ピアノ

『源』 2019.0519

今日は非常に眠い一日であった。

想像するに、先週の風邪以来いまいち体調がパッとしていないままなので、要するに完治できていないということだと思っている。

そんなわけで、本日もいつもの結論に至る。

 

もう、眠い。

 

今日の収穫と言えば、昨日の録音音源を聴いて自分の声とは違うような不思議さを感じたということと、

明日の Yuuki くんの本番での私のパートを仕上げられたこと。自分で作ったオクターブの羅列がうまくいくかな。弾いてみたら案外難しかった。オクターブをわけて弾く音列が好きだ。これはヴァイオリンやピアノにおいては殊更ニュアンスが美しい表現方法だと思っている。

ということを、この度の共演で発見したのだ。

 

ポップスやロックは、譜面になにも書いていないことも多いから、その場合は自分で弾く音列を創る。どうやって創ろうか考えることは、私はどういった音型が好きか、何をどうあてはめることが気持ちいいのか、そこを掘り出す作業とも言える。初めは探し方がわからなくて、闇雲に弾いていたけど、そういう耳で自分の愛する偉大なクラシック作品を聴くと無限に広がる世界が見えてくる。

そして、これが私の源泉であったのか、と自分の中に大きなものを見つけられたかのように思えるのだ。

 

そして今日はやたらショパンの舟歌を聴いている。ショパン作品の中でも最も好きかもしれない。バルカローレのテンポ感と浮遊感のあるリズムが最高に好きだ、速くも遅くもないこういうテンポは扱いが難しいと思うのに、そこにこんなにまで愉しみを詰め尽くしたショパンという人の独自性にとてつもなく惹かれている。それは思えば子どもの頃のバレエのレッスンで彼の音楽に合わせて踊っていたときからそうなのだ。

 

今、このようにして様々な活動を行っているとよく知っていたはずの作品たちの聴き方もまるで変ってくる。それが私がこの活動を行っていく理由の源泉でもあります。

なぜなら、もっと深く広くよく音楽を知ってわかっていきたいから。

 

そんな、今日でした。

写真は最近新調したイヤリング。いつものスカーフとセットで。

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『楽』 2019.0518

今日は、私の「雨女」のレコーディングでした。

歌ヴァージョンと、ヴァイオリンヴァージョンとある。

 

私のレコーディングの場合、自分の作品を自分で弾くというコンセプトに基づいておこなっているので、伴奏パートも全部自分で弾いていく。それを聴きながらまた歌ったり弾いたりしていくのですが、

これがたいそう楽しいのです。

 

スタジオでの数時間はあっという間だった。普段と違う集中力で慣れないから、楽しいながらも思った以上にずいぶんと疲れたようでもある。(だから、今夜も早く寝よ。)

 

そういえば、今朝作詞の湯木緑先生からメールが届いており、訂正された歌詞が添付されていた。

「本番はこれでいってください。」とのことだったので、急いで譜割りをし、なんとか仮歌が録れた。

 

今までは、私がまだ歌に慣れていないから歌いやすい歌詞にしていた、ということらしい。

 

仕上がったら、先生にも聴いていただくことになるんだろうな、お会いしたことはなくて、ずいぶん大御所なお方と伺っているのだけど、なんと言われるだろう。

 

それにしても、あっちにもこっちにも先生がいっぱいで、緊張感いっぱいだ!

 

明日は、 Yuuki くんの本番に向けての練習と、パガニーニをやろう。昨日と今日は基礎練習が少ししかできなかったからそこからやろう。

 

レコーディングの続きがまた楽しみだな~。

 

そんな、今日でした。

生でご覧ください。 ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

『大』 2019.0517

こんばんは。

今日は早い時間の更新です。

なぜなら、暑くてバテてもう眠いから。

 

