パガニーニ

『駄』 2021.0903

おかげさまで、先週8/27『原宿仮面舞踏族』も無事開催できたし色々な方々にお聴き頂くことができた。

音楽に身を置いているとつくづく感じることだが、

 

この世界は自分自身が鏡のように返ってくる。つまり、自分の生き様がそのまま返ってくるということだ。

そう思うと、半端なことはできないし常に自分が良いと思うことをやらないといけないのだが、なかなかそうならないのもまた然りであるし、そうしたときにどうするかというところで四方八方が鏡のような気がしてくるのだ。尋常じゃいられないような感覚だが、それがまた良いんですよ。だって、私が演奏している音楽というものはそこがもっとおかしくなるくらい純粋に保たれていて、だから時を超えて聴き続けられているのでしょう。バッハ、そしてヘンデル。ベートーヴェン。

 

なんでこんなことを書いているかって言うと、

つい先日デヴィッド・ボウイのことを教えて下さりマイルス・デイヴィスや大物アーティストの来日ツアーでケータリングを依頼される原宿の名レストランもみの木ハウスの店長山田さんが拙作『我儘なソリスタⅡ』に付している我が駄文を褒めて下さって、それが心底嬉しいからなのです。山田さん曰く「これは素人の文章じゃないよ、作家だ。」「小説は書かないんですか」ですって。

 

そうして私は音楽を作成したり弾いたりする行為によりコロナ禍でもコミュニケーションを取ろうと思うのです。

直にご一緒すると酷く変人で皆お困りになる。そんな怪獣のような人間だから。

 

音楽でだったら、多少耐えられるかなと。私自身、言葉で説明できずにいることが多い。聴いて、どうか聴いて分かって下さい。私はどうしようもなく私でしかいられないのです。それを望んだことも願ったこともないのですが、私でいること以外で私はいられないこのことは私にとってもこの上なく付き合い辛い事実そう、数々の選択肢が自分にはないのだと思い知ったし、何と言っても私という女は私自身にも非常に扱いづらいのです。そのくらい、私には何もない。何か、何かがあるとすればそれは何でもない。気力と根性。それだけです。

 

そんな駄目なヴァイオリニストですが、9/26に私主催でのブッキング出演があるのでぜひ。ツイキャス配信もあります。私の前後にはラヴェルのようなセンスで歌うシンガーソングライターと同じラヴェルでもボレロのような大きさのシンガーソングライター。真ん中の私にはラヴェルはきっといないだろう。それは皆様がご判断下さい。

 

 

@神田THE SHOJIMARU 東京都千代田区神田須田町1-4-6 吉川ビルB1 HP:http://shojimaru.main.jp/
・完全予約制 ご予約はfukumaru.rec@gmail.comまで、 公演日9/26、お名前、お電話番号、ご予約人数、I.T Violinと明記のうえ、お送りください。返信をもってご予約完了となります。 <SHOJIMARUからのお願い> ・店内ではマスクの着用をお願い致します。 ・入場時にアルコール消毒、検温のご協力をお願いします。 ・ご予約完了された方でも、体調のすぐれない方のご来店はお控えください。ツイキャスはこちら
 
 
 
 
 

『体』 2021.0717

昨日はPaganini Meetings10でした。緊急事態宣言下の中、お越し下さいましたお客様方、主催のmoment、心より御礼申し上げます。

 

で、アイティは新たな感覚を身につけたな、と思う。パフォーマンスにより集中できる肉体。そして精神。

そういったものが得られるようになってきたと思う。

 

それは、歌の練習とバレエのトレーニングによるものが大きい。それと、音階もバッハもエチュードも丁寧に練習でき、ピアノも音階とアルペジオ全調練習できているようなことが私の精神を落ち着かせるのだと思う。とにかく、練習ができないのは駄目だ。すごく孤独に苛まれる感覚に陥る。本当ならば、全ての練習やトレーニングを今の3倍くらい毎日できるとより良いのだが、それには恐ろしく体力が足りない。何故ならば

