ライブ

『作』 2022.0617

最近考えていることは、販売サイトを作ることだ。

主な売り物は、自分の曲。それとクラシック。文筆。

 

物というより、ダウンロード用。

 

曲に関しては、新曲もいくつかあるしジャズナンバーをアイティアレンジにしてもいい。弾いてもいいし歌ってもいい。

そういった音楽とそれに合わせた言葉たち。

 

なぜそういうことをするかというと、クラシック音楽界では物を売るという考え方があまりないのだよな。でも、毎回コンサートのときに新譜があったら楽しいじゃない。これからやろうと思っているコンサートのシリーズでは、毎回プログラムに沿った新譜を用意しようと考えていて、そのためにまず自分自身で通販ができるようにしようと準備している。クラシックもアイティアレンジにしちゃうよ。

 

だって、ありがたいことに私のCDや物販グッズを全て購入して下さっている方々もいるんだし、幸い今のところ私の創作魂は燃え尽きていない。やればやったぶんアイディアやイメージが湧いてくるから楽しい。言葉やデザインもトータルで創っていくから楽しいのだ。

 

そんなわけで、早ければ今月中には体制を整えようと思います。もちろん、やるからには継続的に新譜を出すよ。

 

写真は、練習後に弓を分解してお掃除する様子。

そんな、今日でした。

 

『楽』 2021.0727

思うに私は、その音を現すのに自分の理想とする鳴り方でそこにぴったりくる身体イメージで弾くことができるようになる、そのことだけに費やしてきた今までの軌跡が恥も外聞もなくこのサイト上でも残っているのだが、

この春から始めたトレーニングと追求方法がとても良くて

やっとそのポイントを掴めるようになってきたようだ。

 

そうすると、今までのレパートリーももっと自分のイメージ通りに弾けるようになりそうだし、そこを得ることが楽になってきている。

 

うん、楽だ。

 

とは言え、この楽な状態にいることは決して楽ではない。むしろ苦しい。

何故なら、バレエのトレーニングや立ち方、ストレッチがまず恐ろしくハードだし、歌の練習も相変わらずしんどい。身体を造るというのはとても手間と時間と労力とあらゆる精神力とが必要で、そのバランスが少しでも崩れるとすぐさま寝込んでしまうような羽目になってしまう。身体を造るのに寝込むというのはおかしなことのようだが、己の肉体組織を超えたところを求めようとするとそうなるのだろう。求めると言っても、ほんの一歩先だ。それ以上はとても望みようがないから。(楽器の練習以外は専門家の指導のもと行っているのでご心配なく。)

 

それでも、今日はこうして駄文をしたためることができるから随分と余力が出てきたような気がする。ところで、駄文をしたためるとは不自然な表現ですね。しかし私のこれは正にしたためるという行為そのものであると感じているし、そもそもこの恥知らずな日記が駄文でなくてなんなのだろうか。私を知る人以外の人が読むなら、きっと冒頭で脱落するに違いない。「思うに私は」で始まる文章なんて、よほどの文豪のでなかったら誰が読むものか。ちなみに、音を現すというのは本当に音そのものが在るように弾きたいということである。

 

ま、間もなく今年下半期のコンサート予定を詳しくお知らせできると思うので、そのステージの用意に精一杯だということです。

 

写真は、広尾の神社。ここには芸術の神様が祀られている。

そんな、今日でした。

4/25 天響 Ten Note リサイタル・茅ケ崎ベルソー

蔓延防止等重点措置を受け、この公演は中止となりました。

 

 

クラシックギタリストのトミーとのユニットにもとうとう名前がついた。『天響 Ten Note』です。

格好いいでしょ?

 

これにはいろんな意味が詰まっている。例えば、ギターとヴァイオリンの弦を合わせた総数とかね。

 

さて、我らが『天響 Ten Note』の、たいそう久しぶりとなるパガニーニ以外でのリサイタルのお知らせです。

 

4月25日(日) 『天響 Ten Note』リサイタル・茅ケ崎ベルソー

14:00開演(13:30開場)

入場料 3000円 高校生以下1000円

主催 湘南クラシック音楽を愛する会

お問い合わせ 藤本辰也 090-3695-5450   shonan.classic@gmail.com

会場 スタジオ・ベルソー

 

この日のプログラムは、ギターソロにヴァイオリンソロ。そして現代の作曲家近藤浩平氏の作品などです。もちろん、我々にとっての定番パガニーニもあるよ。

その他、山田耕筰の歌をデュオで弾いたり、私はバッハに宮城道雄の『春の海』も弾く。山田耕筰、良いんだよな。北原白秋が書いた詩が何とも言えない。

 

で、私が今強く強くお伝えしたいことは、

「ミ」の音についてだ。

 

