『溜』 2020.0624

気候のせいか、しばらく寝込んでいたのでいろいろなことが溜まりに溜まっている。で、生きるのに必要な物事から片づけていくから、楽器の練習が一番最後となってしまった。というのは、練習する前にそもそも調整に預けていた楽器を取りに出向くことから行わなければいけなかったからだ。

取りに行った日は、久しぶりの外出に疲れ果てて、少ししか弾けなかった。

翌日は、練習してみたら身体を動かす神経がなまりすぎていて言うことを聞かない。今日は古来からの芸術家たちがよく言っているつまらないことを数多く片づけたため時間がなく。

と、こうしている間に、やりたいこと、自分が芸術的にやらなければいけないことが溜まっていく。溜まりに溜まっていく。

 

ここで今、ふと気が付いたのだが

 

こういうとき、私はいつも溜まる、と感じる。

 

なんだけれども、もしかしたらこれは貯まっていっているのかもしれない。

 

私の芸術の元が。

 

 

そんな、今日でした。

写真は、暑くなってきたから出した扇子。

『旅』 2019.1130

寒い季節には、ガウンが着たくなる。

特に、ちょっと疲れているときや自分を可愛がりたいようなときは。

 

今日は、日帰りで大阪へクローズドの演奏に出かけてきた。

思えば、地方に出かけることは滅多にない。旅行というものをあまりしないことと、先年佐賀の実家を売却し母も東京にいるから、いわゆる帰省もしなくなっている。

 

旅行をしない理由は、

中学のときに1年間もの間、佐賀を離れてボストンに行った体験があまりに大きかったからだ。私にとって極東日本の田舎町とニューイングランドの誇り高き文化の街とは、同じ地球上とはいえ、感じるものがかけ離れていた。もう一つは、毎日叶えたい夢の中に旅しているから、狭い6畳の音楽室でも脳内はあちこちに行っているから。

 

なんだが、物理的に出かけて歩くことが楽しい性分であるから、今日の日帰りもたいそう面白い出来事となった。大阪で出会った全てに感謝申し上げます。

 

で、今帰宅して何はともかく服を脱ぎ散らかしてガウンを羽織った次第である。

 

来年は、この駄文をもっと昇格させられる文章力をつけたい。

体力をもっとつけて、小説と作曲においてきちんとしたものを創れるようになりたい。

自分の楽しみのために、バレエを踊り、ヴァイオリンとピアノをもっと練習して上手くなりたい。

歌も興味が出てきたから、声のトレーニングもしてみたい。

 

あぁ、何ができるかな。今から楽しみだ!

 

今月は寒暖差で4割方臥せってしまい、唯一の連載記事も更新できなかったから、来月から(明日からじゃん)10倍返しで行くぜ!!

 

そんな、今日でした。今夜はガウンを愉しむから、全ては明日からということで。

『観』 2019.1013

いろいろと手を広げていくと、それぞれの見え方や感じ方が変わってくるから面白いものだ。

例えば、私なんて今の楽器になる数年前はバッハの無伴奏は決して演奏したくないと思っていたものだ。なぜなら、以前の楽器は音大に入るのも無理なくらい安価で、とてもバッハを弾けるような響きが全く出なかったからだ。

でも、今となっては街角でもバッハを演奏するまでとなった。

 

作曲をするようになると、今まで弾いてきた曲の見え方も変わるし、物を書けば読み方も変わる。

これは、当たり前だし想定の範囲内なんだが。

 

最近、自分でも驚いたのは

映画を観られるようになったこと。

 

映像がずっと苦手で、特に映画は刺激が強すぎて、いいものを観ると夜眠れなくなってしまう。音楽や読書で極限まで使い果たした神経に映像は強すぎる。

ずっと、そうだったのだけれども、

 

このところ、むしろ楽しく観ることができるようになってきた。

 

思うに、ロックなライブハウスでオープニングアクトや転換時にクラシック弾いたり、歌もピアノも全部一人の完全ソロコンサート、街角でもやるようになったり、どれもこれもヴァイオリン一本だもんな、受ける刺激も自分の変化もずいぶん大きいのだろうな。

