バレエ

お知らせ CD『我儘なソリスタ』制作について

ご存じ、コロナウィルスの影響により、舞台芸術は当面公演が開催できません。私個人もとても大きな経済的打撃を受けています。なので、お世話になっている会場へ少しでも恩返しのつもりで、売上を公演と同じように分配するCD作成を企画しました。

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開催中止2020.0418ソロコンサート『我儘なソリスタ』

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、本公演は無期延期となりました。ご来場予定だったお客様には大変申し訳ありません。代替措置として、本公演で演奏予定だった曲目を中心としたオリジナルCDを作成、通信販売を行います。準備が整い次第ご案内致しますので、今しばらくお待ち下さいませ。

 

 

 

2020年4月18日。ヴァイオリン一本ソロコンサートを開催します。題して『我儘なソリスタ』。

内容は、私アイティがヴァイオリン一本用にアレンジしたクラシック超絶技巧やロックメドレー、即興演奏、オリジナルピアノソロなど、要するにやりたい放題な企画。歌も踊りも自前でやっちゃうヴァイオリニストをとくとご覧あれ。

 

告知動画はこちら

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『年』 2019.1230

間もなく2019年も終わろうとしている。

つい先日、私はふと今年を振り返る気分となって考えてみた。

 

そういえば、今年は今までと違って新しいことをいろいろと始めたな。

今、皆さんにお見せしているI・T 田中幾子は、今年になってからのもので、それまではこういったことは一切していなかった。

 

オール無伴奏のソロコンサート、ライブハウス、路上、パガニーニシリーズ。今年の後半は、ダンサーや小説家の先生にも知己を得、新しい人間関係も拡がった。

 

1月から渋谷の La.mama でオープニングアクト出演として特別に出して頂いたことは、前例がないらしい。同じように、二子玉川の Gemini Theater や、神田SHOJIMARU にも出して頂いた。最近になってから、ロックのギタリストの方に「そんな話し、聞いたことがないですよ」と、言われた。

3月から駒沢大学エムズカンティーナで始めたソロコンサート『青の時代』。これは、無伴奏でクラシックの名曲からロックまで弾いちゃう、ピアノも弾くし歌も歌う、あまつさえ踊っちゃう、という完全ソロのコンサートで、目玉はお客様にその場でお題を出して頂き、即興でメロディ作って弾くアドリブリクエストかな。

それから、オールパガニーニコンサート『Paganini Meetings』。これは、ヴァイオリニストでギターとパガニーニをやり続ける人がいないから、ギタリスト富川せんせと始めたんだ。ポイントはやり続けるということで、私は彼とすごく気が合うし、弾いていて楽しい。そんなふうに思える仲間は滅多にいないからこんな無謀なこともやろう!と思えたんだ。

 

7月に、神田の海老原商店と出会って、そこでパフォーマンスをされているコンテンポラリーダンサーの青木尚哉さんと彼が率いるグループの皆さんにも、生演奏で踊って頂いたし、9月には作家の津原泰水先生と親しくなれて、先生のライブにゲストで呼んで頂いたり、来年3月12日には先生も交えて文学と音楽をテーマにしたコンサート『幻樂夜話』も開催します。詳細近日公開、少々お待ち下さいませ。当たり前のように書いているけれど、コンテンポラリーで有名な青木さんのダンスはすごい説得力があって誰もを唸らせるし、津原泰水先生の文章は作品ごとに全く違っていて、長年商業作家をされていることの凄さは身に滲みる。

 

そういえば、神田ヴァイオリン娘と称して、神田界隈で路上演奏を始めたのも9月だ。ここからかなり忙しくなっちゃって2月から始めた、この漢字日記の更新頻度も減ったんだ。

11月は、私的今年の総集編『美会夜会』。ピアノとのデュオでできる、最高に格好いい音楽をお届けしたくて。できたかな?どうだろう。

この他、プライベートで演奏したものを入れたらかなりあるなぁ。池袋のジャズクラブ、ホットペッパーでも弾かせてもらったな、あの日は「イパネマの娘」が大好評だったな。ポップスのサポートでヴァイオリンとピアノの両方を担当させてもらったりもしたな。

