ヴァイオリン

『力』 2019.0722

心に伝わるとか、そういう意味での力を感じるものは、人それぞれ違うんだろうな、と思う。

まぁ、私の場合はそのほとんどが音楽で、それも器楽の音に感じる。

 

でも、周りの人の話しを聞くと、音楽だったら歌に感じる人や、スポーツとか、自然の景色とか、いろいろ違うんだよなぁ、と改めて思った今日。

というのは、生まれて初めて歌に力を感じたから。

 

前も共演した歌のゆうこさんの声は曲のもつリズムや呼吸が歌から伝わってくる。その人の鼓動と曲のそれが同じになっている。そう感じることは今までなかったな。

 

これは、すごく力を感じているな。

しかし、ここに気が付くのが遅すぎやしないですかね、大丈夫かね私の感性。天然だからですかね。

 

そんな今日でした。

準備は力入れて、演奏は力抜いて。ソロコンサートシリーズ。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

『好』 2019.0721

最近、志賀直哉を好きになってきている。

昔、初めて読んだころの感想は、ずいぶんと文体がそっけなくてつまんないなぁ、というものだった。それで彼の作品をあれこれとは読まなかったものだ。

しかし、このところは、この簡潔さを形作る言葉たちに珠玉の美しさを感じている。瑞々しい言葉の連なりは、詩を読むのとはまた違う美しさだけれどもそれに近いような柔らかな空気をまとっている。きっと、言葉が少ないからそう感じるのだろうな。

 

音楽の傍ら読み進むので、あまりまとまった時間は取れないのだけれども、家の随所に数冊ずつ書物を置いておき、一日の中で数ページなり数行なり読むような読み方をしている。こんな読み方でも愉しみを覚えさせてくれるのだから、読書はいい。ちなみに、今日は松尾芭蕉の「奥の細道」を読み始めた。面白い。こちらも簡潔で、心に沁みる内容をスッキリとした構成で伝えてくれる。いいなぁ。こんなふうに私も曲を書きたいなぁ。

 

写真は、数ヵ月前のどこかで撮った月の様子。こんなふうに晴れた夜空が待ち遠しいですね。

そんな、今日でした。

ここでお配りする読み物はたいしたものじゃあない。ソロコンサートシリーズ。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

『飽』 2019.0720

今日はさほどたいしたことをしていない。なぜなら、また発熱して日の大方を寝て過ごしてしまったから。たいした熱ではないのだが、この長い雨天のせいかと思われるため、容易には治らないのだろう。

とは言え、ずっと寝ていても退屈なので、夜になって起きだして新曲『夜の工場地帯(仮)』の続きをやるなどしていた。

 

作曲も続けていると、自分の癖に気が付いてくる。和音の進行やリズム。なるほど、私は自分の想像力の貧困さからこの和音にいきたくなるのだな、と自分を観察できる。

で、まぁ自分にとってのお馴染みが続くと、元来飽きやすい私は自分に飽きてくるため、なんとか違うことをやろうとして、新たなものが湧いてくるから面白い。

 

創作とは、かくあるべきなのだろうな。私にとっては。

 

そうやって、自分に飽きないようにするということが最大の生きる課題なのかもしれない、と思いながらやはりだるいのでそこそこにして休みます。

 

そんな、今日でした。写真は海老原商店最寄り駅、都営新宿線岩本町駅の階段。ここに通っていたら私も痩せるだろうか。

こういったものはまるで飽きない。ソロコンサートシリーズ。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

『義』 2019.0719

今日は(というか昨日だが、日記というものの性質上”今日”と記す)また、とりわけ楽しいことをしてきた。

つい先日、己の犬的性質を自覚したあの日に出会った、神田の海老原商店。(詳しくはこちら。『犬』 20190712

今日は、そこで開かれていたコンテンポラリーダンスイベントにぶっつけ本番で参加して、バッハのシャコンヌでダンサーたちに踊って頂いたのだ!

 

え、こんなことって、滅多にないんじゃない??