山に行き、スティーブ・マックイーンの『ゲッタウェイ』を観て、練習して。

今から小説に取り組んで、バレエやる。

 

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

『眼』 2019.0825

今日は『青の時代 vol.4』本番そのものでした。

数日前から、演奏するときの感覚が大きく変わってきたからか、

 

今日はまた一段と緊張が激しかった。。。

 

でも、お客様にはそう見えなかったらしい。ふぅん。不思議なものだね、開演前にステージで確認していた終わりごろには足が震えていたのに。

 

でも、何度も来て下さっている方が

「研ぎ澄まされた感覚で隅々まで見渡せている感じ。音もすごく良かった。」

と、おっしゃって下さったので、

 

このところの変化の方向性は、悪くなかったのかもしれない。

 

思えば、2週間前の『パガニーニ・ミーティングス』のときと全く違っていたものな。そう話すと、

「目が覚めたのかもしれませんね。」

と、言われた。そうか、そうだったのか。

 

帰宅してふっと一息ついたところで、これからやっていく新しい企画のための準備を始めて、やっとゆっくりしているところです。

うん。この先も行こう。

 

そんな、今日でした。

『表』 2019.0824

明日のコンサートに向けて、練習している。

私は、決してそんなものは望まないのに、とても不安定な性質で、そのときのコンディションや環境といったものからかなり影響を受けやすい。そのせいか、いいときと悪いときとでムラが出やすい。

それを分かっているから、また練習するのだが、

最近はとても変化が激しくて、やればやるほど次の課題が尽きず、

どこまで行ったっても天井は見えない。。。

そんな、状態になっている。

 

こうなると、不安しかなくなってしまう。

 

ただ、この数日の大きな変化の流れとして今までと違うのは、

6時間さらっても腕が疲労しなくなった。

 

そして、表現できる喜びが大きく、楽しみで仕方ない。なんて気持ちのいいことを私はしているんだろう、こんな愉快なこと他にあるかしら。

そんな気持ちでいる。

 

歌もピアノも、感じ方がまるで違う。。。なんなんだろう、これは。

 

自分でも新しい自分に戸惑っていますが、明日は精一杯のパフォーマンスをお届けします。

写真は、これも若干練習の成果が見えてきた自撮り。

 

そんな、今日でした。

ソロコンサート.ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は年内ラスト8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

 

『変』 2019.0822

私がそういうタイプなのか、それとも今がそういう時期なのか。

 

音楽において、変化が激しい。

 

それは、テクニック的な意味もあるし、音楽的な意味もある。

 

だから、毎日練習していて、毎日変わっていく。

 

この、変化が如実に現れるのは、実は暗譜との兼ね合いの部分においてなのだ。

 

暗譜というのは、私の場合は、楽譜の見た目とともに動きで覚えている配分も大きい。よって、テクニックの変化があるとその影響をもろに受け、覚えているはずの箇所を失敗する。音楽的な変化からも同じことが言える。リズムの捉え方が変わると必ず失敗する。

こういうことが、実に多い。

 

簡単だと思っていた、例えばパガニーニの『カンタービレ』のような今まで幾度となく演奏してしてきている作品においても、そうなる。

 

そうなってしまうと、もちろん怖い。

だから、練習をする。

 

練習の結果、また次なる変化が生み出されるのであるが、

練習以外に変化の先の栄えある芸術を導きだすものは、存在しないから。

 

写真は、今日のおやつ。おやつと称して、これにバゲットを添えて食するのであるから、大した食欲である。

そんな、今日でした。

ソロコンサート。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は年内ラスト8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

 

『望』 20190821

いやぁ、もう今夜も腕がボロボロである。

最近は特に左腕がボロボロになる感じがする。そういう曲なのかもしれない。

バッハの無伴奏に、コンチェルト。それだけでも腕がくたびれるのは当たり前のことなのだが、毎晩こうなって、その都度同じ感想を抱いている。

全く成長のないものだ。

 