 

恥ずかしながら、自前の小説を堂々と公開したり。これは来年早々に改訂予定です。改訂したい、要するに書き直したい!もっと面白くいい内容にしたい!あと、曲もレコーディングして聴いてもらいたい!です。

 

来年は、どんな年になるかな。

 

何ができるか、わからないけれど。今の100倍上手くなっていいことや面白いこと素敵なこと満載にできるように、精進して参ります。

 

それもこれも、I・T を楽しんで下さる皆さまのおかげ、もっとこうしたほうがいいんじゃないって助言して下さるおかげ。

 

来年も、どうぞご期待下さいませ。

『旅』 2019.1130

寒い季節には、ガウンが着たくなる。

特に、ちょっと疲れているときや自分を可愛がりたいようなときは。

 

今日は、日帰りで大阪へクローズドの演奏に出かけてきた。

思えば、地方に出かけることは滅多にない。旅行というものをあまりしないことと、先年佐賀の実家を売却し母も東京にいるから、いわゆる帰省もしなくなっている。

 

旅行をしない理由は、

中学のときに1年間もの間、佐賀を離れてボストンに行った体験があまりに大きかったからだ。私にとって極東日本の田舎町とニューイングランドの誇り高き文化の街とは、同じ地球上とはいえ、感じるものがかけ離れていた。もう一つは、毎日叶えたい夢の中に旅しているから、狭い6畳の音楽室でも脳内はあちこちに行っているから。

 

なんだが、物理的に出かけて歩くことが楽しい性分であるから、今日の日帰りもたいそう面白い出来事となった。大阪で出会った全てに感謝申し上げます。

 

で、今帰宅して何はともかく服を脱ぎ散らかしてガウンを羽織った次第である。

 

来年は、この駄文をもっと昇格させられる文章力をつけたい。

体力をもっとつけて、小説と作曲においてきちんとしたものを創れるようになりたい。

自分の楽しみのために、バレエを踊り、ヴァイオリンとピアノをもっと練習して上手くなりたい。

歌も興味が出てきたから、声のトレーニングもしてみたい。

 

あぁ、何ができるかな。今から楽しみだ!

 

今月は寒暖差で4割方臥せってしまい、唯一の連載記事も更新できなかったから、来月から(明日からじゃん)10倍返しで行くぜ!!

 

そんな、今日でした。今夜はガウンを愉しむから、全ては明日からということで。

終演 美会夜会

本日『美会夜会』無事終演致しました。悪天候の中、お越し下さった皆様には心より感謝申し上げます。

 

今日の曲目。

シャコンヌ/ヴィタリー

序奏とアレグロ/クライスラー

ヴァイオリンソナタ/グラナドス

スケルツォ・タランテラ/ウィニアフスキ

 

バンケット/ I・T

朝もやの中へ/ I・T

雨女/ I・T

 

バレエ(コッペリアの音楽より)

 

中国の太鼓/クライスラー

ヴォカリーズ/ラフマニノフ

シンコペーション/クライスラー

クロイツェル・ソナタより第1楽章/ベートーヴェン

 

アンコールに

韃靼人の踊り/ボロディン(編曲  I・T)

 

大変な歴史的名曲の他に私の作品も演奏し、バレエも踊ってしまいました。

こうして、音楽と踊りが入る形の会はもっとやっていきたいな。

 

それにしても、これは伝わっているのかいないのか。私は声を大にして言いたい。

 

これらを全部暗譜している私は偉大だ。

 

そう、ショートピースからソナタまでピアノパートも頭に入れて覚え込んで弾く。全く簡単なことではない。

だけれども、過去の偉大な巨匠たちはこう言い残している。

「暗譜してからが練習です。」

うん。

 

