Notes

『肝』 2019.0522

最近パガニーニのことを少し調べていたのですが、とんでもない事実を発見した。

あの、あの神様のような大ヴァイオリニストが彼の協奏曲は録音を残さなかったというのだ!!

理由は「難しい曲は録音しない」ということだった。

 

といってもなんのことだかおわかり頂けないことは承知のうえでの始まりです。

 

あの神様のような大ヴァイオリニストとは、かのハイフェッツのこと。

 

凄まじい超絶技巧での演奏のインパクトたるや、こんなに凄い人はいないと思うのに。

 

そんな人がパガニーニの協奏曲は残さなかっただなんて。。。

 

そうでなくても高いハードルがまた更にぐっと上げられた感じである。わりと「知りたくなかった」事実。今までの私が「知らぬが仏」だったのか。

 

ハイフェッツといえば、ウィニアフスキのスケルツォ・タランテラ(これも滅茶苦茶難しい)を起き抜けに録音した演奏が凄まじいとか、音階の鬼だとか、いろんなエピソードがあってそのどれもが強烈である。しかも、ピアノもおそろしく上手かったとか。

それだけ凄い人だからわかる難しさというものがあるのだろうな。。。

 

改めて、音楽の恐ろしさを感じて肝が冷えた。

そんな、今日でした。

 

写真は全く無関係な高速のジャンクション。

 パガニーニを弾いていいのか不安になるけどがんばる ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

『家』 2019.0521

いやぁ、今日は家にいた日だった。

たまたま予定がなかったし、体調は今一つだし、練習したいし、等々の理由でほとんど家にいたのですが、

低気圧というやつにやられもしていました。こんなことでくらくらしたりする時間がもったいない。

 

まぁでも、最近の中では少し練習できた日だったかな。例の熱以来あまりいい練習ができていない気分だったから、良かった。

 

昨日の中目黒らくやでの本番から一夜明けて思ったことは、ああいう形の演奏のときは音程やリズムを普段と変えたほうがいいだろうな、ということ。クラシック音楽での演奏とは聴こえ方も考え方も違うから、自分なりにいい音楽を探したいなと思います。

 

と、思いながらも今日はひたすらとみーとのパガニーニ・ミーティングスでやる曲の練習。日本初演(?)らしき曲が予想以上に難しかった。さすがパガニーニだぜ。なにが難しいと言ったら、そうでなくてもちょこまか彼の技が効いているのに調性が凄まじく変化するのだよ。シャープ6つの曲なんて滅多に弾かないからなぁ、異名同音のつもりでやったほうがいいのかしら。またそれも研究してみよう。

 

写真は、昨日の楽屋②。楽器がたくさんあった。

そんな、今日でした。

ここでもパガニーニ弾いていきたいな。ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『屋』 2019.0520

今日は中目黒楽屋(らくや)での演奏でした。

以前から名前は知っていたところなんだけど、行ってみたらとても弾きやすくて嬉しかった。

ジャズの方がよく出演なさるということなので、アコースティックな音の響きにしてあるのでしょう。グランドピアノのタッチも反応もやりやすかったです。

 

実は、来月6月16日に今日のヴォーカル Yuuki くんのファーストアルバム発売記念イベントがあるのですが、それに先んじてのコンサート、という今回でした。16日の詳細は決まり次第お知らせしますが、その日も私はヴァイオリンとピアノで楽しくやることは決定しております。

 

今日は、ピアノを弾きながら今までより集中できたことが大きかったな。人前でピアノを演奏することに少し慣れてきたのかもしれない。弾きやすいピアノだったからそう感じたのかもしれない。これなら、もっといろんなことに挑戦できそうだ、と思えた瞬間でした。

 

写真は、地下の楽屋のようす。ここは、がくやです。

 

そんな、今日でした。

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『源』 2019.0519

今日は非常に眠い一日であった。

想像するに、先週の風邪以来いまいち体調がパッとしていないままなので、要するに完治できていないということだと思っている。

そんなわけで、本日もいつもの結論に至る。

 

もう、眠い。

 

今日の収穫と言えば、昨日の録音音源を聴いて自分の声とは違うような不思議さを感じたということと、

明日の Yuuki くんの本番での私のパートを仕上げられたこと。自分で作ったオクターブの羅列がうまくいくかな。弾いてみたら案外難しかった。オクターブをわけて弾く音列が好きだ。これはヴァイオリンやピアノにおいては殊更ニュアンスが美しい表現方法だと思っている。

ということを、この度の共演で発見したのだ。

 