バレエができる身体で楽器を弾き、歌う。それが自分の理想のステージを創り上げるだろうと思うので、ではその最初のステップであるバレエの身体に向き合い、その姿勢で音楽をやろうとすると今までと重心の位置や感覚、身体の中心線なども変わってくるため僅か1時間ほどの練習でも過酷と感じるほど疲弊してしまうのだ。当たり前だ。バレエも歴史的な大芸術であるからだ。

 

でもまぁ、おかげさまで昨日の超絶技巧の嵐も自分の理想に向かうための礎となるものにできたな、と思うし弾き終えた直後に聞こえた讃美の声は本当に嬉しかった。ありがとうございます。

 

本当は、毎日語りたいことはたくさんあるんだ。でも語る間に人生が終わってしまうから伝えられない。だから、全てはパフォーマンスに注ぎ込むよ。そこで私は会話したいんだ、私が命懸けで弾いた音とあなたが感じたこと、それを知りたい。それこそが幸せな友人同士のような間柄になれるような気がしている。

 

写真は、昨日飲み干したポカリスエット900ml。

そんな、今日でした。

『目』 2020.1012

都会生活が長いからなのか、目の使い方がおかしくなっていたようだった。

 

私は裸眼である。

 

それが、この都会で独りでクラシックのヴァイオリン活動を展開するというある意味緊張が常にある生活のせいか、物の見方がおかしくなっていたようだ。ふと、気がついたら見なくていいような駅での光景、街中の看板、物体、それらをつぶさに観察するかのように凝視していたようだった。

 

なぜ、そのことに気がついたかというと、YouTubeを本格的に始めてにPC画面を凝視する時間が今までの数倍ほどに増えたからだ。特にDTMに取り組み始めたことが大きい。

 

先週の今頃、私は書物を開いても数分しかもたない自分に危機感を覚えたのだが、

そのときふと

あぁ、見なくてもいいものは見なくていいんだな

と急に肩の力が抜けたような感覚となり、その日から「敢えて見ない」生活をしてみたらだいぶ調子がいい。

 

これが、目だけの問題ではなく頭もすっきりと穏やかになってくるのだから不思議だ。

思っている以上に余計な雑踏にかき回されやすいのかもしれない。

 

おかげさまで、件の書物は最後まで読み終え、こうしてブログ更新もできるほどになったから嬉しい限りだ。

 

これにより、より周囲を誤解させることがあるのかもしれないので、それについてはあらかじめお詫び申し上げておく次第であります。何故なら、私は何も見ずに何も考えていない時こそ「すごいこっち見てるよね」とか「どうしたの、何かあったの」などと周囲の方々をそわそわと落ち着かない気分にさせてしまうからなのです。無駄に目が大きいからであるようです。申し訳ない。

 

写真は、三省堂本店で仕入れた亀の子タワシのスポンジ。楽しそうでしょ?

そんな、今日でした。

 

狂おしいほどパガニーニ『Paganini Meetings7』

『録』 2020.0709

地味にオリジナルアルバム二枚目を作成していたのですが、とうとう発売日や内容に目処がたってしまった。

だって、昨日、来週のコンサートのリハでギターの富川せんせにゲスト参加頼んだら二つ返事でオッケーで今日録音したんだもん。渋谷のせんせのスタジオで。おかげさまで超いいの録れたよ!ギターの音がしっかり入ってて聴いているだけで幸せだ!私好みの金属っぽさに深い音色!

 

こーなったら、何が何でも間に合わせるしかないぜ……と、豪雨(誇大表現)の中帰宅したら真っ先にピアノに向かって2回くらい練習して、難しくて自分じゃなかなか弾ききれやしない私的伝説が幾多あるオリジナルピアノソロを録りきったのでした。良さそうなものが録れたから、いいかもしれない。

 

私の夢の一つにさ、

富川せんせとのデュオで、ヴァイオリンの共演はピアノでなくてもギターもいいんだってことを知ってもらいたいというのがあって。二枚目には彼に参加してもらいたかったんだよな。なので、がんばって7/19『Paganini Meetings5』に発売できるようにやります。

 

そんなわけで、たくさん録音しきって軽く放心している今だよ。あ、ピアノに向かう前にうがい手洗いは済ませたからね!19日は皆さんぜひできる範囲で聴きにいらしてね!

