ギター

『奮』 2019.0609

今日はとみーとのパガニーニ・ミーティングスの演奏会でした。恐ろしく楽しかった。

いい写真や動画も撮れたので、コンサートのプログラムとともに改めて記事にしたいと思っていますが、私はカプリス24番を弾きながら物凄く興奮して、大変だった。

 

休憩中は控室で放心していた。

 

後半にも、またかなりの難曲があったけれど、それはカプリスより楽しく弾けた。

 

楽譜スライドショーを背景に流すのも、なかなか素敵だった。それに、とみーのギターソロがすごく良かった。やっぱりとみーは、ソロが一番好きだな。そんなことを思ったりしながら聴いていた。

 

興奮のせいか、今夜はすぐ寝付ける気がしない。でも、明日もリハーサルで楽しい日だから、きっと大丈夫だ。それに、この私たちの「パガニーニ・ミーティングス」はシリーズ化できそうで、2回目の日程は間もなくお知らせできる。あぁ、嬉しいな。

 

そんな、今日でした。お越しの皆さま、ありがとうございました。とみーもありがとね!

『明』 2019.0605

今日は、とみーとパガニーニ・ミーティングスの最終リハーサルだった。

とにかく、今回は二人とも曲が難しい。幸いにして、「二人とも同時に難しい」曲はないため自分のやることに集中していられるが、これがこの内容で同時に難しかったら大変なことになる。

デュオで二人とも難しい曲といえば、私の一番の思い出はベートーヴェンのクロイツェルソナタだなぁ。あの1楽章には恐ろしい箇所がある。(これ、今年11月24日に盟友藤井麻理ちゃんと共演予定なので、よろしければお越しください。)

 

とはいえ、今回の曲にも「私は難しく、とみーはやりにくい」ものがあるから、それがわりと恐ろしい。何しろ、この辺りには私は正直パガニーニの狂気を感じている。だが、相手は歴史的偉人だ。文句は言いようがない。まぁ、腕の見せ所ではあるとも言える。そこは、とみーを信じて任せるしかないんだ。こんなのは、任せられるやつにしか任せられない。だから、あいつは戦友なんだ。

という、やりがいたっぷりな今回なのですが、

 

今日のリハーサルも気持ち良かったな~。

 

とみーのスタジオは、うちと違ってお日様の光が燦々と入ってくる。

 

パガニーニの持つ、イタリアらしい明るい美しい旋律を奏でながら、自然の日の光を感じて、あぁ私は音楽しているなぁ、と心から思えた。

 

それでいて、私の明日は先日サポートした歌の Yuuki くんのコンサート(来週末だ)のリハーサルで、またピアノも弾くから、夜はハノンと音階とバッハをさらっていました。これはこれでいいんだ。パガニーニ漬けで頭も身体も疲れているところにちょっとしたリフレッシュになる。ピアノを弾いていると、ピアノってすごい楽器だなぁと心底思える。ここから出てきたはずの無数の名曲たちをもっと知りたいという欲がいくらでも湧いてくる。ピアノにおける今の私の目標は、ピアノでもっと音楽的な演奏ができるようになりたい、だ。

 

で、明日はそれのあとに、パガニーニの曲の中でテクニック的には難しくないところを練習するつもり。もっとこう弾きたい、という自分の願いを叶えるために。

 

写真は、とみーのスタジオ。私は本とCDは極力買わないようにしているけど、あいつは結構買うんだな。私はこういう本棚に囲まれて過ごしたいぜ。

 

そんな、今日でした。

ヴァイオリニストたるもの、ソロコンサートでもパガニーニを弾かなければいけないかもしれない

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『撥』 2019.0523

今日はとみーとパガニーニ・ミーティングスのリハーサルだった。

お互い、自分が主役となる曲では「難しー」を連発し、「練習しよ」が合言葉となった。

 

私はわりと不器用な性質で、誰とでもうまく合って弾けるほうではないようだ。だから、自分が心から弾きやすくてとことん発揮できる相手というと、今のところ数えるくらいしかいない。まぁでも、おかげさまで最近はいろんな方々と様々なシチュエーションでやることが増えてきたから、人見知りな音楽性も少しずつ外交的になってきている気がしている。

 

とみーとは、去年から何度か共演して、彼の周囲のギタリストの皆さんとも親しく交流させて頂いているから、なんか安心できるんだなぁ。

不思議なもので、こういう安心感というようなものは、いくら回数を積んでも感じられない場合もあるし、このあたりは人と人との組合せの妙だと思う。

 