暗譜したほうがより曲を理解できるし、ちゃんと自分のものになる。何よりも、集中できるから。

そこに、楽譜がある限り私は覚え続ける、とは言えないけれど

 

この暗譜能力(しかも短期間)については自分は偉大だと、自分で自分を褒めているのです。

 

暗譜しないと、ヴァイオリン一本で路上演奏もできないから。もっと凄まじくがんばるぜ。

 

ちなみに、世の中には暗譜に向いていない曲というものもたくさんあるので、そういったものはきちんと楽譜を見て演奏したほうがいいですし、私もそうします。

 

写真は、本番前の最終チェック姿。本番では、これといつもの黒のミニスカートでした。

ご来場、誠にありがとうございました。

『踊』 2019.1105

私という女は子どものまんまだ。

 

子どもというのは、走ったり歌ったりすることが好きらしい。

あと、踊ることも。

 

そういえば、気が付いた頃には既に文学少女だった私は、走るなどというようなことが大嫌いで家でも外でも走ったり運動したりすることがおよそなかったのだが、

踊ることは別。

 

バレエが大好きで、週2回のバレエのレッスンが唯一の運動となっていたと言っても過言ではないと思うのだ。

 

なぜならばと言うと、

 

姪っ子(現役中学生監修田中幾子写真館の監修者である)が小さいときに家の中で走り踊る様子を見て、私は大変不思議だった。走る。このような行為を見知ったことはない。そう思い、私より遥か歳の離れた姉と母に尋ねると

「だって、えっちゃんは走ったことなんかないから。」「いっつも座ってたよ。」

(※えっちゃんとは、私のことである。)

 

へぇ。

 

であるのだが、この夏に神田の『海老原商店』でコンテンポラリーダンサーを間近に感じて以来、私の踊りたい熱はどんどん高まり、毎晩就寝前にyoutubeでバレエ動画を見ながら練習するようになった。

そういえば、ソロコンサート『青の時代』でも踊っている。

 

この数日ヴァイオリンという素晴らしい楽器と音楽に囲まれて、そして私は今日踊っている。ちなみに歌はいっつも何か歌ってます。だって楽しいから。どちらもすっごくお下手くそなの。

 

そんな、今日でした。

 

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

『気』 2019.1019

ギターのとみーとデュオを始めたのは、去年の3月からだが、考えてみるとそこから現在に至るまで、ピアノやチェロといった相手よりも何よりも一番共演回数が多い。

不思議なもので、なんだかんだ気が合うのか、2人で試しながらやっていくのが楽しい相手だ、と互いに認識し合えたんだろうな。なんでだろうな。

 

そんなふうにして、近頃は出会いが多く

 

神田の『海老原商店』のおかげで本物のダンサーやダンサーを支える周りの方々ともお友達になれたし(皆さん、バレエ出身者だったりする)、

作家の津原泰水先生の講座のおかげで、文学好きの方々ともお友達になれた。

 

これが、その界隈により人々のもつ空気というのがまるで違うのだけれど、

音楽も、バレエも、文学も

それぞれの空気がとても良いんだよなぁ。

 

バレエの人たちは、心地良いという感じ。言葉ではないところで感じ合うのは音楽に近い。ここでの言葉はとても本質的で真理を突いている表現が多いし、

文学の人たちは、この上なく愉しい。言葉の応酬のセンスの良さには脱帽する。

 

こうして、ご一緒させて頂くだけでも、私も変わっていけるような気がしてならないよ。

そうしたら、またギターとできる曲作ろう。

 

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

 

『減』 2019.1014

最近、いろいろな人と出会うことが多くてとても楽しい。

7月に、たまたま神田須田町の『海老原商店』前を通りかかってオーナーの海老原義也さんと親しくなり、およそ1週間後にはそこで開かれたコンテンポラリーダンスイベント「エビラボ」でバッハのシャコンヌを弾き、ダンサーたちに踊って頂いた。