 

そんな、今日でした。写真は、彼が使ってるマイク。

終演『Paganini Meetings.4』

2020年1月13日。まだ「明けましておめでとうございます」と言いたい気分の今日、我らがオールパガニーニプログラム『Paganini Meetings 4』無事終演しました。お越しのお客様方、ありがとうございました。

 

今回の曲目。順番に

 

ソナタ・コンチェルタータ

カプリス24番(Vn)

ナポレオン

ソナタ3番、27番(Gt)

43の気まぐれより8番(Gt)

バルカバ変奏曲よりムタ3番

チェントーネソナタ4番

 

このうち、かっこで楽器名を記載しているものはそれぞれのソロ。

 

いやぁ、今回のプログラムはきつかった。ナポレオンという曲が、ヴァイオリンのG線一本で弾くために書かれているのですが、それが恐ろしく難しくて。パガニーニのG線だけの曲というと「モーゼ幻想曲」というのが有名なのですが、そっちのほうがずっと簡単に思えた。凄まじく高いハーモニクスがバンバン出てくるんだもの。こんなハーモニクスが存在していただなんて。そんな知らなかったことまで出てくる曲。これは身体にこたえる。

それと以前から取り組んでいるバルカバ変奏曲というのは、超名曲カプリス24番と同じ時期に書かれた、ヴァイオリンとギターの2重奏曲でこれもカプリスのような超絶技巧バンバン。特に今回の3番は難しかった~。

そう、今回は私と富川せんせの間で、とても音楽的とは言えないセリフが飛び交っていた。例えば難しいからって「愚痴は言わない」とか。

 

あとは、

「そこのリズムどうなってるの。え、そんな……不愉快極まりない」

 

不愉快極まりない。

 

音楽に対して出てくるセリフとは思えないね。私の「身体にこたえる」もそうだけど。

 

そのくらい、奇妙で変てこりんで、他の曲ではやらなかったアイディアを詰め込んでいるんだよなぁ。

 

そう、思うとパガニーニも可愛いやつかも。

 

しかし、それにしても今回のこれで、私の左顎下にヴァイオリニスト特有の痣ができたのは明確な事実ですわよ。痣、なかったんだけどな。

 

ちなみに、次回は5月17日のお昼です。だいぶパガニーニを掴んできた我ら。そろそろ決めの演奏をお目見えしましょう。

 

写真は、終演後にとにかくケーキで糖分補給したい私。向かいにはせんせがいた。

『弓』 2019.12.29

擦弦楽器の魅力の最たるものは、弓によるものだと思っていて、

ヴァイオリンやチェロに惹かれる人というのは、弓が好きなのだろう、と思っている。

 

そう、擦弦楽器とは、弓で弾く弦楽器の総称です。どうも、擦弦楽器界隈の住民の多くは、弦楽器というとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロそしてコントラバスをイメージすることが多いように見受けられるのだが、ギターとしばしば共演していると、会話の端々で弦楽器という言葉を擦弦楽器に置き換えたほうがいいような気がしてくる。

 

弓というのは不思議な道具で、

弓矢の名人のように、この楽器としての弓を巧みに操ることができたらどんなにいいだろう、と小さいころからずっと思っていた。

 

弓の動きは、気持ちがいい。

しなり、楽器を響かせる。空間を音で満たし、人々の心を震わせる。それは、弓だから出る音だろうな。そう思う。

同時に、これは飛び跳ねることだってできるんだ。弦の上を自在に跳ねて、勝手にキラキラした音をいくらでも見せつけてくれる、すごくいい道具だ、不思議だ。なんでそんなことができるんだろう。

 

この最高に気持ちがいい仲間。この最近また様々なところで演奏させてもらったおかげで、私はまた彼と仲良くなった。

 

あぁ、楽しい。楽しいよ。

 

写真は、今日彼と語らったパガニーニの技巧曲。最初から最後までG線で演奏します。

そんな、今日でした。

オールパガニーニシリーズ 2020年1月13日『Paganini・Meetings4』

レパートリー ヴァイオリン一本

ヴァイオリン一本のために書かれた無伴奏作品

バッハ/無伴奏ソナタ第1番全曲、無伴奏パルティータ第2番より「シャコンヌ」、無伴奏パルティータ第3番全曲

パガニーニ/24のカプリスより13番、20番、24番、

イザイ/無伴奏ソナタ第2番、第3番「バラード」

 