そういえば、初めてやった頃は、ギターならではの発音の速さに慣れないでいた。撥弦楽器は、我々弓を使う擦弦楽器や打楽器でもあり弦楽器でもあるピアノと比べて、音が発音するのが速い。音を出すために必要なアクションを楽器に加えてから、実際に音が出るまでの時間が短いのだ。(ピアノは逆で、それがとても長いしその長さは人によって違うと思う。その時間が私は大好きで仕方ない。)

今年はまだとみーとやっていなかったけど、その違和感はなかったな。

まだまだ、ギターのこともまるでわかっちゃいないけど、こうしているうちに少しずつ私の中にギターが浸透していくんだろうな。

いやぁ、なんでもその道のうまい人とやるのが一番だね。私が1年しか習っていないピアノを多少なりとも弾けるようになってきたのは、大好きなピアノ共演者たちが抜群にうまい人ばかりだから。

だから、この道筋でいけば

いずれはギターも少しは弾けるようになっているはず。

 

それを信じて、そして

 

そんなことより今は目の前のパガニーニだぜ。と、練習するのでした。

 

写真は、最近の山の様子。谷戸田

に抜ける風が気持ちいいところなのです。

 

そんな、今日でした。

ピアノと歌はやるけど、ギターはやりません ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『好』 2019.0509

今日も、例の山に行ってきた。

何せ、生まれ持った身体の弱さが活動への邪魔であるので、強靭な肉体を求めているのだ。

 

と言っても、そこまでの強さは求めてはいない。

 

私が手に入れたいのは、

自分が弾きたいものをちゃんと弾けるだけの身体。きちんと準備と練習ができる身体。

今は、それがぎりぎり手前だから、弾きたいものを我慢している。

 

演奏も体力勝負なんだねぇ。共演する方で「体力だけはあります!」とおっしゃる方々が羨ましくて仕方ない。そばで拝見していて、あぁ、その体力が私にもあれば、あんな練習してこんな練習して違う方向の勉強して逆からもやって。。。とできたら、思う存分弾けるだろうにな。。。と、切なくなったりする。

考えてみれば、一昨年くらいから演奏活動を始めてみたものの、体力のなさゆえに迷惑をかけてしまったこともあった。それについては本当に反省している。

ただ、自分の体力に合わせていては、いつまで経っても変わりはしない。

 

うちは、家族みんな身体が弱いのだ。病気じゃない、ちょっとした弱さの積み重ねがいくつもあって、母は昔から今でも「こんなに弱くてやっていけるのかしら」と娘たちを心配している。

 

そんなわけで、今の住まいから近い距離にある自然の里山に通って肉体の鍛錬を図っているのです。おかげさまで、最近は発熱が少なくなったし、いわゆる不定愁訴も少し楽になってきた気配がしている。

で、その里山には竹が多いんだ。

 

多い、というのは私の主観。他の山を知らない。あ、竹がある。という印象。

 

竹。

 

私は、竹が好きなんです。

 

真っ直ぐ伸びて、色が美しい。竹の葉が奏でる風の音は優しく美しい。

あぁ、いい音だなぁ。葉っぱが細いから、儚く音が消えゆく。さっきギターのとみーとのパガニーニ・ミーティングスのコンサートのお知らせをアップしたばかりだけれども、この儚さはクラシックギターみたいだとも思う。消え方が美しい。

 

好きな植物、と聞かれたら「竹」と答えるな。

 

最高に、癒してくれるから。

 

これで、身体が強くなった暁には。やりたいことをやるんだ。今は100分の1もできちゃいないんだからね。

 

そんな、今日でした。

なんといっても、このためにがんばっています。2019年7月7日 「青の時代 vol 3」

 

2019.0609 出演「パガニーニ・ミーティングス」

歴史に残るヴァイオリニストと言えば、まずその名前が挙がるパガニーニ。

実は、クラシックギターの名手でもありました。

この度、パガニーニが残したギターとヴァイオリンのデュオによるオールパガニーニプログラムをご披露します。

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『時』 2019.0507

私の日常をお伝えするという名目のこの漢字日記なのですが、

私の日常といえば、

 

夜は眠い。

 

昼は練習。

 

それしかない。

 

ヴァイオリニストというキラキラしていそうな職業でありながら、

美しく映える写真を撮れるような場所には滅多に出入りしないし、そういった飲食物も口にしない。

 

私の実態と言えば、今日も音階を練習し、ギターとのパガニーニをさらい、ピアノのハノン教本に感動し、バッハの舞曲を弾いて楽しかった。

そんなものである。

 

というわけで、本日も実に地味な一日を過ごしたのだが、ちょっとした試みを始めた。

それは、時間を決めて練習するということ。

 

何せ、練習する内容が多く、多岐にわたるものだから、

それぞれを納得するまでやっていると体力も気力も崩壊してしまうのだ、ということを最近認識した。

なので、制限時間を決めて全てその範囲で行う。

 