コンテンポラリーダンサーさんたちは、みな元々はクラシックバレエ出身だという。実際、そばで拝見していても立ち居振舞いなんかも美しいのだ。もちろん、肉体そのものも。

そんなわけで、長いことバレエをやっていなかった私のバレエ熱が燃え上がり、そこからおうちでバレエ動画を見ながら練習する、というおうちバレエを始めることとなった。

 

そうするとですね、あのですね

血のめぐりが良くなるのか、

 

酒が呑めなくなった。

 

正確には、これまでよりも酒量が必要ではなくなってきた、というか。

 

弱いものを、ちびちびやれば十分。これまでの大量の酒は、一体私のどこに消えていたのだ?と自分でも謎めいた人体の不思議を感じるが、

特に、いい動画を見つけて毎日始めた9月からは減った。

 

いいことですよね?

 

いい人に巡り合い、酒の量は減る。

 

とはいえ、呑まない人生はやってこないだろうなと家系を思いながら、夜は更ける。

そんな、今日でした。

 

写真は、先月の「エビラボ」の様子。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

 

『観』 2019.1013

いろいろと手を広げていくと、それぞれの見え方や感じ方が変わってくるから面白いものだ。

例えば、私なんて今の楽器になる数年前はバッハの無伴奏は決して演奏したくないと思っていたものだ。なぜなら、以前の楽器は音大に入るのも無理なくらい安価で、とてもバッハを弾けるような響きが全く出なかったからだ。

でも、今となっては街角でもバッハを演奏するまでとなった。

 

作曲をするようになると、今まで弾いてきた曲の見え方も変わるし、物を書けば読み方も変わる。

これは、当たり前だし想定の範囲内なんだが。

 

最近、自分でも驚いたのは

映画を観られるようになったこと。

 

映像がずっと苦手で、特に映画は刺激が強すぎて、いいものを観ると夜眠れなくなってしまう。音楽や読書で極限まで使い果たした神経に映像は強すぎる。

ずっと、そうだったのだけれども、

 

このところ、むしろ楽しく観ることができるようになってきた。

 

思うに、ロックなライブハウスでオープニングアクトや転換時にクラシック弾いたり、歌もピアノも全部一人の完全ソロコンサート、街角でもやるようになったり、どれもこれもヴァイオリン一本だもんな、受ける刺激も自分の変化もずいぶん大きいのだろうな。

山に行き、スティーブ・マックイーンの『ゲッタウェイ』を観て、練習して。

今から小説に取り組んで、バレエやる。

 

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

『動』 2019.0924

元来、出不精だし一人で過ごす孤独が好きだ。

 

読書好きの私は、家に閉じこもって一人きりでひたすら読み耽りたくなる。そのようにして、一人で大作曲家のスコアを眺め、ピアノで弾いてみて。。。という遊びとも研究ともつかない時間に身を任せたい。

 

それでいて、その欲求が過ぎればただ単に身体を動かしたくなる。

 

山の空気を吸い、家ではバレエを練習する。楽器の練習はそのあとだ。運動で身も心も軽くなった幾子のほうが扱いがいいからだ。

 

そういえば、自転車は乗れない。

 

危ないから乗るのをやめて、と家族に懇願された。

 

傍から見ていて危険を感じるくらい、下手くそな乗りようだそうだ。

 

走るのも、苦手。

 

得意な運動は、なんだろう?子どもの頃は障害物競走が得意だった。あれだけは、2位。1位になることは滅多になく、逆に3位以下になったことはなかったような気がする。

 

虫や両生類、爬虫類が怖くて仕方ない性分だから、山も長いこと避けて生きてきたのだけど、人より年月を生きる木々と、彼らが奏でる風の音に私の全てが洗われるから通うしかない。

 

こうしてみると、最近は動と静のありようが変わりつつあるようで、まだその変化に慣れないでいる。

まぁ、そうして私も生きている、ということで。

 

そんな、今日でした。山で見かけた彼岸花。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』