ミの音と言われても、なんのこっちゃ? と思われるであろうが、

実はギターの調弦は、高いほうから「ミ・シ・ソ・レ・ラ・ミ」となっている。ギターを演奏なさる面々には当たり前のことだが。

ね、この調弦の音列の一番高いところ、一番低いところにあるでしょ? 「ミ」の音。ヴァイオリンの一番高い弦も「ミ」だ。

 

そう、この日私が弾くソロの曲の調もこの「ミ」を主体とした音列となっているのだ。

バッハの無伴奏曲からはパルティータ第3番ホ長調のプレリュード、そしてガヴォットとロンド。ホ長調のホとはドレミのミです。もうね、プレリュードはひたすらミの音が鳴り響くんだよ。

春の海はほら、あの有名な出だし「ミ、シレミラシラミ……」ですよ。ミにまみれている。

 

こうして、この日はとことんギターと合う音を弾いては混じり合う。ヴァイオリンとギターの一番良い響き。

このホール、ベルソーはそういう響きを出すのにぴったり。繊細さからパガニーニのパシッとしたリズムまで奏でてくれるホールです。間違いなく、ここでないと聴けない音がある。

 

感染対策もバッチリ、入場制限ありですのでご安心してお出かけ下さいませ。

そうそう、この日はオープニング・アクトに地元の将来有望な若手ギタリスト小橘田ひろみさんが出演されるとのこと。皆さん、サインを求めるなら今のうちですよ!

 

このようなご時世ではありますが、皆様が心身ともに音に包まれる豊かな時間となりますように努めます。会場でお会いできれば幸いでございます。

 

 

 

 

 

 

『瀬』 2020.1230

年の瀬ですね。

今年という年は例の感染症に大きく振り回された年であったのですが、私個人としてはそのおかげなのかいろんな新しいことに取り組むこともできた年でした。

宅録でソロアルバムを2枚作ったし、演奏動画も連日公開するようになった。

こんなのも、一つ一つ機材を揃えたり環境を整えたり精神を集中させる技が必要だったり。

 

これは確実に力が着くな、と思う。

 

あと、兼ねてから多方面にご心配ご迷惑をおかけし続けてきていた体調不良についても激しく倒れてしまったことから逆に原因が判明したし、それ以降は対策を取りやすく生きやすく感じております。

 

それともう一つ。実はこの年の瀬において急激に準備している大きなものがあって、うまくいけば間もなくお知らせができると思う。これ、楽しみなんだよな。

あとは、来年のコンサート。1/17『Paganini Meetings8』、3/4『美会夜会2021~かっこいい曲しか演らない~』、それと4/25にギターのトミーと茅ケ崎でデュオコンサート出演が決まっております。1月と3月はそれぞれニューアルバム発売予定だよ!その準備もしているよ!!

あ、あとお洒落な映像作品も制作準備進めております。金も時間もかかるやつ。

 

いっぱいあるでしょ?

 

でも、こんなもんじゃないんだよな。来年からはもっといっぱいいっぱいやってきますので目一杯楽しんで下さいませです!

 

写真は、心と身体の友。イザイ最高。

『肌』 2020.0722

先日開催したオールパガニーニコンサート『Paganini Meetings5』に来られたお客様に、私の音を聴くと肩や頭のあたりがスッと楽になって、柔らかくなるというようなことを言われた。

そう言えば、ずっと前に

重度の身体障碍者の方たちの前でコンサートを開いたことがあって、

 

そこでも同じようなことを言われたことを思い出した。時々言われることだ。

 

違う言いかたをされる場合もあるが、私の音が肌にいい刺激になって包まれて気持ちよくなるらしい。ある意味マッサージのようなものというのか。

 

その障碍者の方々のところでのコンサートでもそうだった。

普段は、音を聴くとびっくりして逃げ出してしまう少年や、怖がる方もいたそうなのだが、

30分近いコンサートでは、私のドレスの裾が触れるくらい足元に寄って座り込んで聴いていたんだよなぁ。(その時はまともなロングドレスで演奏していた。)

主催者の方がヴァイオリン好きで、そのときも私一人で弾いたのだったが、それが良かったのか、皆さんすごく気持ちよくなって下さったようだった。

 

音は空気振動だから、敏感な人や繊細な人にはそれが伝わるのかもしれません。

 

私は、肩当てをしないから、自分自身も楽器と音と一体になっていたいし、

どこまでも敬愛するヴァイオリンという楽器と弓で肉体まで心地良さを感じてもらったら、それは最高に幸せだなぁと思いました。

温泉みたい、だってさ。

 

写真は、最近イメチェンしたから撮ってみたやつ。

そんな、今日でした。

『軸』 20200319

最近、楽器を弾いたり作曲したり文章書いたり、と様々なことに挑戦しているのですが、

私の軸はクラシックのヴァイオリンにあるなぁ、と感じる。

 

物事を考えるとき。なにかできないこと、難しいことに当たったとき。

 

ヴァイオリンでやっていることを基準に考えている。

 

つまり、ヴァイオリンで弾く音階やら苦手な重音やらパガニーニの難しさ、ベートーヴェンの重厚で宇宙にまで広がる深い世界、モーツァルトの人間愛に素敵なセンス、バッハの神の言葉、そして私はそれらをまるで弾けやしていないこの野郎!