ポップスやロックは、譜面になにも書いていないことも多いから、その場合は自分で弾く音列を創る。どうやって創ろうか考えることは、私はどういった音型が好きか、何をどうあてはめることが気持ちいいのか、そこを掘り出す作業とも言える。初めは探し方がわからなくて、闇雲に弾いていたけど、そういう耳で自分の愛する偉大なクラシック作品を聴くと無限に広がる世界が見えてくる。

そして、これが私の源泉であったのか、と自分の中に大きなものを見つけられたかのように思えるのだ。

 

そして今日はやたらショパンの舟歌を聴いている。ショパン作品の中でも最も好きかもしれない。バルカローレのテンポ感と浮遊感のあるリズムが最高に好きだ、速くも遅くもないこういうテンポは扱いが難しいと思うのに、そこにこんなにまで愉しみを詰め尽くしたショパンという人の独自性にとてつもなく惹かれている。それは思えば子どもの頃のバレエのレッスンで彼の音楽に合わせて踊っていたときからそうなのだ。

 

今、このようにして様々な活動を行っているとよく知っていたはずの作品たちの聴き方もまるで変ってくる。それが私がこの活動を行っていく理由の源泉でもあります。

なぜなら、もっと深く広くよく音楽を知ってわかっていきたいから。

 

そんな、今日でした。

写真は最近新調したイヤリング。いつものスカーフとセットで。

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『楽』 2019.0518

今日は、私の「雨女」のレコーディングでした。

歌ヴァージョンと、ヴァイオリンヴァージョンとある。

 

私のレコーディングの場合、自分の作品を自分で弾くというコンセプトに基づいておこなっているので、伴奏パートも全部自分で弾いていく。それを聴きながらまた歌ったり弾いたりしていくのですが、

これがたいそう楽しいのです。

 

スタジオでの数時間はあっという間だった。普段と違う集中力で慣れないから、楽しいながらも思った以上にずいぶんと疲れたようでもある。(だから、今夜も早く寝よ。)

 

そういえば、今朝作詞の湯木緑先生からメールが届いており、訂正された歌詞が添付されていた。

「本番はこれでいってください。」とのことだったので、急いで譜割りをし、なんとか仮歌が録れた。

 

今までは、私がまだ歌に慣れていないから歌いやすい歌詞にしていた、ということらしい。

 

仕上がったら、先生にも聴いていただくことになるんだろうな、お会いしたことはなくて、ずいぶん大御所なお方と伺っているのだけど、なんと言われるだろう。

 

それにしても、あっちにもこっちにも先生がいっぱいで、緊張感いっぱいだ!

 

明日は、 Yuuki くんの本番に向けての練習と、パガニーニをやろう。昨日と今日は基礎練習が少ししかできなかったからそこからやろう。

 

レコーディングの続きがまた楽しみだな~。

 

そんな、今日でした。

生でご覧ください。 ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

『大』 2019.0517

こんばんは。

今日は早い時間の更新です。

なぜなら、暑くてバテてもう眠いから。

 

今日は、来週20日、中目黒楽屋(らくや)で出演する Yuuki くんのコンサートのリハーサルで代々木に行ってきました。

ヴァイオリンとピアノと両方弾くのだけど、そのどちらも私としては面白い演奏を創り上げられそうで、満足している。

基本的に歌の伴奏なので、歌詞が1番2番、、、と続いていくときにどうやって盛り上げていこうか、自分で考えることが楽しい。

最初は慣れなくてイメージが湧きにくいなぁと思っていたけれど、そこは変奏の大天才ベートーヴェンの作品を聴いていたらアイディアは無数にある、と思った。

で、アルペジオやリズムを私の好きなパターンに置き換えて次のメロディにぐっと持っていくとか、あるいは急な静寂を演出するとか、

 

いやぁ、音楽って楽しいな!

 

で、今日はバテバテだから

パガニーニは明日練習するの。。。明日は先日延期になった「雨女」のレコーディングもあるの。

 

写真は、食欲なくなっちゃった今日の私を支えてくれた大きいサイズのスポーツドリンク。スタジオ近くのコンビニで売ってたんだ。良かった~。

 

そんな、今日でした。

 

『選』 2019.0516

楽器を弾くときは、案外服装選びに自由がない。

というのは、例えば私は首回りは薄い生地でシンプルでないと弾けないな。袖口もひらひらしているのは無理だ。

 

肩当てをしないから、アクセサリーや飾り事情もシビアになる。腕が短いからブレスレットもだめ、指が短いから指輪もじゃまになってしまう。

 

と、できない尽くしなのですが

 

