ヴァイオリン

『語』 2019.0710

私がこの日記であまり音楽の内面の部分を語らないのには理由がありまして、

それは、言葉で一つ一つ表していると一生かかっても語り尽くせないから、というふうに思っているからなのです。

だからまぁ、私が感じていること、思っていることはできうる限り自分の演奏や音楽、表現でお伝えしたいな、と思う。

 

そうしないと、私の中にグリーグの不思議な山の精霊たちやシベリウスの凍てつく土地、チャイコフスキーの土埃が舞う大地やモーツァルトの彼一流の冗談、ラヴェルのクールに見せながら実は熱い熱い芯の部分などが無数に飛び交っているのを表せないままになってしまう。全てに一瞬一瞬思うことがあるから、とても言い切れないよ。

 

で、もっと表現に集中したいのだけど、創作というものも、やればやるほど自分のダメなところが露になってくる。

 

弾けないとダメな自分になっちゃうし、創作してもダメな私がいる。

 

こうやって自分の小ささを感じる。それだけ音楽っては大きいってことだね。

ま、目の前のことから精一杯やるぜ。

 

そんな、今日でした。写真は、こないだ見つけた街角。こういう街並みの愉しさは東京ならではですよね。

ソロコンサートシリーズ「青の時代」ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

『既』 2019.0709

皆さま、こんばんは。本日も田中幾子のお時間でございます。

おかげさまで、ソロコンサート『青の時代』も次回開催が決まりまして、本日はそれを念頭においた新曲の下書き作りなどに取り組んでおりました。あとね、8月11日『パガニーニ・ミーティングス vol.2』の曲を少し考えていた。

 

で、ここで私が言いたいことは何かと言いますと

 

もう眠い。

 

それだけなんです。申し訳ない。

 

確か今朝は10時頃に起床したはずだ。10時間近い睡眠。そこからやったことと言えばたいしたことはない。散歩に家事にバレエの体操、次回のお知らせページと作曲、夕方の散歩、練習は少し。

 

なのに、もう既に眠い。

 

何なんですかね、毎日好きなことをめいっぱい楽しんでたりしているから段々と幼児化しているのか。私はほんとに子供なのか。

 

それはそうと、私の『雨女』をレコーディングした音源に合わせて実はまた面白い企画が進んでおります。それも考えたいんだけれども、こう眠くっちゃおしまいだ。何もかもがおしまいになる他ないや。もうだめだ。

 

写真は、昨日の晩ごはん。朝とれたというとうもろこし。茹でたら美味しかった~。

そんな、今日でした。

『餃』 2019.0708

おかげさまで昨日のソロコンサート「青の時代 vol.3」が無事に終わりました田中幾子でございます。

直前に熱が出て十分に準備できなかったことと、本番もフラフラしていて頭がはっきりしていなかったことが無念だけれど、なんとかがんばってやりきれたかな、

詳しくは、また改めて書くつもりです。

皆さま、お足元が悪い中、遠方からもお越し頂きありがとうございました。

 

で、今日は私も足元が悪い山に行ってきた。ヌルヌルしていて歩くのが大変だった。わずか数十分で、ずいぶん運動した気分となった。帰宅して、新しい曲を書こうとピアノに向かったら、またこれが書いてみたい曲が弾けない。私のピアノ技術じゃ表しきれないから非常にジレンマを感じている。なんというか、ピアノ技術も足元が悪いような感じだ。自分の作曲の根底が覚束ないとは、どういうことかと自問自答しながらこの日記を書いている。

で、写真は昨日帰宅してから自分で作って焼いた餃子。焼き餃子というより焦げ餃子である。ステージでも一人だけど、うちに帰っても一人で餃子とビール。どういうことだ、と思っている。

 

そんな、今日でした。次回のソロコンサートは8月25日ですので、皆さまぜひ。

『前』 2019.0704

本番前である。

大変緊張してきている。

 

こう見えて、どんな舞台のときでもすごく緊張するのです。顔には出ていないらしいのだけど、直前になるともうドギマギして大変である。生きた心地がしないくらいになっていることもある。

 

なんだけど、とことんやるのが好きなんだよな。

 

緊張に勝っているわけではない。うまく付き合えているとも思えない。

 

でも、そのせめぎ合い。自分一人でも、共演者がいるときでも。

 

その瞬間にしか出ないものが好きなんだろうな。

 

なので、また本番終わるまで恐ろしい緊張と共に過ごすし、終わるときまでひたすらやり続けているんだろうな。と、練習しながら思いました。

写真は、ご褒美に焼いたクレープシュゼット。久しぶりにやったらクレープ生地が厚くなっちゃった。

 

そんな、今日でした。

ぎりぎりまでがんばります。ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

コンサート詳細追加情報 お客様感謝祭「青の時代 vol.3

 

『暗』 2019.0703

こんばんは。田中幾子でございます。

今日はまだまだ練習するのだけど、ちょっと疲れたから休憩がてら日記を書くことにした。

 