と試行錯誤しているところが、全ての物事に対する基準となっていて、

 

その基準によると、このピアノを弾くのに私はどのくらい時間がかかる、だとか。この歌を歌うにはどのくらいのレベルになるだとか。

そんなふうに考えている。

 

で、まぁ

ヴァイオリンだったら、ロックのすっごい渋いやつとかキレたヴォーカルとか、そういう表現も、自分の中のクラシックに置き換えると「うぉ~後期ロマン派な音だ」「超バルトークっぽい!」「この雰囲気完全にイザイ」(※全て個人の主観です)

みたいなことを無意識に思っているし、きっとそういうふうに弾きたいと思っているんだと思う。だから、あまり考えることもなくそれぞれ雰囲気に合わせて弾こうとしているというか。

 

で、ピアノとか歌とかバレエとか文章は、とてもここまで至らない。考えたくても考えられないんだな。

ほんとは、ギターも弾きたいんだが。

 

写真は、無意味にギターとツーショット。

そんな、今日でした。

 

『始』 20200312

新しくやることが増えた。

ご覧になって下さっている方もおられるが、数十秒のメロディを収めた《今日の4小節》たる動画。週に3本くらいアップする予定でいます。

それと、個人的に始めているのが、執筆活動を手書きで行うこと。

あと、これは明日から開始予定なのですが週3くらいで朝にランニング。

 

何しろ、この自粛のときにしかできないようなことを徹底的に行わなければ、もったいない。

 

最近気が付いたことに、どうやら私は手を実際に動かしたものでしか骨身にまで入ってこないようだ。何かというと、楽器は手を動かして弾くし、絵も手を動かして描く。私は鉛筆一本で描くのが好きだ。それに比べて、どうも己の執筆活動が自分自身にしっくりきていなかったのだ。

そこで、先日から鉛筆を走らせて紙に記すようになった。そうすると、それまでと違っていろいろなものが立体的に構図として浮かび上がってくる。これだ、構造が見えないと私はなにも作れやしないのだ。

こうなると、想像力も膨らんでくるし、いやぁ楽しい。楽しいんだ。

 

ちなみにランニングを始めるのは、今度6月19日に私とピアニスト松井理恵さんによるサロンコンサートを原宿カーサモーツァルトで開くのだが、その夜はバレリーナに踊ってもらう。で、私も一曲踊りを披露する予定だから、そのためへの身体作りというわけです。

このところ、皆さまもお困りの例の騒動によって私も予定に大幅な変更が生じるなどあり、なかなか日記の更新もできなかったのだが、実はこんな状態でおります。

あとは、多重録音したオリジナル曲をなんとか公開できたらな。新作も一つできたぜ。

 

というわけで、今後も私によってお楽しみ頂けるようコンテンツを複数同時進行で準備しておりますので、お越しになれる方はまず生のコンサートからぜひ足をお運びください。最近のライブハウスはどこも清潔で対策もばっちりしておられます。

そんな、今日でした。

 

『合』 2019.1216

昨日は、代々木のライブハウスBarbaraで小説家の津原泰水先生のライブにゲスト出演してきた。

「サポート」というものですね。先生がヴォーカル、ギターを演奏なさるので、そこに音楽をより盛り上げられるような動きを添えるのが役目です。

リハーサルは、数日前に一回。

 

30分程度のステージだったのですが、気が付いたら本番ではずいぶん息が合っていたようだなぁ。

 

津原先生は、本業でご多忙なので実際にお目にかかったことは数回しかない。確か、9月に初めて先生の文章講座にお邪魔したときと、講座の受講生の方々交えて中野坂上のビールバーをご紹介頂いたとき、先日の私のコンサート『美会夜会』、あとリハーサル。こう数えたら4回だ。しかも、コンサートや講座のときはそんなに会話できないし、こんなに少ししかご一緒していないということに改めてびっくりしている。

 

ただ、ロック音楽に疎い私にたくさんのことを教えて下さるので、時間が短くとも先生の何かが私の中に入ってきているのかな。そう考えてみると恩師ともそうだと思った。60分レッスンを週に1回受け続ける関係を長年続けると、お会いした時間以上の多くのものを受け取り、強固な師弟関係が築かれるものだ。もしかしたら、それに近いのかもしれない。

そんなわけで、この度もたいそう楽しい本番の時間でありました。カッコいい写真をたくさん頂いたので、今回に限り写真多め。

 

そんな、今日でした。