で、ここまで腕がくたびれた頃には脚も相当疲れている。立っているのも嫌だ、というくらいにはなっているものだ。

もう私は速く泡風呂に浸かってふかふかのお布団で犬でも抱っこしてお姫様パジャマ着てごろごろしたい。

そんな、理想を抱くのもいつもと同じだ。

 

しかし、うちには泡風呂になるような入浴剤はないし、そもそも買ったこともないし、ベッドは古くてふかふかには程遠いし、犬も飼っていない。お姫様のようなパジャマに至っては、そんなもの趣味じゃないよ、というのが実際の声である。

 

と、わけのわからないことを書きながら、明日ももっとうまくなれそうだな!という希望を抱いている今。

そう思っているうちにとっとと寝ちまおう。

 

写真は、らっきょうの甘酢漬けを頂いたもの。手作りの味が、美味しかった。

そんな、今日でした。

ソロコンサート。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は年内ラスト8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

『左』 2019.0820

また日記に書こうと思っていたことを忘れてしまった。

いや、大体いつも内容は決めていないことが多い。だが、パソコンに向かうと自然と内容が思い浮かぶから、それを元に書き始める。

なんだが、

今日はそのついさっきの考えも忘れてしまったのだ。

 

いいんですよ。そのぶん、今日暗譜したイザイを忘れなければ。

あ、思い出した。

 

右と左を間違える、という話だ。

そうそう、私は右と左をよく間違える。なぜだかわからない。ちなみに、地図は読めないし東西南北は全くわからない。

 

今日も、人に車で送ってもらっていたときに

「次のそこを右に曲がって」

と頼む私の腕は左を指している。なんのこっちゃ、という感じである。

 

なんでなのでしょうねぇ。

よく、右と左を子どもが習うときに「お茶碗を持つほうが右。」というそうだが、お茶碗を持って食べることができるようになる前にヴァイオリンを持った私は、確実に「楽器が左。弓が右。」と覚えこんでいる。

なのですけれども、一旦自分の肉体を離れてしまうと左右が判別できなくなってしまうのだなぁ。これについては、理由も対処法もさっぱりわからない。

このあたりについて、なにか知識がおありの方はぜひご一報ください。

 

あと、今日は小説『ふうあーゆー』のテーマ曲を公開したので、よろしければ小説と併せてお楽しみください。

 

写真は、本来の用途で使ったことがあまりないキャンドルスタンド。

そんな、今日でした。

ソロコンサート。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は年内ラスト8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

 

『夏』 2019.0818

とことん、疲れ果ててしまった。

今度の曲目は(いつもそうなのだが)とても難しい。

 

オリジナルのピアノソロも、難易度が上がってしまった。そういうものを書いてしまったのだ。どうして、弾けないのに。でも、そのほうがかっこいいから。

 

それに、ヴァイオリンで弾くクラシック曲がまた一段と難しい。そういうものを選んでしまった。だって、夏だもん。

 

夏って、とことんやり遂げたくなってしまいませんか?

夏のあの日の試合。あのときの試験。

 

私にとっての夏は、夏休みの夏じゃなくて、勝負するほうなんだな。

 

でも、年中そうなのかもしれない。。。

と、結論が出ないのも疲れのせいにして晩ごはんをたらふく食べました。全粒粉のパスタ。こう見えて、チーズを多く使っている。

 

そんな、今日でした。

ソロコンサート「青の時代」ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。年内ラストは8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

 

 

『弓』 2019.0817

今日は、一ついいことがあった。

大体、毎日何かいいことがある人生なのだが、今日のもすごく良かった。

 

それは、弓が軽く扱えるようになった、ということ。

 

ヴァイオリンの音楽のほとんどは右手に集中しているんじゃないかと思っていて、自分がそう思うことへの「答え」が見つかったような気がして、嬉しい。

もちろん、これで右手のテクニックが完璧になったわけではないから、そこはまだまだずっと長い道のりがあるわけですが。

 

きっと、毎日こう練習をして山歩きや運動をして創作をしていることがとてもいいんだろうな、それで毎日何かいいことが起こるのだろうな。楽しいな。

写真は、お気に入りの花器。

 

そんな、今日でした。

 

ソロコンサートシリーズ「青の時代」ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は年内ラスト8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』