最近、暗譜の仕方を変えてみて、それがなかなか良さそうなので意気揚々と練習に向かっているのでありますが、

それはそれで、脳の認識の仕方が変わるのだろうな。違うちょっとした不都合が生じたりする。

 

で、その不都合をその都度修正しながら行うわけですけど、案外これが曲によって違っていたりするものだから、どこまでどうできるのか未知数だったりもする。

 

まぁ、演奏というものには正解はない、ということなのでしょう。

聴いて良ければ全てよし、と思うタイプなので、細かいことはあまり気にしていないのだけど、本番は一期一会だからね、やはり怖さもあるわけです。

 

とは言え、ヴァイオリンは暗譜で弾くのが一番面白い楽器だと思う。とことん気持ちよくなれるというか、どっかいっちゃう。

もっといきたいから、がんばろ。練習に戻ります。

 

そんな、今日でした。写真は、新品の松脂。この美しさは使う前の一瞬にしか存在しない。

全てはこれのために 

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

コンサート詳細追加情報 お客様感謝祭「青の時代 vol.3

 

『呟』 2019.0702

今日は東京都美術館へ出向いてきた。来週で終わるクリムト展に行ったのだ。

人出が多いわりにはスムーズに観ることができたように思う。鑑賞の感想をここで書くととてつもなく長くなってしまいそうなのでそこは割愛する。それにしても、彼や周囲の人物の描いたポスターにとても心惹かれた。センスさえあればなんでもできるような気がする。

 

夜は相変わらず練習。あれをさらい、これをさらい、とやって疲れてこのくらいの時間になってくると自分がまるでもぬけの殻になってしまう。先ほどまでのやる気満々だった私はいったいどこへ行ってしまったのだろうか?

もし隣に私のパトラッシュがいたらそこにあの有名なセリフを呟きそうである。けれども独居である私は犬も猫も飼っていないから、呟く相手がいない。いるといないでどちらが幸せなのだろうか。

 

今書いたことは数十秒後に忘れているだろうことを確信し、本日も終了することと致します。おかげさまで、今日も逆立ちとでんぐり返しは順調に行うことができたことはご報告いたします。

 

写真は、美術館の近くで見つけたのぼり。私は試す勇気がない。

そんな、今日でした。

パトラッシュは出てこない。ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

コンサート詳細追加情報 お客様感謝祭「青の時代 vol.3

 

『万』 2019.0701

今日の収穫。

①楽器屋さんで毛替えをしてもらったこと。

②新しい暗譜の仕方を発見したこと。

 

もう、この二つの収穫だけで私は十分だ。おしまい。

 

という気分です。

 

①このところの首都圏は正しい梅雨の時期として相応しいだけの雨天であるから、湿気で伸びても大丈夫なように短めな毛になっている。正に、夏毛という感じだ。それに加えて松脂も新調した。今までのがだいぶ少なくなってきたから。この度はベルナーデルという種類。このくらい重めなほうが、本番で塗る回数が減るからいい。

②数日前から気になっていた練習方法を試してみたら、暗譜にもたいへん有効だということに気が付いた。これはいい。かなり暗譜が効率的に進みそうだ。

 

と、幸先いい出だしの7月です。でも、もう眠いから寝たい。それは今までと変わらない。

 

そんな、今日でした。写真は、楽器屋さんの近く。こういう建物があるのが都心ならではの愉しみだな。

楽器も本人も万全に整えております。ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

コンサート詳細追加情報 お客様感謝祭「青の時代 vol.3

 

『予』 2019.0630

6月もおしまいですね。

さて、私はこの先の自分の仕事のことを考えている。

 

少し創作活動に集中したいという気持ちがあって、特にこの夏は小説「雨女」と、それとは無関係の作曲に取り組みたいと思っています。

といっても、「青の時代 vol.3」と「パガニーニ・ミーティングス vol.2」はたいそう練習しないといけないプログラムなのでありますが。

 

昨年「虚飾遊戯」というタイトルで尺八豊嶋貞雄くんと、とみーと私、ベース東純二という4人で演奏したのですが、そのときの「朝もやの中へ」という曲がある。その日もやった「バンケット」もそうなのですが、ギターをじゃかじゃかかき鳴らす民族風な曲を書きたいんだな。あと、どすーんと暗い音楽も書いてみたいし、「春ウララ(仮)」はあれからもっとお洒落になったから、そういった雰囲気のものもやりたい。

 

あとは、「雨女」。小説とサウンドトラック音楽というセットで「雨女」ワールドをどうやって皆さまにお届けできるかしら、と思案中でございます。

 

そのあとは、11月と来年3月に私が楽しみなコンサート企画があるので、現在のソロやパガニーニとまた違った面白さを感じて頂きたいとこれも密かに準備中。クラシックとオリジナルを織り交ぜてド派手な音楽にしたいな。

 

ね、いろいろと考えているでしょ?

そんな、今日でした。

その前にこれがある。ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

コンサート詳細追加情報 お客様感謝祭「青の時代 vol.3