3/12『幻楽夜話』の準備をしている。
内田百閒が書いた『サラサーテの盤』には、サラサーテの自演レコードのツィゴイネルワイゼンの演奏が登場するのだが、
まぁ、このサラサーテという人の音楽には、しばしば左手ピチカートというものが出てくる。
で、この左手ピチカート。
正直、苦手なんだよね。
指の力が強くないので、弦を押さえたままはじく、というのがなかなか要領が得られにくい。特に、こういうところは曲のスピードも速いですしね。
で、私が開発したやり方は
①直前に弾く音の左指を押さえる力は極力弱く、音の響きは右手の運動でだけ出し、且つ、右手は強めに弓を押さえる。
②3、4の指と同時に押さえていた1の指も弦から離す。(こうすることで左手の力をできるだけ楽に使えるようにする。)
③ピチカートが終わった瞬間に左指はしっかり次の音を押さえる。
こうすると、私なんかでもサラサーテの左手ピチカートが形になってくる。
ね?音楽は解説で読んだってよくわからないでしょ?というわけで、実演をばご覧あそばせ。ご予約はこちらでございます。3/12『幻楽夜話』
そんな、今日でした。写真は、そのピチカートの指。