今日は、来週20日、中目黒楽屋(らくや)で出演する Yuuki くんのコンサートのリハーサルで代々木に行ってきました。

ヴァイオリンとピアノと両方弾くのだけど、そのどちらも私としては面白い演奏を創り上げられそうで、満足している。

基本的に歌の伴奏なので、歌詞が1番2番、、、と続いていくときにどうやって盛り上げていこうか、自分で考えることが楽しい。

最初は慣れなくてイメージが湧きにくいなぁと思っていたけれど、そこは変奏の大天才ベートーヴェンの作品を聴いていたらアイディアは無数にある、と思った。

で、アルペジオやリズムを私の好きなパターンに置き換えて次のメロディにぐっと持っていくとか、あるいは急な静寂を演出するとか、

 

いやぁ、音楽って楽しいな!

 

で、今日はバテバテだから

パガニーニは明日練習するの。。。明日は先日延期になった「雨女」のレコーディングもあるの。

 

写真は、食欲なくなっちゃった今日の私を支えてくれた大きいサイズのスポーツドリンク。スタジオ近くのコンビニで売ってたんだ。良かった~。

 

そんな、今日でした。

 

『薔』 2019.0514

こんばんは。

本日は、実によく音楽をやった日でありました。

 

朝は朝食後に軽い散歩をし、音階を弾き、ピアノのハノンとバッハを練習し、午後は Yuuki くんのリハーサル。20日の曲が全部できて、ピアノで弾くものも決まった。

夕方は買い物に出かけ、夜はパガニーニの練習。

 

弾くときの話ばかりで申し訳ないのだが、

 

普段楽譜を見て練習するとき、いかに楽譜の音の羅列をみて無意識のうちに考えて弾いているのか。そのことが自覚できてきた。

その証拠に、私はコードだけの譜面だとその先の音楽的なイメージが湧きにくい。だから慣れるのに時間がかかる。

クラシックを初見で弾いても、ここまで不慣れな感じにはならないから疑問だったのだけど、少しその理由がわかった。

 

一緒にやってるベーシストが「これは楽譜じゃなくてメモだから。」と言っていたのが面白かった。

 

メモをみて弾く。

 

そういえば、生前の父はいつも胸ポケットにメモ紙とボールペンを入れてよく数式を書いていたなぁ。メモから広がる世界もあるんだな。

 

写真は、リハのときに撮ってもらったもの。母(こちらは生きている)の手縫いの洋服なんです。学生時代から未だに着ている。身体に合っているから着やすいの。

 

そんな、今日でした。

ギターは弾かないけどソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

 

『弾』 2019.0513

今、 Yuuki くんの音源を聴いている。

来週20日に中目黒の楽屋(らくや)での彼のコンサートでヴァイオリンとピアノの両方を弾くから。(ちなみに6月16日に二子玉川ジェミニシアターでも開催される。)

 

ピアノを最近丁寧にさらっているから、少しずつイメージが膨らんできている。

いろんなリズム。静と動。

 

私はこのリズムってやつが音楽の中で最も好きな性格だ。

 

ヴァイオリンでできるリズムとピアノでできるリズム。その聴こえ方。効果。

 

まるで違うと思うから、その違いを味わえるのも楽しい。

 

こういうポップスでの即興的な音楽をやっていると自分の創作にとてもいい影響がありそうな気もしている。なんてったって、全部その場で作っていくんだから!

 

そういうところが、楽しい。

 

こう書きながら、Yuuki くんの音源は終わり、今私はバルトークを聴こうとしている。あぁ、やりたいなバルトーク。あの、可愛くないところがいいんだよな。

写真は、まだ病み上がりな私のおなかに優しくできたシチュー。

 

そんな、今日でした。

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『同』 2019.0510

今週末は予定が多い。

日ごろの私に比べたら、ということなのだが

 

今日は Yuuki 君という歌手の男の子とリハーサル。今度、彼のコンサートでヴァイオリンとピアノを担当することになったのです。(日時は News をご覧ください。)

明日は、私の「雨女」をレコーディング予定。明後日はとみーとパガニーニ・ミーティングスのリハーサルである。

 