 

と思うくらい、始まる前から行っている間も終わったあとも楽しくて仕方ない経験。

 

ダンサーは、青木尚哉さんというダンサーの方が率いる、青木尚哉グループワークプロジェクトの皆さんで、シャコンヌの後半は青木さんご自身も踊られた。

 

シャコンヌの前も、バッハのアダージオやガヴォットとロンド、ボロディンなどよく演奏しているものを弾いたのですが、やはり皆さん音楽を掴むと動きがどんどん変わっていかれるのを弾きながら感じられて、それもとても面白かった。

 

つまり、ライブ感というのを私が一番感じていたのだと思う。

 

あー。

 

この、海老原商店では、こういった面白いアート企画を数多くされていてメディア露出も多いそうです。オーナーの海老原義也さんがまた面白いこと好きな方なんだよね。も~、私ができることなら、なんでもやるよ。いくらでも弾くよ。

 

写真は、商店の内部。ふふっ。本物はこんなもんじゃ、ないんだぜ。

 

そんな、今日でした!

それはそうと、こっちも来て。ソロコンサートシリーズ。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。次回は8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

 

『前』 2019.0717

最近、人に会うと「日記読んでますよ。」と言われることがある。

あと、連載記事も。なかなか恥ずかしい。

何しろ書いているときの私は、人と接しているときの私とは全く違うんだものな。まぁ、皆さま私がそれなりの変人であることをご承知なのだろうから、今更気にすることもないのだが。

人に読まれる文章を書きたい、と思ったのはここ2年ほどです。それまではそんなこと思ってみたこともなかった。

 

作曲に関してはもっとそうだ。

時々打ち明けていることですが、作曲を薦められたのがちょうど1年くらい前。私はその前の年から始めた演奏活動に少し疲れていた頃でもあった。だから、去年の7月は一つも本番を入れていなかった。それを少しずつ始めてみて、初めて自作を発表したのが去年の11月。そこからだんだんと創る楽しみも感じるようになって今に至るのだから、不思議だ。

ちなみに、完全無伴奏のソロコンサートを初めて開いたのが去年の8月。あのときは、即興といい、無伴奏といいかなり大変だったけれど、今となっては多少の熱でもできてしまうくらいになった。

 

ま、人生に一番大事なのは開き直りってやつだな。

 

と思いながら、今日はまた風邪で発熱しちゃって、グダグダしながら数か月ぶりにイザイやバッハのシャコンヌを練習していた。今度の金曜に面白いことがあるからね!その準備。

 

そんな、今日でした。写真は街中での緑。

1年前より成長している。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

『辛』 2019.0716

パガニーニを練習している。今日も彼の作品に向かうことが楽しみだった。

とにかく、ものすごい運動量なのだ。カプリスを弾いているだけで、すごく運動したような気分になる。(実際には決してそんなことはないので、きちんと運動もしないと別の意味ですごい身体になってしまう。)

今度の『パガニーニ・ミーティングス vol.2』では、音楽的な内容と技術的な内容のバランスをうまくとりたいと思っていて、パガニーニはそここそが面白い人物ではないかと推測するがゆえに、その方向での準備をしているわけでありますが、

 

「あ、これは辛味だ。」と、弾きながら思った。

 

私は辛党なんだよな。激辛は苦手だが、辛口が好き。

 

パガニーニを練習したくなるのは、まるで辛いものを欲して口の中で火傷を楽しむようなものなのだ。この、刺激が気持ちいいんだよね。

 

で、そのあとは先日来取りかかっているピアノソロの新曲『夜の工場地帯(仮)』の全体像ができあがってきて、これもなかなか面白い。私の作曲のポイントは「己のピアノ技術で弾けること」でありその最重要課題をクリアすることがなかなか難しいのだけれど、それなりにかっこいい作品になりそうで嬉しい。

 

写真は、今日見かけて思わず買ってしまった桃。雅な香りがするなぁ、君は。

そんな、今日でした。

こっちはこっちで辛味な音楽。ソロコンサートシリーズ「青の時代」ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

 

『悦』 2019.0714

最近の私の目下の課題は、以下の事柄を一日に全て成し遂げることであった。

・練習(ヴァイオリンとピアノ両方)

・運動(散歩、山歩き、逆立ちやでんぐり返し、バレエの動き等)

・作曲

・小説の執筆

 

これらをすべて行い、かつ社会との接点を持ち、仕事場でもある住まいを快適かつ合理的に保つことはしばらくの間難しかったわけであるのだが、この数日それが可能となってきて、とても喜んでいる。

そう、喜んでいるのです。やったぁ!!てな気分なの。

 