これはこれで、今までとは違う集中力が磨かれそうなので、初日としては満足した次第であり、その過程でどうしてもバッハの舞曲を弾きたくなってある意味遊んでいたのであります。

なんだかね、このパルティータ2番の舞曲たちは心と耳を洗うよね。。。

 

そして、今は普段はほとんどBGMをかけないのだが、珍しく流し聴きしているのはチャイコフスキーのオーケストラ作品。私は特に4番交響曲が好きだ。この人の音にある変な奇妙な濁りが大好きだ。それこそが人生だ、と言いたくなるのだ。チャイコを聴きたくなったのは、パガニーニのデュオをさらったからだろうな。幼い頃に楽しかった子供向けの作品エア・ヴァリエのような楽しい旋律がたくさん、その頃に楽しかったバレエで踊ったチャイコフスキー。

そんな、時の流れが私もある。

 

そんな、今日でした。

 

『肩』 2019.0502

非常にニッチな話題で恐縮なのだが、

私はヴァイオリンを弾くときに、肩当てをしない。

 

ご存知でない諸氏のためにご説明申し上げますと、肩当てとは楽器の裏側に取り付けるものです。楽器を挟みやすく安定しやすくするためのものです。

いろんなタイプがあり、木製(滑り止めとして薄いゴムのような素材も貼られている)や、プラスチックのような製品もありますし、革でできているものもある。

ヴァイオリニスト、ヴィオリストにとっては、実は常にホットな話題でもあります。

 

だって、自分の骨格にあったものを探すのはなかなか大変よ。

 

私も子どもの頃はいわゆるKUNの肩当て(最もメジャーと言っても過言ではないと思う)をつけていて、そののちは肩当ての旅に出ていたのですが、いつの間にか肩当てなしの状態に落ち着きました。旅の間には、滑り止めの薄いゴム製品を代用したりもしていたな。私の師事した先生のうちお一人は、革布をご自分で切って作成されていました。自作も珍しくない。

 

なんだけど、

まぁ、本体(この場合、私のことだ)をご覧頂ければお分かりの通り、

私は首が短い。

腕も短い。肩幅もそんなにない。なんと言っても

手が小さい。

 

(個人的にこの手の小ささを「業界最小サイズ」と称しております。)

 

そうすると、演奏のための運動をする体積の中で肩当てが占める割合が、相対的に大きくなるのではないか?

 

そう、考え

 

なしで弾くことに至りました。

 

私の場合は、肩当てがないと左手の高い位置に移動することが楽になる。あと、案外低い位置というのは手の幅が広くなるため(ギターと同じですね)これもないほうが指を開きやすい。

安定性については、逆にいうとあまり安定させず弾く、ということになりました。これも慣れだと思うのだけど、いつも体重移動しながら弾いているからそれで合っているのかもしれない。

 

こんなふうにして、弾き方って一人ひとり全く違ってくるから面白いよなぁ。

と、結論づけてもう寝ます。

 

今日の写真は、いつもの例の山。こんな風景もあるんだ。面白いよね。

そんな、今日でした。

本体をご覧になれます。ソロコンサートのお知らせ 2019.0505 「青の時代」 Vol.2

 

松岡滋作曲作品展

クラシックギター奏者、富川勝智氏が率いる「リオリコギターアンサンブル」定期演奏会に出演します。

出演者のクアトロ・パロスと富川氏のために書かれた
「perpetual movement SBY<渋谷無窮動>」は日本初演となります!

出演:リオリコギターアンサンブル
松岡滋、岩崎慎一、クアトロ・パロス、田中幾子(Vn)、大坊夏海(Fl)

日時:2018年11月18日(日)
14:00開場 14:30開演
場所:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
〒150-0031東京都渋谷区桜丘町23-21 6F tel: 03-3464-3251
※お車でのご来場は御遠慮下さい。
全席自由2,000円(前売り・当日)[学生1000円]

ご予約:Facebookイベントページへの書き込み、メンバーへのFacebookメッセージ、
又はメール:rioricoguitar@gmail.com(リオリコ事務局)での受け付けとさせて頂きます。
富川ギター教室、尾野ギター教室でもチケットを取り扱っております。

“リオリコ”とはスペイン語で“富川”、すなわちギタリストである富川勝智率いるアンサンブル。
門下生により結成してまもなく7年、定期演奏会も第5回となりました。
これまで海外ではスペイン、ダラスでのフェスティバル、国内では北海道フェスティバルにてゲスト演奏を果たすなど経験を積んできました。
ぜひお聴き逃しなく!たくさんの方のお越しをお待ちしています♪

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