富川勝智

『肌』 2019.0926

今日は、ギターのとみーと『パガニーニ・ミーティングス vol.3』のリハーサルだった。

相変わらず、面白いやつだ。

 

例えば、音楽用語でもあるイタリア語。パガニーニの時代で用いられていたときの意味合いと現代では違うとか(我が国の古文と現代文が違うようなものか?)、楽譜の造りが悪くて見にくいからやりづらい、うんたらかんたらとか、とみーでないと出てこないようなことがいろいろ口をついて飛び出してくるのだ。

 

こう考えてみると、とみーと私にはきっと多少の共通点があって、

2人とも音楽記事の執筆をしていることや、音楽全般への知識への欲求があることなんかがそうかな、と思う。

あいつは大学の先生だし、私は亡き父がそうだった。

加えて、哲学科出身の母や法学を学んだ姉は常に物事の背景や理由を踏まえ理路整然とした物言いをする女たちだし、

私の育った環境も、学者肌のとみーにはそれこそ肌が合うのかもしれないな、と思った。

 

ま、なんにせよ

 

いい音楽。そして気持ちがいい2人でいること。

これが一番だな。

 

そして、私的本日のハイライトはやつのセリフ。

「(これ)毎日さらうから。」

 

どう考えてもやれるはずがない癖にそんなこと軽々しく言っちゃった瞬間が面白かった。実際やらないらしいです。そりゃ、無理でしょ。

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

2019.1022『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

2019年10月22日18時より、「オールパガニーニ」なコンサートを開きます。題して、『パガニーニ・ミーティングス vol.3』!

では、前回の内容を軽くご紹介しましょう。出演は、ヴァイオリン田中幾子とクラシックギター富川勝智(以下とみー)の2人です。

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『凶』 2019.0804 

今日は悪い一日だった。

まず、睡眠中はまた発熱して朝もとても怠かったこと。

そのあともいろんなことがスムーズに運ばず、

「あ、今日は悪い日だ。気を付けて過ごさないと。」

と、思ったものだ。

 

で、日中に出かけたら。出先の最寄り駅で日傘を忘れてしまった。

「あぁ、これは2度と出てこない。」

 

それを覚悟した。

 

数時間後に駅に戻り、改札口で尋ねると「届いていませんねぇ。」との答え。

ただ、まだその場にある可能性があるから自分で確認するように言われ、行ってみると、あった!

「うわぁー、ラッキー!!」

何しろ、今まで傘や手袋を置いてきて見つかったことがなかったからとても嬉しかった。だが、今日という日はまだまだ続く。

 

夜はとみーと『パガニーニ・ミーティングス』のリハーサル。我々は和気あいあいと彼の狂気に慣れ親しんでいった。

 

そして帰宅途中。

 

気が付いたことは、

「あっ!お布団取り込んでない!!」

 

慌てて帰宅して、いの一番に取り込んだ。おかげさまで就寝中以上に湿気を吸っている。

 

そして、そのあと。

 

落ちついて日記を書こうとしたら。

 

インターネットに接続できない。スマホの調子も悪い。あらゆることを試し、それでもうまくいかないこと数十分。

 

ふとした瞬間に回復し、現在に至る。なんなんだ。

 

やはり、今日は悪い日であった。このような深夜にまで油断大敵。このあと就寝予定だが、大丈夫なのであろうか、心配である。きっと今日の運勢は凶に違いない。翻弄されるがままである。

 

写真は、頂きもののもみじ饅頭。美味しかった。

 

そんな、今日でした。

 

演奏は吉と出ますように。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

『終』 2019.0731

こんばんは。もう、田中幾子はおしまいです。終わりです。

なぜなら、

 

暑いから。

 

この絶望的な暑さの中、だいぶ生命力も落ちているので、今日は山以外の運動も控え、ひたすらパガニーニを練習していた。

正に、体力の全てを掛けて練習した、と言っていい。

 

とみーと私が弾いている、パガニーニのヴァイオリンとギターのための2重奏曲は、どの曲も、大体おかしい。どこか変である。ゆったりとした曲なんか、メロディはとても美しいのだが、ふとしたところに普通ならいれないようなものが入る。なんか、トラップがあるんだな。美女の罠、とでもいうか。甘い罠ならいいんだが、そうじゃなくていきなり山葵がツーン!という感じ。

