擦弦楽器の魅力の最たるものは、弓によるものだと思っていて、
ヴァイオリンやチェロに惹かれる人というのは、弓が好きなのだろう、と思っている。
そう、擦弦楽器とは、弓で弾く弦楽器の総称です。どうも、擦弦楽器界隈の住民の多くは、弦楽器というとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロそしてコントラバスをイメージすることが多いように見受けられるのだが、ギターとしばしば共演していると、会話の端々で弦楽器という言葉を擦弦楽器に置き換えたほうがいいような気がしてくる。
弓というのは不思議な道具で、
弓矢の名人のように、この楽器としての弓を巧みに操ることができたらどんなにいいだろう、と小さいころからずっと思っていた。
弓の動きは、気持ちがいい。
しなり、楽器を響かせる。空間を音で満たし、人々の心を震わせる。それは、弓だから出る音だろうな。そう思う。
同時に、これは飛び跳ねることだってできるんだ。弦の上を自在に跳ねて、勝手にキラキラした音をいくらでも見せつけてくれる、すごくいい道具だ、不思議だ。なんでそんなことができるんだろう。
この最高に気持ちがいい仲間。この最近また様々なところで演奏させてもらったおかげで、私はまた彼と仲良くなった。
あぁ、楽しい。楽しいよ。
写真は、今日彼と語らったパガニーニの技巧曲。最初から最後までG線で演奏します。
そんな、今日でした。
オールパガニーニシリーズ 2020年1月13日『Paganini・Meetings4』