。

というか、今のところピアノ以外では作曲をしていない。

 

というのは、音楽全体を見渡すのにはやはりピアノという楽器が私には都合がいいからである。恐らく、ベートーヴェンやモーツァルト、ブラームスといった元々ピアニストだった作曲家の作品を勉強し続けてきたことが大きいのだと思う。特に、ベートーヴェンは勉強になるから、彼のピアノ曲はうまく弾けずともやらないといけない。

それと、常に自分が演奏する曲のピアノ伴奏部分も必ず弾くようにしているのも大きい。ピアノ伴奏譜には、ピアノの音とヴァイオリンの音の両方が印刷されてあるから、曲がきちんと見えてくる。こうしてピアノの動きも頭に入れたうえで自分のパートを覚えている。

 

で、こういった作業がまるで読書に近いようなのです。

だから、生来の活字好きで本の虫であるはずなのに、音楽をすればするほど本が読めなくなる。

 

こんなジレンマを抱えていたのだけれども。

 

このところ、アルバム作成などで作曲のペースが上がったからなのか、日々即興も発表し創作行為に身を置いているからなのか、

 

作曲しながら、読書も楽しめるようになってきました。

これは、非常に喜ばしいことであるから、こうして日記に記している。感覚が戻ってきて良かった。

 

ちなみに、私は文庫本が好きです。枕元でも出掛ける鞄の中でも、身近にいられるから。

写真は、読みかけのロシア文学。トルストイの「アンナ・カレーニナ」とお気に入りの栞。あぁ、この読み耽る時間の楽しいことよ。

 

そんな、今日でした。

『遊』 2019.0827

11月24日のピアノとのデュオコンサート『美会夜会』で演奏予定の、とある難曲がある。

ウィニアフスキという、ポーランドの人のそれはそれは格好いい曲なのだが、私は実はこの人の作風が好きで、技巧的な音列の奥にある歌心、ピアノとのやり取り、こういったことにとても胸が躍るのです。

 

実は、何年か前に本郷にある輸入楽譜専門店「アカデミアミュージック」という、クラシック音楽の世界の人なら誰でも知っている名店なのだが、そこでこの曲の楽譜というより、注釈書に近いようなものを見つけたのだ。

 

それは、セヴィシックという、ヴァイオリンにおけるハノンのような教則本を書いた人による、それの練習本。

セヴィシックの教則本は、子どもの頃からそれこそ大好きである。楽しいんだよね。まるで辞典を読んでいるようで。(私の過去エッセイSecret log『読む辞書、弾く辞書』というのがあります。セヴィシックと辞書のお話し。)

だから、見かけた途端に一目散にレジに向かい購入してしまった。それがいかほどの難曲であるかということも重々承知していながら、である。

 

で、昨日からその内容を練習している。わずか2小節のために数十種類の練習法が書いてある。あぁ、すごいな。セヴィシックは本当にすごい。

 

つまり、遊んでいるようなものですよ。感動もするし、上達もするし、最高のひと時ではないか。

『美会夜会』は、久しぶりのクラシック演奏会の形なので、曲目は近々全て発表致します。

 

写真は、山の里芋。こいつはこいつですごいなぁ。

そんな、今日でした。