ポップスの音楽というのは、楽譜にはコードしか書かれていないことが多く、どういう音をどういう雰囲気で弾くのかという情報は一切書かれていない。まぁ、即興の要素が強いんですね。コードの音ばかり弾いていてもつまらないから和声外音をどう入れようか、そこの工夫が面白いのかな、と思う。

 

ご存知のとおり、クラシックは偉大な作曲家が残したものを正確に弾くところから始まるわけですが、この正確に弾くということがそもそも大変難しい。昔、初めてベートーヴェンのヴァイオリンソナタに取り組んだときに出てきた彼特有の連続したスフォルツァンドや、突然のピアノなど、実際に弾くとなるといかに難しいのか痛感したのでした。それを経て基礎テクニックの向上により取り組もうと思ったのだったな。

 

で、即興的に創り上げていく音楽とクラシック、と考えていくと

 

本質的には、変わらない。

と、思うんだよな。

 

例えば私が大好きな仲良しのピアニストとやっていると互いの息や意思でどんどん音楽が熱狂的になっていく。タイミングも違う。どういくのか、ぐいぐい変わっていったりする。そのくらい「いっちゃえる」演奏ができる同士というのが一番の友達だと私は思っている。

もしかすると私の先生がおっしゃっていた「作曲家の言葉を借りて自分の考えを言う」、というのはこういうことかな、と思ったりする。何しろ、歴史に残る優れた言葉なのだから、それを借りるというのはすごいことだ。

 

で、創りながらやる音楽というのも、やはり同じ部分があって、その空気感を共有し合えれば思ってもみなかったメロディやリズムが自分の内側から勝手に出てくる。要は遠慮しないということというような気がする。案外やれば慣れるものなのかな、コード記号はまだあまり読めないけれど。

そんな面白さを感じながらリハーサルして、夜は明日のレコーディング用に(今まで全く書いていなかった)譜面を自分用に書き起こしたら案外手こずって。

 

と、そんな今日でした。

「雨女」の実演はこちら  ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『時』 2019.0507

私の日常をお伝えするという名目のこの漢字日記なのですが、

私の日常といえば、

 

夜は眠い。

 

昼は練習。

 

それしかない。

 

ヴァイオリニストというキラキラしていそうな職業でありながら、

美しく映える写真を撮れるような場所には滅多に出入りしないし、そういった飲食物も口にしない。

 

私の実態と言えば、今日も音階を練習し、ギターとのパガニーニをさらい、ピアノのハノン教本に感動し、バッハの舞曲を弾いて楽しかった。

そんなものである。

 

というわけで、本日も実に地味な一日を過ごしたのだが、ちょっとした試みを始めた。

それは、時間を決めて練習するということ。

 

何せ、練習する内容が多く、多岐にわたるものだから、

それぞれを納得するまでやっていると体力も気力も崩壊してしまうのだ、ということを最近認識した。

なので、制限時間を決めて全てその範囲で行う。

 

これはこれで、今までとは違う集中力が磨かれそうなので、初日としては満足した次第であり、その過程でどうしてもバッハの舞曲を弾きたくなってある意味遊んでいたのであります。

なんだかね、このパルティータ2番の舞曲たちは心と耳を洗うよね。。。

 

そして、今は普段はほとんどBGMをかけないのだが、珍しく流し聴きしているのはチャイコフスキーのオーケストラ作品。私は特に4番交響曲が好きだ。この人の音にある変な奇妙な濁りが大好きだ。それこそが人生だ、と言いたくなるのだ。チャイコを聴きたくなったのは、パガニーニのデュオをさらったからだろうな。幼い頃に楽しかった子供向けの作品エア・ヴァリエのような楽しい旋律がたくさん、その頃に楽しかったバレエで踊ったチャイコフスキー。

そんな、時の流れが私もある。

 

そんな、今日でした。

 

2019.0707 出演「青の時代」Vol.3

ソロコンサート「青の時代」シリーズ3回目が決定しました。

会場は、引き続いて駒沢大学エムズカンティーナ。あの可愛い空間だからできるコンサートです。

 

