『竹』 2019.1001

生来、身体が丈夫でないので

今年の春になってから、山歩きを始めた。

 

最近は、週に一度くらいしか行けていないが、行けるときは連日通うなどしている。

 

元々、アウトドアは得意でもなんでもないんだけど。

 

でも、

 

自分が好きなのは、竹が奏でる音なんだ。

そう気がついたのは、ずっと昔に遊びに行った箱根の森でだった。

 

竹が奏でる風の音は、他の木々とずいぶん違う、まっすぐな節、さらさらとした葉、あまり強い音でないのに、実際の風はまっすぐに私の肌をめがけてくる。

 

あの音を聴くだけでも、

 

あぁ、ここに来た甲斐があった、、、。

 

そう、思えるのです。

 

そんな、今日でした。

2019年の集大成!11月24日「かっこいい曲しかやらない」ヴァイオリン・ピアノデュオ『美会夜会』 原宿カーサ・モーツァルトにて。

 

オールパガニーニシリーズ 10月22日『パガニーニ・ミーティングス vol.3』

 

『好』 2019.0509

今日も、例の山に行ってきた。

何せ、生まれ持った身体の弱さが活動への邪魔であるので、強靭な肉体を求めているのだ。

 

と言っても、そこまでの強さは求めてはいない。

 

私が手に入れたいのは、

自分が弾きたいものをちゃんと弾けるだけの身体。きちんと準備と練習ができる身体。

今は、それがぎりぎり手前だから、弾きたいものを我慢している。

 

演奏も体力勝負なんだねぇ。共演する方で「体力だけはあります!」とおっしゃる方々が羨ましくて仕方ない。そばで拝見していて、あぁ、その体力が私にもあれば、あんな練習してこんな練習して違う方向の勉強して逆からもやって。。。とできたら、思う存分弾けるだろうにな。。。と、切なくなったりする。

考えてみれば、一昨年くらいから演奏活動を始めてみたものの、体力のなさゆえに迷惑をかけてしまったこともあった。それについては本当に反省している。

ただ、自分の体力に合わせていては、いつまで経っても変わりはしない。

 

うちは、家族みんな身体が弱いのだ。病気じゃない、ちょっとした弱さの積み重ねがいくつもあって、母は昔から今でも「こんなに弱くてやっていけるのかしら」と娘たちを心配している。

 

そんなわけで、今の住まいから近い距離にある自然の里山に通って肉体の鍛錬を図っているのです。おかげさまで、最近は発熱が少なくなったし、いわゆる不定愁訴も少し楽になってきた気配がしている。

で、その里山には竹が多いんだ。

 

多い、というのは私の主観。他の山を知らない。あ、竹がある。という印象。

 

竹。

 

私は、竹が好きなんです。

 

真っ直ぐ伸びて、色が美しい。竹の葉が奏でる風の音は優しく美しい。

あぁ、いい音だなぁ。葉っぱが細いから、儚く音が消えゆく。さっきギターのとみーとのパガニーニ・ミーティングスのコンサートのお知らせをアップしたばかりだけれども、この儚さはクラシックギターみたいだとも思う。消え方が美しい。

 

好きな植物、と聞かれたら「竹」と答えるな。

 

最高に、癒してくれるから。

 

これで、身体が強くなった暁には。やりたいことをやるんだ。今は100分の1もできちゃいないんだからね。

 

そんな、今日でした。

なんといっても、このためにがんばっています。2019年7月7日 「青の時代 vol 3」

 

『再』 2019.0405

こんばんは。田中幾子独り語りの時間です。

 

なんか、深夜ラジオにありそうな語り口で始まりました、本日の田中幾子日記。イントロに見合った内容は、当然ない。

 

今日はですね、特訓をお休みして、例の山(※)へ出かけて参りました。

例の通り、街までの道のりも含めた下山(今度は迷わなかった)、トータルで3時間ちょっとの運動ですね。で、帰りにまたマックとサウナによるという私的お約束コース。

山に何しに行くのかって、

 

(「そこに山があるからだ」のような歴史的名ゼリフを期待しちゃあいけませんぜ、そこのアナタ!)

 

木々が奏でる風の音が好きだから。

 

例えば、シベリウスのシンフォニーには、自然そのもののような音や風景がたくさんあると思うのですが、私はシベリウスのヴァイオリン協奏曲が幼いときから大好きなんだよなぁ。特に第2楽章。

 

関東地方は、風が強いから。その風の音から、かの音楽に入れる気がする。

ヴァイオリンも弾かずに、山へ行って、歩き回って帰ってくる。特に、竹の音が好きだ。

 

たまには、こういう日があるのも創作人生にはいい気がする。

 

と、またオチもなく終わるの。ほら、最初に予告した通りだったでしょ?

 

そんな、今日でした。

 

創作物をお披露目するコンサートはこちら→2019.0505 「青の時代」 Vol.2

 

※初「山」日記 『山』20190311-2

その後、再「山」日記 『男』20190324