ヴァイオリン協奏曲(編曲 I・T)

メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調1・3楽章

ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲ト長調3楽章

ラロ/スペイン交響曲5楽章

ヴィヴァルディ/「四季」より「夏」3楽章

 

オリジナルアレンジ(編曲 I・T)

宮城道雄/春の海

The Police / Message in a bottle

Eurythmics / There Must Be An Angel

ボロディン/韃靼人の踊り(ポロヴェツ人の踊り)

マイフェイバリットシングス

 

他、多数

レパートリー ヴァイオリンとクラシックギターデュオ作品

パガニーニ/チェントーネソナタ集、ソナタ・コンチェルタータ、オペラ集、カンタービレ、バルカバ変奏曲集

ピアソラ/カフェ1930、チキリンデバチン、他

シャイトラー/ソナタニ長調

カルッリ/セレナーデ

サラサーテ/プレイエラ、アンダルシアのロマンス

 

他、多数

 

 

『浸』 2019.1024

今年の演奏会は、残すところ11月24日『美会夜会』だけとなった。

ちょうど年始の1月から、ライブハウスのオープニングアクトやバンドの転換時に演奏させてもらうようになって、全て一人のソロコンサート『青の時代』も3月に始め、合間にギターとの『パガニーニ・ミーティングス』、ポップスのサポートでヴァイオリンとピアノを弾き、レコーディングもあり、歌も歌い、コンテンポラリーダンサーと出会い、神田ヴァイオリン娘たるものも始め、先週末は池袋でジャズセッションもしたりしていて、

なんとも、頭が忙しい。

 

無伴奏のバッハのパルティータの他、コンチェルトやちょっとしたオケの曲も一人きりで弾いている。そうすると頭が忙しいんだな。伴奏部分も弾いているしな。

 

『美会夜会』は、私が最も大事に思っている曲の中から、一人では決して弾けないものを選んだ。

これらは、今までも弾いてきていて、唯一ウィニアフスキの「スケルツォ・タランテラ」だけが人前で演奏したことがないんじゃないかな。

そうすると、あらゆる準備がゆったりと進められる。暗譜も、仕上げるのものんびりと。。。

 

こうしてじっくり作品に向かい合いながら時を過ごすのは贅沢だなぁ、曲と仲良しになれて深く知ることができるから幸福だ。。。

まるで温泉にでも浸かっているかのような気分となってきて気持ちがいい。気持ちいい練習ができて幸せだからもう眠い。

 

そんな、今日でした。

 

写真は、母が送ってくれたカゴバック。こんなの持ってお出かけしたいよ。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

『奮』 2019.1023

昨日は『パガニーニ・ミーティングス』の3回目だった。

3回目だし、今までしていないことをやろうと、私が決めたのは『24のカプリス』から2曲弾くこと。

昨日は、13番と24番を演奏した。

 

13番は、今まであまり弾いたことがない。(というか、カプリス全体そうなんだけれど。)でも、出だしの柔らかな曲調と中間部の激しさのコントラストが好きなんだよな。

あと、練習していて気が付いたのは、この13番は私のテクニックに合っていること。だから、弾きやすい。

 

パガニーニの、ギターとのデュオ作品において言えることは、簡単そうな曲が弾きやすいとは限らないということだ。なんかリズムが変なところに来たりする。

それよりも、この13番のほうがずっとすんなりと自分の中に入ってくる。超絶技巧曲なんだけれどもね。

 

しかし、このところ路上演奏も始めたせいなのか、一人で弾くときの自分のテンションが手に負えないほどだ。高すぎる。心拍数はまるで全力疾走しているかのようで、実際にはそこまでではないのであろうが、体感的にはそこまでいっている。

だから、昨日もカプリス2曲弾き終えたあとはガクッときてしまっていた。

お客様には、「悪魔のようなパガニーニ」を感じて頂けたようで何より。

 

それと、昨日の発見は舞台上でとみーを先生、と呼び始めたこと。なんか、自然にそうなったんだよね。

そんな、昨日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。