案外家事というのは気分転換にとても良いから、この活動を始めてから家事がよく進んでいる。判断も速くなるし、そのぶん勉強したいことや合間の読書もできるようになって素晴らしい。

で、今日はこれまで訪れたことのない、普段とは違う別の山へ行った。雨でぬかるんでいたけれど、たいそう楽しく散策してきた。で、思った以上に疲れちゃったから、おうちに帰ってきてお昼ご飯はとりあえずビール。私も休日気分だった、ということで。

 

そんな、今日でした。

聴いてる方を「やったぁ!!」と思わせたい、ソロコンサートシリーズ。ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。8月25日エムズカンティーナにて。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

 

 

『色』 2019.0713

ご承知の通り、私は変わった人間なので、生きている男性に色気を感じることはあまりない。

が、ピアノ作品なんかにとてつもない色気を感じる。

 

弦楽器より管楽器より、断然ピアノ曲は、時として凄まじい色気を発する。私には。

 

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第3楽章。オケと同じ動きのピアノは断然色っぽい。

グリーグのピアノもそうだ。ヴァイオリンソナタのピアノパートの色っぽいこと!ブラームスのピアノ協奏曲もすごいな。あまりの艶っぽさに息が止まりそうになってしまう。あんなことを目の前でされたら、どうなってしまうのだろう。放心してしまうかもしれない。もしかしたら、男性的な音楽に特にそう感じているのかもしれない。

 

生きている人間で言うと、落ち着きのある女性にはとても色気を感じます。男性については、あまりわからない。ただでも、好きな作曲家は男ばっかなのは確かだ。

今日は一日引きこもって曲を作ったり勉強したりしていたので、普段よりピアノに触れる時間が長かった。パガニーニは、音楽的な内容とテクニックのバランスを取ると面白いプログラムになりそうだ、と練習しながら思った。

 

写真は、母のおさがりのコーヒーミル。重いんですよ。それがいいの。

そんな、今日でした。

ソロコンサートシリーズ 新曲お披露目したい。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』

Diary.2019 June

『雨』 20190601

『動』 20190602

『返』 20190604

『明』 20190605

『指』 20190606

『違』 20190607

 

 

 

『江』 20190608

『奮』 20190609

『呑』 20190610

 

 

『幻』 20190611

『志』 20190612

『軍』 20190613

『募』 20190614

『食』 20190615

 

 

 

『待』 20190617

 

 

 

『鴨』 20190618

『豆』 20190619

『詞』 20190620

『損』 20190621

『佇』 20190622

『夢』 20190623

『盛』 20190624

 

 

 

『頭』 20190625

 

『枝』 20190626

 

『地』 20190627

『癒』 20190628

 

 

『走』 20190629

『予』 20190630

『犬』 2019.0712

大体私は動物に例えると、犬のような人間です。

であるから、私に興味を持たれる方がいらしたら、そのお方は犬も好きになるのかもしれない。

 

と、くだらない考えを保持し続けて軽く半世紀以上は経っているような気がするが、なにゆえそう思っているのかというと、

ポメラニアンとか、シーズーに似ていると言われたことが一度や二度ではないのと、言われたことが嬉しいと思ったから。

そっか、私は犬か。

 

だから、街中でお散歩中の彼らに出会うと目が合ってしまって、あちらはじぃっと私の瞳を見つめると次の瞬間には喜び勇んで飛びついてくるのか。(なので、忙しいときには目を合わさないようにしている。)

 

目が犬っぽいですよね。(自己分析は以上で終わりである。)

 

で、今日は出先で素敵なところと出会った。たまたま前を通りがかって気になってお尋ねしたら、写真の建物は昭和3年建造で、ここではたいそう面白い出来事が繰り広げられているというのだ。

内部もご案内された。そして、その面白い出来事に私も参加させて頂けそうだということだった。

あ~!!また、やりたいことが増えたよ!!目の前のことから一つずつやっていくぜ!まずはパガニーニと新曲作り(とその練習)だ!

 

つまり、「犬も歩けば棒に当たる」。そんな、今日でした。

 

ソロコンサートシリーズ「青の時代」ヴァイオリン超絶技巧無伴奏、オリジナル曲、即興演奏など。盛り上げていくぜ。『青の時代 vol.4』

オールパガニーニプログラムシリーズ『パガニーニ・ミーティングス vol.2』