まぁでも、日本じゃ演奏されたことのないというそれらを練習していると、カプリスも面白くなってくるし、どんどんイメージがわいてくるからいいのだ。

ですので、8月11日お昼はぜひ駒沢大学駅すぐのエムズカンティーナにお越しください。私たち2人でないとできないものをお聴かせします。

 

そんな、今日でした。写真は、去年の夏に焚いていたお香の箱。

こっちはまだまだ終わらない。ソロコンサートシリーズ「青の時代」ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

『面』 2019.0531

今日もとみーとパガニーニ・ミーティングスのリハーサルだった。

公開の場でも、とみー、と呼んでしまっているけど、本名富川勝智。クラシックギタリストでは有名な人です。

 

とみーは、今日も面白かった。

が、何を話したか覚えていない。そんなことより、私はパガニーニの自分のパートが難しいのだ。そもそも超絶技巧がポンポン出てくるし、ギターの合いの手がまた妙な具合に書かれていて、あぁパガニーニとはいかに奇人であったのか、思い知らされる。

特に、日本で演奏された記録がないというある曲が大変なことになっている。

 

けど、面白い。

 

あ。面白かった、と思ったのはおしゃべりじゃなくて、曲を仕上げていく道のりだったのか。そうだな、難しくてしゃべっている暇なんてそんなになかったものな。

 

で、合間の休憩に私は昨日から始めた逆立ちをして、とみーに「それ、逆立ちじゃないよ。」と言われたりしていた。いいんだ。数十秒ですっきりするんだから。

それにしても、パガニーニは弾けば弾くほど楽しいなぁ!気持ちがいい軽い運動をしているみたいだ。もっとこんな感じが大きくなるといいな。

 

写真は、夏部屋になった我が家に珍しい、ギターの足台。クラシックギタリストには必須なんだな。

 

そんな、今日でした。

こっちもがんばるぜ。ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

 

 

 

 

『撥』 2019.0523

今日はとみーとパガニーニ・ミーティングスのリハーサルだった。

お互い、自分が主役となる曲では「難しー」を連発し、「練習しよ」が合言葉となった。

 

私はわりと不器用な性質で、誰とでもうまく合って弾けるほうではないようだ。だから、自分が心から弾きやすくてとことん発揮できる相手というと、今のところ数えるくらいしかいない。まぁでも、おかげさまで最近はいろんな方々と様々なシチュエーションでやることが増えてきたから、人見知りな音楽性も少しずつ外交的になってきている気がしている。

 

とみーとは、去年から何度か共演して、彼の周囲のギタリストの皆さんとも親しく交流させて頂いているから、なんか安心できるんだなぁ。

不思議なもので、こういう安心感というようなものは、いくら回数を積んでも感じられない場合もあるし、このあたりは人と人との組合せの妙だと思う。

 

そういえば、初めてやった頃は、ギターならではの発音の速さに慣れないでいた。撥弦楽器は、我々弓を使う擦弦楽器や打楽器でもあり弦楽器でもあるピアノと比べて、音が発音するのが速い。音を出すために必要なアクションを楽器に加えてから、実際に音が出るまでの時間が短いのだ。(ピアノは逆で、それがとても長いしその長さは人によって違うと思う。その時間が私は大好きで仕方ない。)

今年はまだとみーとやっていなかったけど、その違和感はなかったな。

まだまだ、ギターのこともまるでわかっちゃいないけど、こうしているうちに少しずつ私の中にギターが浸透していくんだろうな。

いやぁ、なんでもその道のうまい人とやるのが一番だね。私が1年しか習っていないピアノを多少なりとも弾けるようになってきたのは、大好きなピアノ共演者たちが抜群にうまい人ばかりだから。

だから、この道筋でいけば

いずれはギターも少しは弾けるようになっているはず。

 

それを信じて、そして

 

そんなことより今は目の前のパガニーニだぜ。と、練習するのでした。

 

写真は、最近の山の様子。谷戸田

に抜ける風が気持ちいいところなのです。

 

そんな、今日でした。

ピアノと歌はやるけど、ギターはやりません ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」