今夜は、自分は弾かないお出かけだったから普段着られないものを着ています。

それが、嬉しいんだぁ。

 

これを着るのはいつぶりかな、去年は着てないんじゃないかな。今度はいつ着られるだろう。また、着たいな。

 

そんな、今日でした。

弾きやすいものを着て弾きますソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

『譜』 2019.0515

恐らく私は書物と同じように、楽譜を見ることも好きなのだと思う。

だからこの日記にも写真を載せたくなるのかな。

 

例えば、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の1楽章、ソロのパート譜でいえば2ページめにあたるところにあるようなアルペジオは見ているだけで感動してくる。なんて美しいものを書き残したのだろう、と譜面そのものに立ち昇る美しさを見ているわけだ。

そこで言えば、バッハの無伴奏の譜面はまるで漢文のように見える。それも、白文。これを書き下し文にすることがバッハの演奏だと思っていて、その作業が終わるまではそもそも練習にも取り掛かることができないような作品群である。

 

で、見ていて圧倒されるのは例えば、ピアニストな作曲家の作品。シューマンやブラームスのピアノのアルペジオには、ヴァイオリンには出せないある種の色気を感じるのだ。(※ドビュッシーやラヴェル、フォーレなど、いわゆるフランスもののピアノは残念なことに私には譜面からは容易に音楽の想像がつかない。)

 

ピアノは、とても好きな楽器だが、

ピアノがもつ透明な音色であの音列をやるから、

 

ものすごく色っぽく感じるのかな。。

 

そんなの、私だけかな。

 

答えが出ない、でもずっと探している。ちっちゃいときからずっと。

 

 

写真は、こないだとみーのところに行った途中の渋谷マークシティ。久しぶりだなぁと思ったらLa.mama に行くのと同じルートだったからで、La.mama には3月以来出演していないからだった。

そういえば、今年は La.mama から始まったもんな、と自分の記憶の理由を思い出す。

 

そんな、今日でした。

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

『薔』 2019.0514

こんばんは。

本日は、実によく音楽をやった日でありました。

 

朝は朝食後に軽い散歩をし、音階を弾き、ピアノのハノンとバッハを練習し、午後は Yuuki くんのリハーサル。20日の曲が全部できて、ピアノで弾くものも決まった。

夕方は買い物に出かけ、夜はパガニーニの練習。

 

弾くときの話ばかりで申し訳ないのだが、

 

普段楽譜を見て練習するとき、いかに楽譜の音の羅列をみて無意識のうちに考えて弾いているのか。そのことが自覚できてきた。

その証拠に、私はコードだけの譜面だとその先の音楽的なイメージが湧きにくい。だから慣れるのに時間がかかる。

クラシックを初見で弾いても、ここまで不慣れな感じにはならないから疑問だったのだけど、少しその理由がわかった。

 

一緒にやってるベーシストが「これは楽譜じゃなくてメモだから。」と言っていたのが面白かった。

 

メモをみて弾く。

 

そういえば、生前の父はいつも胸ポケットにメモ紙とボールペンを入れてよく数式を書いていたなぁ。メモから広がる世界もあるんだな。

 

写真は、リハのときに撮ってもらったもの。母(こちらは生きている)の手縫いの洋服なんです。学生時代から未だに着ている。身体に合っているから着やすいの。

 

そんな、今日でした。

ギターは弾かないけどソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」

 

 

『弾』 2019.0513

今、 Yuuki くんの音源を聴いている。

来週20日に中目黒の楽屋(らくや)での彼のコンサートでヴァイオリンとピアノの両方を弾くから。(ちなみに6月16日に二子玉川ジェミニシアターでも開催される。)

 

ピアノを最近丁寧にさらっているから、少しずつイメージが膨らんできている。

いろんなリズム。静と動。

 

私はこのリズムってやつが音楽の中で最も好きな性格だ。

 

ヴァイオリンでできるリズムとピアノでできるリズム。その聴こえ方。効果。

 

まるで違うと思うから、その違いを味わえるのも楽しい。

 

こういうポップスでの即興的な音楽をやっていると自分の創作にとてもいい影響がありそうな気もしている。なんてったって、全部その場で作っていくんだから!

 

そういうところが、楽しい。

 

こう書きながら、Yuuki くんの音源は終わり、今私はバルトークを聴こうとしている。あぁ、やりたいなバルトーク。あの、可愛くないところがいいんだよな。

写真は、まだ病み上がりな私のおなかに優しくできたシチュー。

 

そんな、今日でした。

ソロコンサート 2019 0707「青の時代 vol 3」