今回も内容は

①クラシックをヴァイオリンソロで

②オリジナル

③弾き語り

④映画音楽メドレー

⑤アドリブリクエスト

⑥読み物「無題」配布

の6本立て。

 

プログラムは少しずつ変わっていっていますが、バッハの無伴奏ソナタやパルティータや独りコンチェルトは必ず入れるつもりです。

前回、オリジナル曲が一曲増やすことができたので、自作自演も充実させていきたいです。

バッハの他にパガニーニやイザイもプログラムのバランスを見ながらやりたいな。

 

個人的には、アドリブリクエストコーナーがとても楽しい。思いもよらないリクエストを頂くこと自体もだけど、私自身の反応に驚きながらやっている。この音からこういくんだ、とまだ知らなかった私を発見している。

 

今度は七夕。

コンチェルトは、夏に(私が)聴きたいリズム満載の曲でいこうかな。

メドレーの内容も変えたいな、どんな曲弾こう。

 

考えるだけでわくわくが尽きない。

 

舞台の上で楽器と音で遊んでいる田中幾子のソロコンサートの詳細は以下の通りです。

会場:M’s Cantina

開演:14時(13時半開場)

料金:前売り2500円 当日3000円(ドリンク代600円別途。)

ご予約&お問合せ:「エムズ・カンティーナ」03-6450-8111(留守番電話対応)

予約フォーム:https://ws.formzu.net/fgen/S13353355/

主催:moment

 

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

 

 

『三』 2019.0505

本日は、「青の時代 vol 2」でした。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

田中幾子は、たくさん弾き、歌い、そして、もう、いない。

もう、人でなくなっちまったよ。

 

なんだろう、この自分の境界線がなくなった感じ。。。

 

思えば、帰り道からそうだったな。電車の椅子に座ったとたんに形がなくなってしまったんだよな。

 

そのくらい、出し切った。

 

のでした。

 

しかし、おかげさまで第3回目も決まり(7月7日の14時開演でございます。今日より30分早いのでお間違えなく!)、それに6月9日は戦友とみーとのパガニーニデュオ。

だもので、明日からはその練習にとりかかります。

で、ダイエットも明日からなの。。。今日はご褒美に近所の評判のケーキ屋さんで2つも買っちゃった。

 

そんな、今日でした。

『初』 2019.0501

田中幾子のお時間でございます。

始まりました。今夜のバランスボール日記。

 

今日もやっていたことと言えば、練習である。ヴァイオリンを弾き、ピアノを弾き、歌を歌う。「雨女」を歌うこととピアノの間奏を弾くことと両立させることがなかなか難しい。

私はあまり声が出るほうではないので、歌声を聴かせるというより、歌詞を聴いてもらうつもりで今は練習をしている。

そうすると、普段の話し方に近い声の出し方になってくるのですが、

 

簡単なようで、楽器を鳴らしながら同時にそれを行うのがまだなかなか慣れない。

 

なんですが、ピアノで弾ききれないメロディを演奏しようと思うと、歌うしかないから、歌っています。

で、この「雨女」プロジェクトは牛歩の歩みながら進んできていまして、それも楽しみだ。

正に、自分にとっては初の試みとなるし、令和元年は私にとっては「雨女」の年と言えるようになるのではないかな、とちょっと自分に期待もしている。

ただ、物凄い大冒険なんだよなぁ。。。うまくいくかな。。

 

実は大きな不安も抱えつつ、冒険の世界へと飛び込むに違いない。だって小学校2年生のときのあの輝かしい夏休み。あのときから私は心の大冒険が好きで仕方ないのだから。

今日の写真は、練習中に掃除を代行してもらっていらルンバが、いつの間にかポツンと停止していた様子。切ないけれど、いつもありがとう。

 

そんな、今日でした。

ソロコンサートのお知らせ 2019.0505 「青の時代」 Vol.2